まさにぃの折り紙コラム

折紙講師まさにぃのブログ。

ロゼット咲きのオールドローズ、2回目にしてビギナーズラックの罠に沈む。

f:id:masanii_origami:20191115082407j:image

ずっと目標にしていた「ロゼット咲きのオールドローズに初挑戦したのは、2日前のこと。

(2019/11/13)
https://masanii-origami.hatenablog.com/entry/2019/11/13/205209

 

「難しい」という前評判どおり、やはり一筋縄ではいきませんでした。
課題もたくさん見つかったので、早速2個目に突入です!

f:id:masanii_origami:20191115083730j:image


より美しく、より正確に。
と、意気込んだものの…

世の中、そんなに甘くありませんでした。


🍀今日のトピック🍀

❶小細工あれこれ
❷これでラクラク、のはずが…
❸後半から大苦戦


♦︎♦︎♦︎


❶小細工あれこれ
今回は仕込みの段階から、色んな小細工を試してみました。


まず、「遠心中割り折り」のところ。
工程58-59で開くのを見越して、グリッと内側に曲げておきました。
f:id:masanii_origami:20191115083332j:image


上側と下側に、それぞれ直線のラインを追加する形です。
紙を開くと、右側に細い三角形が現れればOK。


なお、この細工は過去に「ニューモダンローズ」でもやった事があります。
(2019/08/31)
https://masanii-origami.hatenablog.com/entry/2019/08/31/211858


予想どおり工程58-59はスムーズにできましたが、収束させる際にちょっと開いてしまうのが難点です。
これは好みが分かれそうですが、皆さんも良かったら実践してみてください。


❷これでラクラク、のはずが…
私が佐藤ローズ史上もっとも苦戦している「ロゼットの収束」を、どうやったら楽に乗り切れるか。
このテーマのもと、思い付いたことを片っ端から試してみました。


工程36-40の沈め折り(open sink)は、まとめて折るのを省き、開いた状態からダイレクトに五角形の折り筋をつけます。

f:id:masanii_origami:20191115083410j:image


「らせんの線」が収束のネックになる事は分かっているので、仕込みがすべて終わった時点で強めにプレス。
一旦、ほぼ平面になるまで持っていきます。
(いわゆる「らせん折り」の状態)


その他、展開図を色々いじくり回して、準備完了!

のはずが…

事態は、予想外の展開を迎えるのでした。


❸後半から大苦戦
結論からいうと、仕込みの段階で紙に負担をかけすぎました。


収束の途中でロゼット(沈め折り部分)が一気に崩れて、丸くなってくれません。
初めてやった前回よりも、収束に時間を要した気がします。

裏側から覗くと、まぁひどい…

f:id:masanii_origami:20191115083453j:image

中心がズレているうえ、あれほど気をつかった「らせんの線」は、根本が歪んでいます。

しかも、穴空いとるやないかーい!!


紙の消耗は、中心だけではありませんでした。
工程69-71で花びらを立体的にしようと思ったら…

f:id:masanii_origami:20191115083526j:image


はい、破れました\(^o^)/

ガーデンローズの悲劇、再来です。
(2019/09/16)
https://masanii-origami.hatenablog.com/entry/2019/09/16/220422

 

悲しい気分になりながらも、完成させない事には何も分かりません。
パンクしたままグラベルを走るラリーカーを運転している気分です。


満身創痍で完走(完成)したロゼットさんは、あら不思議!

f:id:masanii_origami:20191115083555j:image
全方向から見て、すべて形が違うではないか。

サイドの高さが均等にならないのは、恐らく47-53が原因でしょう。
中心の収束がメインテーマでしたが、こちらのパーツも攻略のしがいがありそうです。

また、底を折り返す位置は、毎回同じにするための目印を見つけたいところ。


リカバリーの末、正面からのショットは何とかソレっぽい形まで持っていく事ができました。

f:id:masanii_origami:20191115083615j:image
裏側も、ガクでフタすればオッケーでしょう!(言い訳)


♦︎♦︎♦︎


ロゼット咲きのオールドローズ、2回目の挑戦。
「勢いでやった前回の方が綺麗」という、ほろ苦い結果となりました。

f:id:masanii_origami:20191115084034j:image

写真で見るとあまり差はありませんが、中身のメタメタ具合はすごいんです。


ええ、もちろん、めげません。
やりますとも、3個目。
筋トレのつもりで、少しずつ力をつけていきたいと思います。


次のカラーは、実はもう決まっているのです。
変わりダネでいきます。
ご期待くださいませ!

佐藤ローズの最高峰「ロゼット咲きのオールドローズ」に挑む。

f:id:masanii_origami:20191113083858j:image

ハイブリッドティー、ニューモダン、ガーデン、剣咲き…

今年7月から、佐藤ローズの代表作をいくつか折ってきました。


そして、ついに。

「ロゼット咲きのオールドローズ

(Old rose "Rosette")


憧れのロゼットを折る時が来ました!

佐藤ローズに惹かれて以来、ずっと目標にしていた作品です。

f:id:masanii_origami:20191113090835j:image

 

「自分のレベルでは足りない」と、長らく躊躇していたのですが、勇気を出して飛び込んでみました。

f:id:masanii_origami:20191113090858j:image


テキストは「美しいバラの折り紙」
佐藤直幹さんの、2冊目の書籍です。


素材は、35cmのタント。


手に余るほどの大きな紙ですが折っていくうちに、25cmのHTローズと並ぶサイズになってしまいました。驚きの密度です。

f:id:masanii_origami:20191113090918j:image


なお、仕上げに際しては、

◯考案者の佐藤直幹さん
◯origami💠fleurs19さん
◯敏江さん
◯cocobubuさん

上記4名の方の作品を拝見し、参考にさせていただきました。
ありがとうございました。大助かりです!
早く私も、皆さんのように美しく折れるようになりたいものです。


🍀今日のトピック🍀

❶「ロゼット咲き」とは?
❷最高難度はダテじゃない!
❸整形を重ねて美しく


♦︎♦︎♦︎


❶「ロゼット咲き」とは?
作品レポの前に、少しバラの話をしましょう。


バラの咲き方のひとつ「ロゼット咲き」とは、小さな花びらが、芯から放射状に伸びる形を言います。

中でも、花芯が複数に分かれて渦を巻く咲き方を「クォーター・ロゼット」と呼ぶそうです。


#ロゼット咲き#クォーターロゼット #quarterrosette で検索すると、本作品を連想させるバラを見つける事ができます。


【参照:バラと小さなガーデンづくり】

ivy-rose-love.com

 

他にも、「高芯咲き」「カップ咲き」「ポンポン咲き」など、ユニークな形がたくさん。
もちろん、折り紙の「佐藤ローズ」に似たバラもありました。


何となく「色んな咲き方があるな〜」と思って見ていたバラですが、佐藤ローズを折り始めた事がきっかけで、世界が広がった気がします。


それにしても、上記で紹介したサイトは本当に分かりやすく、読んでいてどんどん興味がわいてきます。
皆さんもぜひ、チェックしてみてください。


❷佐藤ローズ最高難度
佐藤さんが言ったわけではないのですが、SNSのレビューでも特に「難しい」と評判だったこの作品。
もちろん私も例外ではなく、大いに苦しみわました。

f:id:masanii_origami:20191113090941j:image


工程数は、歴代テキスト最長の76。
仕込みの序盤は「ハイブリッドティーローズ」と同じなのですが、途中からどんどん横道にそれていきます。


最後に「ガーデンローズ」とは逆方向、下向きに沈め折り(open sink)をして準備完了。
いよいよ、組み立てに入ります。


ところが。
まったく収束しません。
中心の「ロゼット」が、ビクともしません。

f:id:masanii_origami:20191113090953j:image


職場の昼休みに作り始めたのですが、思わずデスクで一人、「げっ!」と声を上げてしまいました。

結局まったく終わらず、ものすごく中途半端な形でビニール袋に放り込まれるタントの塊。

帰りの電車で意地の追い込みをかけ、何とか完成まで駆け抜けるのでした。


ロゼットを丸ごとねじりながら、裏側のヒダをスクリュー状に整えつつ、全体をギュッと丸めていく。
言葉にすると、こんな感じでしょうか。
うん、分かりませんね。

f:id:masanii_origami:20191113091011j:image


たくさん作って、ポイント解説をできるまでに理解したいものです。


❸整形を重ねて美しく
シリコンを鼻に入れるようなタイトルですが…違います。

f:id:masanii_origami:20191113091034j:image


バラの仕上げの話です。

完成させた直後は、サイドが壁のように高くなってしまいました。
(写真を撮っておけば良かったのですが、あまりにも悲惨だったので…)


どうにかこうにかいじくり回して、何とかマシな高さにまで引き下げる事ができました。
(前述4名の方のおかげです!)

f:id:masanii_origami:20191113091050j:image


今までのバラとはテイストがまったく違うので、勘をつかむのに時間がかかりそうです。
でも、その分アレンジも楽しそうですね!

いくつか作って慣れてきたら、細かいところに工夫を加えてみたいと思います。


♦︎♦︎♦︎

 

「ロゼット咲きのオールドローズ」、デビュー戦でございました。

f:id:masanii_origami:20191113091111j:image


いやぁ…難しいっすね!!

完璧にできる気がしません。

コレを15cmで折ったり、たくさん作ってリースにしたりする人がいるのが、信じられません。

クレイジー(良い意味で)です。


こうして、めでたく新しいオモチャ(教材)を手に入れたまさにぃは、佐藤ローズ沼のさらなる深淵へ足を踏み入れるのでした。


次は何色にしようかな…

 

オリジナルHT、イエロータント仕立て。 〜透かしの美しさに大満足〜

f:id:masanii_origami:20191111085404j:image

世の中は「ポッキー・プリッツの日」で浮き立っていますが、あいにく私はトッポ派です。

こんばんは、仕事中ガルボが手放せないまさにぃです。

 

ハイブリッドティーローズ・オリジナル、4回目のチャレンジ。
今日の素材は、タント35cmの「黄色」です。

f:id:masanii_origami:20191111090821j:image

(奥は「剣咲き」です)


他のどの色よりもエネルギッシュで、見ていて明るい気持ちになります。
リアルな「赤」や、清涼感のある「青」も良いですが、黄色もまたバラ折り紙に欠かせないカラーです。


さて。
前回同様、この作品の詳細は、以前のコラムにお任せ。
(2019/11/09)

ハイブリッドティーローズ・オリジナル、中心をいじくり回して検証するの巻 - まさにぃの折り紙コラム

(2019/11/07)

ハイブリッドティーローズ・オリジナル、2度目の検証にして禁断の「貫通」をやらかす - まさにぃの折り紙コラム

(2019/11/05)

ハイブリッドティーローズには「オリジナル版」が存在した!? 〜佐藤ローズ代表作の「プロトタイプ」を探る〜 - まさにぃの折り紙コラム

 

今回も、新しい発見がたくさんありました。
🍀今日のトピック🍀
❶「求心」の新発見
❷宿題はおおむねクリア?
❸「透かし」のマジックに感動


♦︎♦︎♦︎


❶「求心」の新発見
今日は思いつきで、「求心中割り折り」のん曲線をゆるめに仕込んでみました。
スタート・ゴール以外は、ほぼ直線。
もちろん、直後に作る「S字」もゆるゆるです。

f:id:masanii_origami:20191111090856j:image


結果から言うと、これは大アタリでした。
求心のスキマが収束後も離れずに、ピッタリ閉じてくれています。

f:id:masanii_origami:20191111091430j:image


実はこの「求心のスキマ」、以前からずっと悩んでいたんですよね。
NMローズを作っている時から、毎回手さぐりで処理していました。
(2019/08/27)

まさにぃの佐藤ローズ研究! 〜ニューモダンローズの中心を攻める〜 - まさにぃの折り紙コラム

(2019/08/29)

ニューモダンローズ研究② 〜工程1の折り筋を抜いてみた〜 - まさにぃの折り紙コラム

(2019/08/31)

ニューモダンローズ研究③ 〜「求心中割り折り」の小細工〜 - まさにぃの折り紙コラム

 

11月5日、オリジナルHTで「直線」を試してみた時に、スキマが開かない感覚があったんですよね。

f:id:masanii_origami:20191111091451j:image


もしかしたら、今までカーブをきつく付け過ぎていたのかもしれません。

この発見は、今後NMローズを作る際にも役立ちそうです!

 

❷宿題はおおむねクリア?
前回の課題は、横からのフォルムを綺麗にすること。
すなわち、内側のヒダの高さを出して、ふっくらさせるのが目標でした。


さて、結果はどうでしょう。
もっと引き上げられる気もしますが…まぁまぁイイ感じです!

f:id:masanii_origami:20191111091517j:image


気をつけたのは3点。


まず、求心〜中心のライン。
NMローズではなく、HTローズの仕込みを採用しました。

f:id:masanii_origami:20191111091534j:image


次に、前述のラインがナチュラルに繋がるよう、指の丸みを使って整形。

f:id:masanii_origami:20191111091543j:image


そして、中心が沈まないよう、裏から押し出す力を加えながら丸めていきました。

f:id:masanii_origami:20191111091554j:image
穴を広げる際も、下に押し過ぎず、ヨコ方向を意識。
それでも少し沈みそうだったので、最後はパワープレーで引っ張り上げました。


ふと裏側を覗くと、きれいな螺旋模様が。

f:id:masanii_origami:20191111091624j:image
この部分だけ見たら、私のチャレンジ史上、指折りのクオリティです。
思わずiPhoneを突っ込み、写真を撮ってしまいました。


ここまで安定した収束ができたのは、❶で説明した「ゆるっとカーブ」のおかげかもしれませんね。


❸「透かし」のマジックに感動

ふと、出来上がったオリジナルHTをリビングの照明にかざしてみたら。


とっても綺麗な模様が浮かび上がりました。

f:id:masanii_origami:20191111091642j:image


「透かし」はあじさい折りでもよくやっていましたが、佐藤ローズでもこんなに映えるんですね!
いつものバラとは違う、新鮮な写真が撮れました。
ここ最近の、ベストショットです!


これも、佐藤ローズの構造の美しさがあってこそ。
この作品の奥深さを、改めて思い知らされました。

f:id:masanii_origami:20191111091711j:image


余談ですが、私は過去に「透かし特集」として、いくつかの「ばえる」作品を紹介しています。
(2019/05/28)

masanii-origami.hatenablog.com

 

良かったら、後ほどチェックしてみてくださいね。


♦︎♦︎♦︎


オリジナルHT・イエロータント仕立て、いかがだったでしょうか?

f:id:masanii_origami:20191111091740j:image


最近の作品の中でも、とりわけ気持ちよく折れて満足しています。


さて、自画自賛もこれくらいにして。
あまり手放しで喜んでいると、次あたりハデに失敗しそうですね。
次回も、気を引き締めていきます。

 

 

ハイブリッドティーローズ・オリジナル、中心をいじくり回して検証するの巻

f:id:masanii_origami:20191109231626j:image

数日前から取り組み始めた「ハイブリッドティーローズ・オリジナル版」。

3個目となる今回は、35cmタントを使ってみました。

f:id:masanii_origami:20191109231609j:image

(後ろにあるのは、「剣弁高芯咲きのバラ」です)


この作品についての詳細は、過去のコラムをお読みいただくとして…

(2019/11/07)

masanii-origami.hatenablog.com


(2019/11/05)

masanii-origami.hatenablog.com

 

タント特有のハリと、1.4倍の大きさに結構手こずりましたが、何とか形にすることができました。

f:id:masanii_origami:20191109231712j:image
大ぶりの花は、やはり迫力がありますね。


さて。
今日の検証テーマは「中心」。
仕込みから仕上げまでのプロセスを、色々とテストしてみました。

f:id:masanii_origami:20191109231729j:image

 

やった事がない人には「何のこっちゃ?」と思う内容ですが…

しばし、マニアックな世界をお楽しみくださいませ。


🍀今日のトピック🍀

❶中心の仕込みはどっち?
❷課題は横からのショット
❸タントのカラバリに感心


♦︎♦︎♦︎


❶中心の仕込みはどっち?
仕込みの最後、収束させる直前の折り方にフォーカスしてみました。

中心のくぼみ(折り返し部分)の大きさと、「うずまき」の道筋を決める、地味ながらも大切なシーンです。


前回までの2回は、ハイブリッドティーローズ(HT)の工程17-18。
今回は、ニューモダンローズ(NM)の工程11-12を採用しました。
両者は中心までの距離と、折る角度が違います。

f:id:masanii_origami:20191109231755j:image


結果から言うと、前回(HT)の方が折りやすかったです。

NM(今回)の場合は、折り筋のスタート地点が中心に近く、直径が小さめになります。
大きな中心を作るHTには、あまり向かないのかもしれません。


また、今回は、中心がピッタリ閉じてしまい、中心を開く作業が難航しました。
外側〜中心ラインの角度が浅いのが原因でしょうか。

f:id:masanii_origami:20191109231923j:image


NMと同じ「求心中割り折り」を使うオリジナルHTですが、中心の仕込みは「遠心HT」の方が相性が良いようです。
(単に私がヘタクソなだけかもしれませんが…)


❷課題は横からのショット
次に注目したのは、収束後の中心。
花びらの穴を広げた直後のシーンです。


一番内側のヒダが、今回は沈んでしまいました。
紙が大きいので、つまんで思いっきり引っ張り上げる事ができましたが、佐藤さんの「お手本」のようにはいかず。
(かなりリカバリーできた方かと思います!)

f:id:masanii_origami:20191109231951j:image


この部分は、ニューモダンローズと同様、収束前から気をつかう必要がありそうです。
佐藤さんから直接教わったアドバイスを、今更ながら思い出しました。
(2019/09/06)

masanii-origami.hatenablog.com


真横から見て、ぷっくり中心が盛り上がっているのが理想系と思われるので、次回こそはキッチリ組み上げたいと思います。

f:id:masanii_origami:20191109232009j:image


❸タントのカラバリに感心
今回使ったのは、タント35cmのパッケージの、上から2枚目に入っている色です。

今更なのですが、意外とたくさんの色が入っていることに驚きました。

f:id:masanii_origami:20191109232026j:image


青、水色はもちろん、紫色まであります。
特に詳細を見ずにAmazonでポチってしまったのと、中身を見ずに上から無造作に使っていたので、まったく気付きませんでした。
これは嬉しい誤算です。

 

ついでに他の色も見てみたら、赤・黄色もかなりのバリエーションがありました。

f:id:masanii_origami:20191109232047j:image
折りやすさはヴィヴァルディに部がありますが、この種類の多さは脱帽です!

ただし、各色一枚ずつしか入っていないので、大切に使おうと思います。


まぁ、でも…
切らしたら、また買えばいっか!


♦︎♦︎♦︎


というわけで、今日は青色タントのオリジナルHTをお届けいたしました。

f:id:masanii_origami:20191109232106j:image


色々な折り方をテストしまくっている昨今ですが、まだまだやりたい事がたくさんあります。


こん詰めてストレスになってもいけないので、ぼちぼち検証していこうと思います。


それと、最近すっかり寒くなりましたね!
室内でぬくぬく折り紙を楽しむには、もってこいの季節です。
皆さんも、体調に気をつけてお過ごしください。

 

ハイブリッドティーローズ・オリジナル、2度目の検証にして禁断の「貫通」をやらかす

f:id:masanii_origami:20191107151344j:image

佐藤ローズのテキスト出版前に考案された、ハイブリッドティーローズのオリジナル版(以下「オリジナルHT」)。

 

「遠心中割り折り」を使うテキストのHTに対し、少々デリケートな「求心中割り折り」を使っているのが、オリジナルHTの特徴です。


初チャレンジの前回は、試験的にニューモダンローズ(NM)の求心位置で、直線的に折ってみました。
(2019/11/05)

masanii-origami.hatenablog.com

 

2回目となる今日の検証は、もう少し「NM寄り」に改造。

f:id:masanii_origami:20191107154141j:image


全体的に折りやすくなるのでは、と予想しましたが…
さて、結果はいかに!?


❶仕込みの細工は大人しく
❷中心の整形で大迷走!?
❸佐藤ローズの「大穴」を射抜く


♦︎♦︎♦︎


❶仕込みの細工は大人しく
「求心中割り折り」は、内側のラインを曲線に仕込むのが特徴です。


前回は直線で折りましたが、今回はNMローズの工程通りに進めました。
指の丸みをうまく使って、5箇所をなるべく均等にカーブさせていきます。

f:id:masanii_origami:20191107153903j:image


ここを綺麗に折るコツは「S字に曲げること。
夏のコンベンションで、佐藤さん本人が教えてくださいました。

f:id:masanii_origami:20191107153845j:image
(2019/08/23)

masanii-origami.hatenablog.com

 

ちなみに、NMローズの工程1、花びらを尖らせるための仕込みは省略しました。
「中心のふっくら感」が、オリジナルHTの魅力。
鋭角的なフォルムのNMローズとは、目指す方向が違うからです。

f:id:masanii_origami:20191107153819j:image


なお、この細工は過去に実践したことがあるので、完成形を何となくイメージしながら折ることができました。
(2019/08/29)

masanii-origami.hatenablog.com



こんな形で役立つとは、分からないものですね。


❷中心の整形で大迷走!?
「いつものバキバキ」を経て、無事に花びらを収束できました。
(まとめる工程全体を「いつものバキバキ」と勝手に呼んでいます)

f:id:masanii_origami:20191107153803j:image


そこで、ふと思ったこと。
これ、NMローズそのまんまじゃね!?

f:id:masanii_origami:20191107153750j:image


そりゃそうだ。
ここまでの工程、NMローズと同じだもん。


そこで、今回やってみた小細工がこちら。

f:id:masanii_origami:20191107153732j:image

中心の「穴」と「星形」のバランスを調整しました。
「穴」を大きめに広げて、「星形」を巻き込んでいます。


すると、何ということでしょう。(劇的ビフォーアフター風)
周りの花びらも巻き込まれて、内側に傾いたではありませんか。

f:id:masanii_origami:20191107153713j:image


全体が丸みを帯びて、かなり印象がHTローズっぽくなりました。


❸ 佐藤ローズの「大穴」を射抜く
「穴」と「星形」のバランスを見比べるため、穴を広げたり戻したり。
ペンでグリグリして遊んでいた、まさにその時!


破れました

f:id:masanii_origami:20191107153641j:image
やってしまった、貴重なヴィヴァルディを…
気付いたら、ペンの直径ピッタリの大穴が空いていました。
つまり、貫通したって事じゃん…


穴を広げようとして、真下に広げてしまうという墓穴を掘りました。

何とかモミモミしてごまかそうとしましたが、コレが限界です。

沖縄県の出来損ないみたいな亀裂がパックリ。

f:id:masanii_origami:20191107153622j:image


しかしながら、中心のバランス次第でかなり印象が変わることが分かったので、必要な犠牲という事にしておこう。

f:id:masanii_origami:20191107153613j:image
ガクで「栓」をして、綺麗に飾ってあげようと思います。


♦︎♦︎♦︎

 

佐藤ローズをペンで串刺しにするという、ほろ苦い結末を迎えた今回の検証でした。

f:id:masanii_origami:20191107153549j:image


そもそも、求心中割り折りの位置ってココでいいのか?

中心を巻き込む開始点は、もっと深くすべきか?
もう何個か作って、ベストバランスを探りたいところです。

f:id:masanii_origami:20191107153536j:image

 

皆さんも、新しい事が分かったら、ぜひシェアしていただければ嬉しく思います。
(私のように失敗しろ、と言っているわけではないですからね!)

 

ハイブリッドティーローズには「オリジナル版」が存在した!? 〜佐藤ローズ代表作の「プロトタイプ」を探る〜

f:id:masanii_origami:20191105213901j:image

佐藤ローズの考案者である佐藤直幹さんが、代表作・ハイブリッドティーローズの「オリジナル版」を公開されていました。

(これの情報にピンと来た方は、間違いなく佐藤ローズオタクです)


投稿から数日しか経っていないのに、挑戦者が出るわ出るわ…

昨日、ようやく私もチャレンジすることができました。

f:id:masanii_origami:20191105215518j:image


折り図がないので、途中工程はすべて憶測。
以外と苦労しましたが、何とか形にすることができました。


今回、作っている途中の写真をたくさん撮ったので、おさらいの意味も込めて記事にいたしました。

もちろんコレが正解とは限りませんが、参考までにご覧いただければと思います。

「作ってみたいけど、何からやったらいいか分からない」という方には、この記事がスタートするきっかけになれば嬉しいです。


🍀今日のトピック🍀

❶「遠心」と「求心」のおさらい
❷手さぐりの挑戦
❸新旧HTローズを見比べる


♦︎♦︎♦︎


❶「遠心」と「求心」のおさらい
佐藤ローズの特徴である、ボリュームたっぷりの花びら。
この構造を作るには、主に2種類の折り方があります。


外側に向かってヒダを押し込む「遠心中割り折り」と、内側に押し込む「求心中割り折り」です。
ハイブリッドティーローズ(HT)では「遠心」、ニューモダンローズ(NM)やガーデンローズには、「求心」が採用されています。


今回のバラは、NMローズに使われている「求心」を、HTローズに当てはめたもの。

f:id:masanii_origami:20191105215541j:image


実は、HTローズはこっちがオリジナル。

f:id:masanii_origami:20191105215550j:image
テキストのHTローズは、難度の高い「求心」を「遠心」に改良して生まれたんだそうです。


なお、これらの構造については、過去のコラムでも解説しています。
良かったら、後ほどチェックしてみてください。
(2019/10/04)

masanii-origami.hatenablog.com

 

❷手さぐりの挑戦
「オリジナルHT」の作り方はテキストに載っていないので、推測で進めていきます。


まず、工程9以降が問題です。

「遠心中割り折り」をどの位置に仕込むか。


悩んだ結果、今回は「ニューモダンローズ」に近い形をとることにしました。
段折りの目印は、工程2〜3の地点を採用。
NMローズは折り線をカーブさせますが、今回はまっすぐ付ける事にしました。

f:id:masanii_origami:20191105215612j:image


あとは、このまま収束させるのみ。
バキバキと「いつものアクション」を進めていきます。

f:id:masanii_origami:20191105215639j:image


しかし、「遠心」を「求心」に切り替えただけなのに、かなり難度が上がった気がします。

とりわけ、既に「遠心」の筋を付けてしまった箇所がクセモノで、なかなか思い通りに動いてくれませんでした。


なお、遠心をあえて折ったのは、分かりやすい検証写真を撮るためです!

f:id:masanii_origami:20191105215709j:image
同じパーツに「遠心」「求心」の折り筋がダブルでついた写真(2つ前)と、隣同士で2つ混在している様子(上記)を撮りたかったんですよね。
(収束時に大変なことになるので、良い子はマネしないでください。)


❸新旧HTローズを見比べる
収束開始から、およそ20分後。
一部ヨレヨレになりながらも、なんとか気合で完成まで漕ぎ着けました。

f:id:masanii_origami:20191105215757j:image


少し五角形が歪んでいますが…
まぁ、撮り方によってはキレイだから良しとしましょう\(^o^)/


テキストのHTローズより、中心が少しふっくらしています。
写真だと分かりづらいですが、現物を見ると結構違います(手前が今回のオリジナル版)。

f:id:masanii_origami:20191105215818j:image


ちなみに、「求心」以外の箇所は、すべてテキスト通りに仕上げています。

ただ、中心の構造が変わっており、最後の工程44はできません。


妻は「オリジナル(今回)の方が好き」とのこと。
私も、どことなく大人びた感じ気に入りました。

f:id:masanii_origami:20191105215834j:image


なお、「求心中割り折り」は「遠心」より難度が高いので、「ニューモダンローズ」や「ガーデンローズで練習するのがオススメです。
どちらもコツをつかむまでは苦戦するかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください。


♦︎♦︎♦︎


「遠心」「求心」とばかり書いていて、だんだんワケが分からなくなってきたので、この辺でお開きにしようと思います。


せっかくなので、Instagramに下記の新しいタグを作ってみました。
#求心ハイブリッドティーローズ
#求心ht
#オリジナルht
私もまだ検証したい事が残っていますので、今後の投稿にもタグ付けしていこうと思います。
同じものを作った方、良かったらここで情報共有しましょう!

 

スパイク仕様の青い剣咲き、3色揃って信号になる

f:id:masanii_origami:20191103095331j:image

剣弁高芯咲きのバラ、5つ目のチャレンジは「青色」です。

 

f:id:masanii_origami:20191103100310j:image

使ったのはタントの35cm。
こちらも、国内お店やAmazonで普通に買えます。

 

前回の黄色、前々回の赤を合わせると…


「剣弁高芯咲きの信号」

f:id:masanii_origami:20191103095448j:image
これをやってみたかったんです。
満足です。


(前回:2019/11/01)

masanii-origami.hatenablog.com


(前々回:2019/10/28)

masanii-origami.hatenablog.com


さて。
だんだん工程を覚えてきて、前回あたりからテキストを見ずに作れるようになりました。

そろそろアレンジをやってみようかな、ということで。

今回は、3列の花びらに、それぞれ細工をいたしました。

ちょっと、攻撃的になりすぎたかも…


🍀今日のトピック🍀

❶1列目:思い切りシャープに
❷2列目:中割り折り+回転
❸3列目:曲線でトゲ感を演出


♦︎♦︎♦︎


❶1列目:思い切りシャープに

テキストでは、先端を細くしてからボキッと横に折り曲げる1列目。

今回はここを、さらに細くしてみました。

f:id:masanii_origami:20191103100408j:image


先端をつまんで、根元に向かってゆるやかなカーブを描きながら、山折りします。

凹ませるのは左側で、右側は時計まわりに流す感じです。


「剣咲き」は佐藤ローズの中でもかなりシャープな方なのですが、これでさらにトゲトゲになりました。


❷2列目:中割り折り+回転
通常の剣咲きではやらない2列目の中割り折りを、試しにやってみました。

ハイブリッドティーローズを作ったことがある方には、お馴染みの工程です。

ふくよかな花びらが、少しスリムになります。

f:id:masanii_origami:20191103100438j:image


この細工は個人的に大アタリで、とても私好みの形になりました。
次回以降も採用しようかと思います。


また、よりシャープに見せるために、先端をギリッと尖らせて、半時計まわりに流しています。
1列目とは反対向きの流れです。

f:id:masanii_origami:20191103100625j:image

 

時計まわりでも良かったのですが、左右の大きさを考えると、この方がナチュラルで、花びらが大きく見えます。


❸3列目:曲線でトゲ感を演出

最後に、一番上の花びら。
テキストでは外側にボキッと折るだけなのですが、今回は折らずにカールさせました。

f:id:masanii_origami:20191103100650j:image


上から見える面が小さくなるので、よりトゲトゲした印象に。
1列目・2列目をシャープにしたので、この方がバランス良くなります。


ここで全体を見てみると、かなり尖った攻撃的なバラに仕上がりました。

f:id:masanii_origami:20191103100706j:image


「バラ」というより「いばら」という感じですね。

f:id:masanii_origami:20191103100748j:image


このツンツン具合は結構好みが分かれそうですが、やってみたいポイントがありましたら、ぜひ取り入れてみてください。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、剣咲き5つ目して、がっつり改造を加えてみました。

f:id:masanii_origami:20191103100804j:image


よくよく見ると、全体の形が微妙に歪んでいますね。
尖らせるのに夢中でバランスを欠くという、ちょっと課題が残る結果となりました。
外側の仕上げは、HTローズやNMローズより難度が高いです!
(中心の整形は、NMの方が難しいです)


もっと精度を上げて、より美しく作れるように頑張ろうと思います。