まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

厨二心をくすぐる「黒いバラ」が誕生 〜佐藤ローズ×Vivaldi×BLACK〜

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ハイブリッドティーローズを、大好きな「黒」で作ってみました!


ヴィヴァルディを大人買いしてから、ずっと折りたかったんですよね。
満を持してのチャレンジです。


ガクに使ったのは、金ホイル紙。

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前回の青色と同じく、暗い色を引き立たせるアクセントになりました。
(前回:2019.08.01)

masanii-origami.hatenablog.com


さて。
今日はポイント解説…の前に少し脇道にそれます。
❶わきたつ厨二心
❷「スキマ対策」の新事実!
❸ガクを綺麗に折る秘訣


♦︎♦︎♦︎


❶わきたつ厨二心
金色の台座に飾られる、漆黒のバラ。

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これです。
これですよ奥さん。
良いですねぇ…


特定の条件下でコマンドを入力すると出てくる、隠しアイテムみたいじゃありませんか。


マジック・ザ・ギャザリング「ブラック・ロータスみたいじゃありませんか。

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ハイブリッドティーローズ
(Hybridtearose)
キャンソンヴィヴァルディ
(CANSON Vivaldi
これらの名前だけでもイケてるのに、黒色(BLACK)が加わって、もう最高です。

危うく、私の中で眠っていた厨二病が再発しそうになりました。


❷「スキマ対策」の新事実!
以前の解説で、
「花びらが分離しないように、底をギチギチに詰めて折る」
という話をいたしました。
(2019.07.14)

masanii-origami.hatenablog.com


しかし今回は、どんなにキッチリ詰めても「扇風機」になってしまい、困っていたんですよね。


しばらく悩んでいたところ、新事実が発覚。

外から2番目の花びらを深めにめくると、お互いが重なり合ってスキマが埋まるんです。

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どうやら、外側の花びらを見せたいあまり、2番目を控え目に折りすぎていたのが原因だったようです。


皆さんも、底を限界まで詰めてもスキマが気になる時は、花びらの形が原因かもしれません。

行き詰まってしまった際は、試してみてください。


❸ガクを綺麗に折る秘訣
初めてガクを折ってから、1週間あまり。
やっとバランスよく仕上げられるようになってきました。


ここで、私なりの工夫ポイントを2つご紹介。

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◯工程5まで
「かえるの基本形→先端を内側に折り込む」というアプローチの方が、個人的には好きです。

工程4のつぶすシーンは、一発で決めないとシワになりやすいんですよね。

事前に折り筋を仕込んでおくと、さらに綺麗に折れます。

中心線に合わせて折る時は、少しスキマを空けると、工程11の中割り折りがしやすくなります。


◯工程6から
沈め折りの折り筋は、テキストより深めにつけるのがオススメです。

テキストどおりの寸法だと、内側でガクの上部が接触してしまうんですよね。

目根元から紙の中心がはみ出すくらい深く折ると、ズコッと気持ちよく沈み込みます。


以前のコラムでも解説していますので、後ほどご確認くださいませ。
(2019.07.24)

masanii-origami.hatenablog.com


♦︎♦︎♦︎


というわけで、大満足の黒いバラでございました。
これで「剣弁高芯咲きのバラ」を折ったら、さぞカッコいいだろうなぁ。


佐藤さんの2冊目の著書に載っているので、まずは1冊目の作品をちゃんと折らなきゃいけませんね。
近いうち、「ニューモダンローズ」「ガーデンローズ」にも挑戦したいと思います。