まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

ニューモダンローズを上手に作るコツ! 〜組み立てプロセスを徹底解剖〜

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ハイブリッドティーローズに続き、先日から量産しているニューモダンローズ。
(前回:2019.08.09)

masanii-origami.hatenablog.com

 

いくつか作るうちに気付いたポイントがあるので、写真にまとめてみました。

まだ私も覚えたてなので、至らない所があるかも知れませんが、少しでもお役立ていただければ幸いです。


なお、工程の番号は、佐藤直幹さんの著書「一枚の紙から作るバラの折り紙」のもの。

まだお持ちでない方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
❶全体を丸める前に
❷中心を仕上げるコツ
❸HTローズも参考に


♦︎♦︎♦︎


❶全体を丸める前に
工程11〜13、収束させる直前につける折り筋について。

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2枚or3枚をいっぺんに折ると、インコースアウトコースで誤差が出てしまうんですよね。
ここは、ヒダを1つずつ(5回)折るのがオススメです。


それから、裏側の中心部分。
全体を丸め始める前に、5つのヒダを反時計回りに倒して、円錐形に整えておきましょう。


ニューモダンローズの中心部分は、ハイブリッドティーローズよりもデリケートなので、コレをしないと紙が動いてくれないんですよね。
(HTローズでもコレをやると、丸めやすくなります)


ヒダがうまく起きない時は、ペン先などで引っ掛けてあげるといいですよ。


❷中心を仕上げるコツ
工程15〜25、一気に折りたたむシーン。

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まず、「求心中割り折り」で曲線につけた折り筋は、ここでしっかり折り直しておきましょう。


ニューモダンローズは、中心を開くまで花びらがフラットになりません。
ハイブリッドティーローズとは、大きく違うポイントです。


中心を開く時は、外側に、外側に。
5つのヒダを少しずつ均等に、マッサージしながら穴を広げていきます。


ある程度まで広がったら、外側を★型に整えます。
外側と内側で、2つの★マークができていればOKです。


ツマミ具合によって表情が変わるので、皆さんのお好みで調整してみてください。


❸HTローズも参考に
ニューモダンローズの工程は、ハイブリッドティーローズとほとんど同じです。

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◯折り筋はキッチリつけず、ふんわりでOK

◯収束・中割り折りは同時進行でもイケる

◯底をギザギザにまとめると、ガクがすっぽりはまる

◯一番外側の花びらは、上から見えるように大きく広げる


などなど、私が過去に解説した内容がそのまま役立ちますので、良かったら参考にしてみてください。
【仕込み編】
(2019.07.12)

masanii-origami.hatenablog.com


【組み立て編】
(2019.07.14)

masanii-origami.hatenablog.com


【補足】
(2019.07.16)

masanii-origami.hatenablog.com

 

♦︎♦︎♦︎


というわけで、「ニューモダンローズ」のポイント解説でございました!

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「ココ違うよ!」とか「私はこんな工夫をしてるよ」など、お気付きの点があったら、ぜひ御意見をお寄せください。


高難度なうえ、工夫の余地もたくさんある佐藤ローズ。
みんなで情報交換して、より美しく折れるようになれたらいいですね。

 

バラ折り紙の新レパートリー「ニューモダンローズ」に初チャレンジ!

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佐藤ローズの中でも、最も写実性が高いという「ニューモダンローズ」に初挑戦。
つけ合わせは、いただきものの「響17年」でございます。


使った素材は、前回好評だったヴィヴァルディの「CANARY YELLOW(カナリアイエロー)」。
(前回:2019.07.26)

masanii-origami.hatenablog.com


花びらの「面」で魅せるハイブリッドティーローズに比べ、こちらは「線」で魅せる感じでしょうか。

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どちらも甲乙つけがたい、美しいデザインの作品です。


さて。
まだチャレンジ1発目ということで、本日は感想メインでお送りいたします。


❶HTローズとの比較
❷アレンジはこれから
❸うれしい「ガクの共用」


♦︎♦︎♦︎


❶HTローズとの比較
ハイブリッドティーローズ(HTローズ)とニューモダンローズ(NMローズ)の違いは、大きく2つ。


①中割り折りの形
・HTローズ
遠心中割り折り(外側に沈ませる)
・NMローズ
求心中割り折り(内側に沈ませる)


②花びらの仕上げ
・HTローズ
先端を「山折り」につまむ(面が目立つ)
・NMローズ
先端を「谷折り」につまむ(線が目立つ)


私見ですが、ざっくり言うとこんな感じ。
仕込みの大部分と、全体のまとめ方、底のしまい方は一緒です。


NMローズならではの「曲線の仕込み」に少し苦戦しましたが、HTローズの工程が頭に入っていたので、概ね問題なく完成させることができました。

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❷アレンジはこれから
カップ状に広がるニューモダンローズの花びらは、色々とアレンジできそうです。


キリッと尖らせるか、ややフラットにして広く見せるかで、印象がかなり変わるはず。

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まだ一つだけしか作っていないので、全体的にアラが目立ちますが、次回パリッとした美しい仕上がりを目指します!


❸うれしい「ガクの共用」
ハイブリッドティーローズとニューモダンローズは、同じガクが使えます。


同じパーツを使い回せるのは、実用的で嬉しいポイントです。
同書の「ガーデンローズ」を後回しにしたのも、これが決め手でした。


前回の黄色いHTローズには濃い緑色を合わせましたが、今回は黄緑色で明るい印象を目指そうと思います。
近日中には、ガク付きのNMローズをお披露目できると思いますので、お楽しみに。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、「ニューモダンローズ」初挑戦でございました!


昨年秋に「初代五角バラ」を作って以来、佐藤ローズのレパートリーはこれで3個目。
(当時の記事:2018.09.14)

masanii-origami.hatenablog.com


「一枚の紙から作るバラの折り紙」、まだご存じない方は、ぜひチェックしてみてください。

恐竜折り紙「T-REX2015」、2回目のチャレンジ【後編】

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はい、完成しました!
川畑文昭折り紙作品集「T-REX2015」です。


前回は口元(アゴ)だけの中途半端な状態でお披露目してしまいましたが、おかげさまで何とか終わらせることができました。
(前回の記事:2019.08.05)

masanii-origami.hatenablog.com


昼休み、電車の中…スキマ時間を使えば何とかなるもんですね。


さて、今日は仕上げに使った「ノリ」のお話です。
❶成長を感じた「2個目」
❷ノリ、使ってますか?
❸意外と大変なノリ入れ


♦︎♦︎♦︎


❶成長を感じた「2個目」
1個目を作ったのは、ちょうど1ヶ月前。
(2019.07.03)

masanii-origami.hatenablog.com


見比べると、細かいシワがずいぶん減りました。

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前回は工程を間違えたり、角度をつけ直したりして、けっこう紙を酷使してしまったんです。

その前回があったおかげで、今回はほとんどの工程を一発でクリアすることができました。


「あと何工程あるんだ…」
と、先の見えなかった前回と比べて、ストレスレベルも全然違います。

一回り成長できた気がして、嬉しいです。
これなら、3個目はもっと綺麗に…いや、もう結構です。


❷ノリ、使ってますか?
紙が何枚も重なった構造は、放置すると紙が開いてしまうんですよね。
私は整形のためには、躊躇なくノリに頼る派です。


爪楊枝を使って、スティックのりの表面をマーガリンのようにすくい、ヒダの間にすり込んでいきます。

こういう作業、私以外にもやっている方はいるのではないでしょうか?


ホイル紙を裏打ちしたり、紙を湿らせたり、ノリを使わずに整形する方法はあります。

でも、大変そうなので、どうしても億劫になってしまうんですよね…
いつかは通る道なのでしょうか。


❸意外と大変なノリ入れ
本来、ノリ入れは手っ取り早く整形できて、保存もきく便利な方法なのですが…


今回は一筋縄ではいきませんでした。
なんせ、蛇腹の層が多すぎます。


歯と歯の間を一枚ずつめくってノリを仕込むのですが、ミゾの数は40箇所!
時間がかかるワケだ…

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それと、意外と大変だったのが足の指。
しっかり自立させるため、ガチガチに固めるのですが、ここだけで30分くらい費やした気がします。

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ほかにも、あちこちにノリを仕込んで、全体をガッチリ固めました。
乾燥させるためにダブルクリップで留めたら、捕獲したみたいになってしまいました。

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さすがにここまでやったら、年単位で保存がききそうです。

折り紙教室や地域の展示会など、色々なところに持って行ってあげようと思います。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、何とか完成品をお披露目することができました!

ステゴサウルスといい、カメちゃんといい、川畑氏の作品は本当に変態ばかりです。

ピノサウルスも折ってみたいけれど…
うん、しばらく休憩しよう。

 

恐竜折り紙「T-REX2015」、2回目のチャレンジ【前編】

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川畑文昭さんの「T-REX2015」に再挑戦。
前回折ったのは、ちょうど1ヶ月前です。
(当時の記事:2019.07.03)

masanii-origami.hatenablog.com


使ったのは、「ステゴサウルス」と同じ紙です。
(2019.06.11)

masanii-origami.hatenablog.com


久しぶりにまとまった時間が取れたので、一気に完成させてやるぜッ!

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…と意気込んだものの。
ご覧のとおり、全く終わりませんでした\(^o^)/

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形になったのは、口(アゴ)だけです。
なんて中途半端な…


で、でもですね。
こんな状態でも、ちゃんと収穫はあったのです。


❶12等分のススメ
❷「歯グキ」は仕込が命
❸強くてニューゲーム


♦︎♦︎♦︎


❶12等分のススメ
工程12〜19について。
テキストでは、折り筋の交点(目印)を駆使しながら11本の線をつけていきます。


この方法は、理論的はキッチリ揃うのですが、実際にやるとけっこう誤差が出やすいんですよね。


実はここ、最終的に12等分できていればOKなんです。

なので今回は、「4等分→それぞれを3等分」という手順でアプローチしました。

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結果的に、テキスト通りにやった前回よりも、キレイな蛇腹を仕込むことができました。


❷「歯グキ」は仕込が命
この作品の特徴である、12本の歯を仕込む部分。
工程49〜55、通称「歯グキ」です。
(私が勝手にそう呼んでます)


前回かなり苦戦したのですが、やはり全体のイメージができているからか、スピードも正確さも上がった気がします。


歯を組み立てる時も、ほぼ一発で「ポコン」と折り出すことができました。

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仕込みがちゃんとできていると、こんなに折りやすさが違うんですね。


で、それから少し進んだところでタイムリミット。
またまた、長期戦になりそうです!


❸強くてニューゲーム
全クリした当時のレベルはそのままに、ゲームを再スタートする「強くてニューゲーム」
(この言葉にピンと来る方は、恐らく同年代です)


…と、ここまで言ってしまうと極端ですが、やっぱり2回目の挑戦は、1回目よりも圧倒的にラクです。


全体のプロセスを何となく理解できるので、
「この線は強めに折っておこう」
「左右別々でなく、同時進行でやってしまおう」
という風に、自分なりに工夫して進めることもできます。


特に前述の「蛇腹12等分のアプローチ」は、前回折っている段階で「次は初めから4等分→3等分でいこう」と決めていました。


「限られた時間で色々な作品を折りたい」という気持ちもありますが、同じ作品を繰り返し折る大切さを改めて感じました。

自身のスキルアップのためにも、今後もじっくり作品への理解を深めていきたいと思います。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、完成品のお披露目は、もう少し先になりそうです。

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これだけ偉そうな事言っといて、終わんないのかい!口だけかい!


…はい、口だけです。
口だけは折れました。


「口だけの男」にならないように、口以外のパーツも頑張って作ろうと思います。


電車内で折るには、でかいんだよなぁ。
昼休みに少しでも進めるために、コージーコーナーの空き箱を持って通勤するようかな…

 

厨二心をくすぐる「黒いバラ」が誕生 〜佐藤ローズ×Vivaldi×BLACK〜

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ハイブリッドティーローズを、大好きな「黒」で作ってみました!


ヴィヴァルディを大人買いしてから、ずっと折りたかったんですよね。
満を持してのチャレンジです。


ガクに使ったのは、金ホイル紙。

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前回の青色と同じく、暗い色を引き立たせるアクセントになりました。
(前回:2019.08.01)

masanii-origami.hatenablog.com


さて。
今日はポイント解説…の前に少し脇道にそれます。
❶わきたつ厨二心
❷「スキマ対策」の新事実!
❸ガクを綺麗に折る秘訣


♦︎♦︎♦︎


❶わきたつ厨二心
金色の台座に飾られる、漆黒のバラ。

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これです。
これですよ奥さん。
良いですねぇ…


特定の条件下でコマンドを入力すると出てくる、隠しアイテムみたいじゃありませんか。


マジック・ザ・ギャザリング「ブラック・ロータスみたいじゃありませんか。

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ハイブリッドティーローズ
(Hybridtearose)
キャンソンヴィヴァルディ
(CANSON Vivaldi
これらの名前だけでもイケてるのに、黒色(BLACK)が加わって、もう最高です。

危うく、私の中で眠っていた厨二病が再発しそうになりました。


❷「スキマ対策」の新事実!
以前の解説で、
「花びらが分離しないように、底をギチギチに詰めて折る」
という話をいたしました。
(2019.07.14)

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しかし今回は、どんなにキッチリ詰めても「扇風機」になってしまい、困っていたんですよね。


しばらく悩んでいたところ、新事実が発覚。

外から2番目の花びらを深めにめくると、お互いが重なり合ってスキマが埋まるんです。

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どうやら、外側の花びらを見せたいあまり、2番目を控え目に折りすぎていたのが原因だったようです。


皆さんも、底を限界まで詰めてもスキマが気になる時は、花びらの形が原因かもしれません。

行き詰まってしまった際は、試してみてください。


❸ガクを綺麗に折る秘訣
初めてガクを折ってから、1週間あまり。
やっとバランスよく仕上げられるようになってきました。


ここで、私なりの工夫ポイントを2つご紹介。

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◯工程5まで
「かえるの基本形→先端を内側に折り込む」というアプローチの方が、個人的には好きです。

工程4のつぶすシーンは、一発で決めないとシワになりやすいんですよね。

事前に折り筋を仕込んでおくと、さらに綺麗に折れます。

中心線に合わせて折る時は、少しスキマを空けると、工程11の中割り折りがしやすくなります。


◯工程6から
沈め折りの折り筋は、テキストより深めにつけるのがオススメです。

テキストどおりの寸法だと、内側でガクの上部が接触してしまうんですよね。

目根元から紙の中心がはみ出すくらい深く折ると、ズコッと気持ちよく沈み込みます。


以前のコラムでも解説していますので、後ほどご確認くださいませ。
(2019.07.24)

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♦︎♦︎♦︎


というわけで、大満足の黒いバラでございました。
これで「剣弁高芯咲きのバラ」を折ったら、さぞカッコいいだろうなぁ。


佐藤さんの2冊目の著書に載っているので、まずは1冊目の作品をちゃんと折らなきゃいけませんね。
近いうち、「ニューモダンローズ」「ガーデンローズ」にも挑戦したいと思います。

暑い日に、涼しげな「青いバラ」をどうぞ。 〜佐藤ローズ・AZURE BLUE〜

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青色の「ハイブリッドティーローズでございます。


前回は黄色いバラを折ったので、暗めの色を試してみたかったんですよね。
有言実行です!
(前回の記事:2019/07/26)

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使ったのは、ヴィヴァルディの「AZURE BLUE(アジュールブルー)」

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しっとりとした青色と、落ち着きのある清涼感は、見ているだけで暑さが和らぎます。


さて。
今日は作品解説に加えて、たまには音楽の話でもしましょうか。
❶偶然生まれた金のガク
❷背景はブラックに決まり!
❸AZUREという色について


♦︎♦︎♦︎


❶偶然生まれた金のガク
今回は趣向をちょっと変えて、ガクを金色にしてみました。

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その理由はですね。
いつもの緑のタント紙を、家に忘れたからです。


職場の昼休み終了10分前にバラが完成したので、ガクを折ろうとカバンを開けたら…


タントがねぇ!!
入れ忘れるとは、この不届き者めッ!
この貴重な10分をどうしてくれるッ!


あるのは和柄とハーモニーと、ホイル紙だけではないか。
(それでも、それくらいは常備してる)


…ん?
ホイル紙だと?


そうだ、金色にしよう。
(京都に行こう風)

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ということで生まれた作品がコレです。

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花というより、宝石のような仕上がりになりました。
金色がアクセントになって、意外といい感じですね。


❷背景はブラックに決まり!
バラを折り始める前から、背景は「黒」と決めていました。


黒い画用紙を敷くだけなのですが、全体がビシッと引き締まるんですよね。

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今回も、いい写真が撮れて満足です。


ちなみに、私の過去の写真で背景が黒いものは、たいていこの方法で撮っています。
(例えば2019.01.30)

masanii-origami.hatenablog.com


部屋の隅に一枚置いておくだけで、写真のバリエーションがぐっと広がるので、オススメですよ。


❸AZUREという色について
今回使った色「AZURE BLUE」の意味について調べてみました。


「azure」とは、青色の一種。
色々な解釈があるようですが、一般的には空や海など、自然の青を表すことが多いようです。


南フランスのリゾート地「コート・ダジュール(Côte d'Azur)」の語源でもあります。
「紺碧(こんぺき)海岸」と訳されることもあるんだとか。


話が変わるのですが、
Every Little Thing「azure moon」という曲をご存知の方、いらっしゃいますか?

あまり有名ではないかもしれませんが、高校生の頃に知って以来、ずっと好きなんですよね。

夜に一人で、ゆっくり聴きたい曲です。



意訳すると「碧(あお)い月」でしょうか。
しっとりと深い曲の雰囲気に、ぴったりです。


タイトルの意味を初めて知って、この曲がもっと好きになりました。
良かったら、皆さんも聴いてみてください。


♦︎♦︎♦︎


今回の青いバラ「Azure Rose(アジュール・ローズ)」と名付けることにしました。


曲のタイトルを知るという思わぬ収穫もあり、喜びもひとしおです。


ヴィヴァルディの「AZURE BLUE」は、「紙の温度」の商品ラインナップにもありました。
ぜひ皆さんも、一度試してみてください。

www.kaminoondo.co.jp

ちなちゃん「シッポ猫」 〜月刊おりがみ518号〜

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以前、川畑文昭さんの「ネコ」を折ってくれた、小学6年生のちなちゃん。
(当時の記事:2019.07.20)

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今回は、月刊おりがみ518号(2018年10月号)の「シッポ猫」を折ってくれました。


ピンと伸びたシッポがアクセントの、シンプルな猫ちゃん。
15cmで折ると、ちょうど手乗りサイズになります。


さて、今日もゆるっとお送りいたしましょう。
❶ネコブームは続く
❷頭とシッポの工夫
❸みんなのレベルアップ


♦︎♦︎♦︎


❶ネコブームは続く
最近ネコを飼い始め、空前のネコブームが到来しているちなちゃん。
折り紙の興味も、やっぱりネコ寄りになりますよね。


この作品は、昨年に私がコラムで紹介したことがあるのですが、それを覚えていてくれました。
(当時の記事:2018.11.11)

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「ねぇ、アレある?」
「あるよ、コレね」



月刊おりがみのバックナンバー1年分が手元にあったので、彼女のリクエストに瞬時に応えることができました。

大量のテキストを、毎回ガラガラを引いて持参している甲斐がありました。


他の猫ネタといえば、「端正なおりがみ」にも「はこねこ」があります。
(2018.08.08)

masanii-origami.hatenablog.com


コレもまた、いいんですよねぇ。
彼女と同級生のいっくんが持っているテキストなので、リクエストがあったら個別に借りてもらおうっと。


❷頭とシッポの工夫
頭の形は、「かぶせ折り」の深さで印象が変わります。


根元寄りで折ると、やや面長に(写真奥)。
浅めに折ると、コンパクトな丸顔になります(写真手前)

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長いシッポも、色々工夫できると思います。
カールさせて針金を仕込めば、ペンなどに巻きつけて飾れそうです。
今度やってみようかな。銀色とかで。
良かったら、皆さんも試してみてくださいね。


❸みんなのレベルアップ
この作品の工程23は、いくつかのラインを同時進行で、立体的に折っていきます。
ココが結構難しくて、初心者の方は止まってしまうかもしれません。


ちなちゃんも躊躇していましたが、少しヒントを出してあげたら、自力でサクサク進めることができました。さすがです。


彼女が講座に来て、もう1年以上。
当時から十分器用でしたが、折る作品はさらに高度になり、折る所作もきれいになった気がします。
(写真は彼女が折った1分ローズ)

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他の生徒さんも、バリエーションが増えたり、色の使い方が上手になったり。
まったくの初心者だった方が、いつの間に「妹背山」を折れるようになり、驚いています。


お互いに教え合ったり、作品を見せ合ったりして、良い刺激になっているようです。


みんなの上達を見るのも、定期講座の楽しみになりました。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、久しぶりに「月刊おりがみ」の作品を紹介いたしました。


佐藤ローズや、川畑文昭氏の変態作品に気を取られ、届いても部屋に放置される最新号。
そろそろ、夏モノを物色してみようかな。


でも部屋には、五角形に仕込んだままのヴィヴァルディが転がっている…
次回の作品にも、どうぞご期待くださいませ。