まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

ガーデンローズ、3度目の挑戦にしてヴィヴァルディを破る 〜バラ折り紙の沼は深い〜

f:id:masanii_origami:20190916220348j:image

先日、まずまずの仕上がりだった「ガーデンローズ」を、さらに突き詰めてみました。


パッと見では分かりづらいですが、花びらの形が、前回と微妙に違います。

f:id:masanii_origami:20190916220335j:image
より自然な丸みが出ていませんか?


今回は、変更点の解説メインでお届けいたします。

❶佐藤さんからのアドバイス
❷紙が破れる悲劇
❸今回のカラーチョイス


♦︎♦︎♦︎


❶佐藤さんからのアドバイス
前回の投稿で、作者の佐藤さんからこんなコメントをいただきました。


「外からヒダになっている所を広げると、花びらがもっと丸くなりますよ。工程41です。」


折ったことがない方にはチンプンカンプンだと思いますが…
現物とテキストを見比べると、結構よく分かります。

f:id:masanii_origami:20190916220144j:image


「斜めに段折りされたヒダを、根元が内側になるまでズラし、フラットになった端をカーブさせる」


言葉にすると、こんな感じでしょうか。
分かりづらいですね( ̄▽ ̄)

f:id:masanii_origami:20190916220201j:image


コメント付きの写真解説を作りましたので、後ほどご確認ください。


❷紙が破れる悲劇
頭では分かったものの、なかなか思い通りにはいかないものです。

最初に手をつけた1箇所が、破れてしまいました。

f:id:masanii_origami:20190916220211j:image


グリッとねじるように引き出したのが悪かったみたいで、さすがのヴィヴァルディも耐えられなかったようです。やってしまった…


で、でも!
自分の手で失敗するとインパクトがありますから、忘れないんですよね。
次回こそはキッチリ仕上げます!


ちなみにこのパーツの基礎が作られるのは、工程8〜9の右側部分です。
ここから完成までは結構長いので、ヨレないように注意しましょう。


❸今回のカラーチョイス
さて、最後に素材紹介です。

今回使った色は、「TURQUOISE BLUE(ターコイズブルー)」。

f:id:masanii_origami:20190916220221j:image


周りがパッと明るくなるような、淡い青色が特徴です。


この色、実はちゃっかり過去にも登場しています。
直近では、「バラの葉」を折った時。
(2019/09/02)

masanii-origami.hatenablog.com


それから、「ニューモダンローズ」の仕上げ研究でも1回。
(2019/08/31)

masanii-origami.hatenablog.com


そして実は、私が一番最初に「ハイブリッドティーローズ」を折ったのもコレです。
(2019/07/08)

masanii-origami.hatenablog.com


佐藤直幹さんとのファーストコンタクトを飾った、思い出の色でもあります。


同じ色でも表情が異なるので、3種類のバラを比べてみてください。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、「ガーデンローズ」3回目の挑戦でございました。

f:id:masanii_origami:20190916220240j:image

 

「紙を破らない」という新たなミッションも見つかったことだし、今後もさらに前へ進めそうです。


「成功も失敗も全部見せちゃうスタイル」、これからも続けようと思います。
次回もお楽しみに\(^o^)/

 

大敗を喫した「ガーデンローズ」、プライド(意地)をかけた再挑戦!

f:id:masanii_origami:20190913232625j:image

初っ端から工程を間違え、2度の全バラシを経て完成させた「ガーデンローズ」。
(前回:2019/09/12)

masanii-origami.hatenablog.com

 

辛酸をなめた前回の教訓を活かし、じっくりキッチリ仕上げました。

f:id:masanii_origami:20190913233904j:image
テキストの表紙と雰囲気は異なりますが、良い感じ!

f:id:masanii_origami:20190913232809j:image


気持ちよくリベンジできて、清々しい気分です。


では、さっそく振り返ってみましょう。
❶前回の失敗ポイント
❷ふんわりカーブでナチュラルに
❸バラに最適なヴィヴァルディ


♦︎♦︎♦︎


❶前回の失敗ポイント
繰り返しになりますが、自分への教訓の意味でもおさらい。


まず、ガーデンローズの工程が始まる前、シンプルローズの工程2の仕込み。
ここの寸法は「1/3」ではなく「1/2」です。

f:id:masanii_origami:20190913233123j:image


ハイブリッドティーローズ、ニューモダンローズに慣れていたので、1/3とばかり思っていました。
ここを間違えたおかげで、全てのバランスが狂ってしまったんですよね。
前回のフラストレーションを晴らすべく、キッチリ仕込みます。


次に、収束させる際の「求心中割り折り」。
前回は、折り筋はつけたのに、折らないまま突っ走ってしまいました。

f:id:masanii_origami:20190913233314j:image
出来上がった寸胴のような花びらに、再び頭を抱えるのでした。


結論。
折る前に、テキストをちゃんと読みましょう!

いつも生徒さんに言っている言葉なだけに、お恥ずかしい限りです。


❷ふんわりカーブでナチュラルに
前回は完成させるだけで手一杯でしたが、今回は花びらを整形する余裕ができました。

f:id:masanii_origami:20190913233426j:image


こだわったのは「ふんわりカーブ」
ナチュラルな曲線と、優しい丸みを目指しました。


先端のカドを丸くするシーンは、少し折り下げる(曲げる)くらいでストップ。

f:id:masanii_origami:20190913234015j:image
裏側まで折り切ると、両側が尖ってしまう事があるんですよね。
紙の端が伸びるのが原因なのですが、ゆるく折ると軽減できます。


あとは、全体がゆる〜く繋がるように、紙を揉み込んで整えてあげます。


前回のものと並べてみると、一目瞭然。かなりクオリティが上がりました。

f:id:masanii_origami:20190913233816j:image
裏側も綺麗に作れて、満足です\(^o^)/


❸バラに最適なヴィヴァルディ
綺麗に仕上がったことだし、改めて素材の話をいたします。


使ったのは、ヴィヴァルディの「ROYAL BLUE(ロイヤルブルー)」
吸い込まれるような、深い青色です。

しっとり涼しげな「AZURE BLUE(アジュールブルー)」より、重みがあります。

f:id:masanii_origami:20190913233604j:image


「紙の温度」のサイトを見ると、AZURE  BLUEしかないようですが…
他にも色々なラインナップがあるので、この機会にぜひチェックしてみてください。
https://www.kaminoondo.co.jp/store/small/118/


♦︎♦︎♦︎


はい、約束どおりリベンジできました!
100点とはいきませんが、かなり満足度の高い仕上がりです。

f:id:masanii_origami:20190913233843j:image


今回はかなり濃い色を使いましたが、テキストのように、淡い色との相性が良さそうです。
さて、次は何色にしようか。

 

大失敗…から奇跡の生還。ほろ苦デビューの「ガーデンローズ」!

f:id:masanii_origami:20190912091040j:image

ここ2ヶ月で折りまくっている佐藤ローズ。

ハイブリッドティーローズ、ニューモダンローズに続き…

今回は、「ガーデンローズ」でございます。


ふわっと丸みを帯びた美しい姿は、テキスト「一枚の紙から作るバラの折り紙」の表紙にもなっています。


シャープなバラもいいけど、こういうソフトな作品も折ってみたいな…
と思って手を出したら、なかなかハードな思いをしました。


ということで、情けないコトの顛末をお読みくださいませ。
❶スタート直後に致命傷
❷2度の全バラシ
❸苦しまぎれの微調整


♦︎♦︎♦︎


❶スタート直後に致命傷
花びらを収束させる工程31までは、順調にキッチリ進められたのですが…


ここで、テキストと形が大きく違うことに気付きます。

f:id:masanii_origami:20190912091319j:image


なんか…もっこりしてる…


中心のふくらみに対して、サイドの高さが明らかに低過ぎます。
どんなに頑張っても、全くテキストの形になりません。


思い切って全部バラしてみると…
なんと、一番最初(シンプルローズの工程2)が間違っていました。

f:id:masanii_origami:20190912091353j:image


「1/3」じゃなくて「1/2」じゃないか!

折る幅が、1cmくらいズレとるッ!!
そういえば、工程8あたりで違和感に気づいたのに。
そこで戻っておけば良かった…

f:id:masanii_origami:20190912131658j:image


あまりに初歩的な見落としに、しばらく呆然とするのでした。


❷2度の全バラシ
失敗を理由に貴重なヴィヴァルディを捨てるなんて、バチが当たります。

涙をのんで、全部バラして初めから再スタートしました。


微妙にズレた折り筋を避けながら折り直すのは、かなり神経を使います。

(普段折り紙をやる人なら、この状況の恐ろしさが分かると思います)


帰りの電車に揺られ、1人ヒーヒー言いながら(実際は言ってません)、気合いと根性で完成まで漕ぎ着けました。


が、しかし!
再び、何かがおかしい。

f:id:masanii_origami:20190912175317j:image


よく見たら「求心中割り折り」が取れているではないか。


どこへ行きよった、求心中割り折り。
さっき折ったばかりじゃないか。
俺を置いて行かないでくれッ!


花びらを組み立てる途中で、取れてしまったのでしょう。
泣く泣く花びらを分解して、組み立て直すのでした。

f:id:masanii_origami:20190912131946j:image


❸苦しまぎれの微調整
完成品は何とかソレっぽく仕上がってますが…

中身はメタメタです。

f:id:masanii_origami:20190912175038j:image


でも、せっかくなので、失敗も全部見せちゃうスタイルでいきましょう(^o^)


まず、中心に2つの穴があきました。

f:id:masanii_origami:20190912174948j:image
光に透かせば、キラリと寄り添うふたつ星。

「I WISH」の2ndシングルを聴いたのは、高校生の頃だったなぁ…


でもね。
それ、爪楊枝で刺しちゃった穴なの。


次。
内側の花びらは、折り目が大変なことになっています。

f:id:masanii_origami:20190912175008j:image
あちこち迷走しすぎて、キッチリ折れません。

強度の高いヴィヴァルディでなければ、完全に裂けていたことでしょう。


最後に、外側の花びら。
ヨレヨレです。ついでに底もヨレヨレです\(^o^)/

なめらかな曲線を駆使し、ナチュラルに仕上げましたが、これが限界でした。


で、でもほら。

f:id:masanii_origami:20190912175056j:image
盛大に失敗した割には、良くリカバリーできたと思いませんか?(言い訳)


♦︎♦︎♦︎


はい。
危うくゴミになりかけたガーデンローズを、何とか復活させることができました。


ハイブリッドティーローズやニューモダンローズと並ぶ★★★★★(難度5)は、やはり一筋縄ではいきませんね。
しっかし、2度も分解するハメになるとは…


これだけインパクトのある失敗をブチかました手前、次は負ける気がしません。
近いうちに再挑戦して、きっちりキメたいと思います。


こうして人は、佐藤ローズ沼にはまっていくのか…

 

ニューモダンローズ、組立工程を徹底分解! 〜まさにぃ、佐藤ローズの情報量に溺れる〜

f:id:masanii_origami:20190909220956j:image

旅行から帰ってきたので、ニューモダンローズに再びチャレンジ。


いつもはポイントを絞ってお送りしていますが…
今回は、思いつくままに羅列してみました。


佐藤ローズを折らない人にとっては、「何のこっちゃ?」という内容ですが…
実践される方にとって、少しでも参考になれば幸いです。


それでは、一気に行きましょう!

❶五角形カットの補足
❷折り筋の追加
❸中心からまとめる
❹中心の穴は控えめに
❺爪楊枝でクリクリ
❻外側の折り筋は「曲線」に
❼角度の異なる2つのカーブ
❽内側のくぼみに注目
❾外から2番目のつまみ方
➓横からのシルエット


♦︎♦︎♦︎

 

❶五角形カットの補足
9月4日にお届けしたコラムの補足です。
正五角形にカットする前に、繊維の方向を気にしてみてください。

f:id:masanii_origami:20190910214035j:image
紙を曲げてみると、抵抗がある方向と、すんなり曲がる方向があると思います。

すんなり曲がる方向が「繊維と平行」です。
最初に二等分する際、平行な向きに折った方が、ズレにくくなるんだそうです。

当時のコラムと合わせて、参考にしてみてください。
(2019/09/04)

masanii-origami.hatenablog.com

 

❷折り筋の追加
今回は、内側の星形を尖らせるため、工程4のあとにトンガリを仕込みました。

f:id:masanii_origami:20190909223106j:image
以前3回にわたり行った「仕上げの研究」のうち、1回目の方法です。
(2019/08/27)

masanii-origami.hatenablog.com


❸中心からまとめる
佐藤さんからのアドバイス
全体をまとめる際は、中心部分を優先的に丸くしてから、外側に着手します。

f:id:masanii_origami:20190909223201j:image
(前回のコラムでも少し触れましたが、話がそれまくったので、誰も覚えていないでしょう…)
(2019/09/06)

masanii-origami.hatenablog.com


❹中心の穴は控えめに
こちらも佐藤さんアドバイス
花びらの中心は、ハイブリッドティーローズほど大きく開かなくてもOK。

f:id:masanii_origami:20190909223400j:image
控えめに開いて、内側の星形を引き立たせます。


❺爪楊枝でクリクリ
「求心中割り折り」の形が乱れないように、スキマに爪楊枝を突っ込んで調整します。

f:id:masanii_origami:20190909223807j:image
開き具合が、5箇所とも均等になっていれば良しとします。


❻外側の折り筋は「曲線」に
佐藤さんアドバイス
工程35、一番外側の花びらを広げるシーン。

f:id:masanii_origami:20190909223824j:image
ボキッと外側に折るのですが、折り線をカーブさせます。


❼角度の異なる2つのカーブ
一番外側と、2番目の花びらの根元は、カーブの形を変えると自然に仕上がります。

f:id:masanii_origami:20190909223916j:image


❽内側のくぼみに注目
写真だと分かりづらいのですが、花びらの根元をへこませて、ふっくらさせます。

f:id:masanii_origami:20190909223926j:image
ハイブリッドティーローズでよく見られる仕上げ方です。


❾外から2番目のつまみ方
工程36のところ。

f:id:masanii_origami:20190909224009j:image
下からヒダごとつまんで、キリッと尖らせます。


➓横からのシルエット
佐藤さんのお手本と、再び比べてみました。
中心の盛り上がりは…まだまだ足りないようです。

f:id:masanii_origami:20190909224034j:image
内側の星形を、もう少しキッチリ整えればいいのでしょうか?

f:id:masanii_origami:20190909224057j:image
ううむ…課題は尽きません。


♦︎♦︎♦︎


はい、折りながら感じたことを、直球でお送りいたしました。

f:id:masanii_origami:20190909224151j:image


それにしても…
気にするポイント多くね!!?


よく見たら★★★★★(星5つ)じゃないですか。
むずいよ!!!(今更)


「いつも無意識にやってるから、言語化してくれて助かるよ〜」
とか言って、完璧な制度でサクサク進める佐藤さん。


思いつくままに言語化したら、とんでもないボリュームになってしまいました。

しかも、まだまだ全然足りません。

あの人の頭の中は、一体どうなっているのでしょうか…

 

旅行中もやっぱり折り紙 〜あじさい折り・花折りピラミッド〜

f:id:masanii_origami:20190908211146j:image

佐藤ローズは、ひと休み。
結婚4周年を記念して、御殿場・時之栖(ときのすみか)に行っておりました。


せっかくの旅行だし、折り紙をすることはないかな…


と、思いきや。
不覚にもやってしまいました。

f:id:masanii_origami:20190908211214j:image

私のせいではありません。
そこに、折り紙があったからです。


ということで、コトの顛末をどうぞ。

❶そこには「紙」があった
❷久しぶりの「あじさい折り」
❸結局、部屋では撮影会に


♦︎♦︎♦︎


❶そこには「紙」があった
昼過ぎに時之栖へ到着したまさにぃ夫婦は、料理店「茶目(ちゃめ)」でおやつタイムを過ごします。

妻が頼んだ「季節のケーキ」のお皿を持ち上げると…


そこには、白い正方形がありました。

f:id:masanii_origami:20190908211238j:image


何だこれは。
折り紙じゃないか。

「食後にコレで、好きなものを折りなさい」
ということか。


なんて気の利いたお店なんだろう。
というか、店員さんはなぜ、私がオリガミストだと知っているのだろう。


旅行中は折り紙はやめようかと思っていましたが…

出された正方形を折らないのは、紙に対して失礼です。

ぱりっとした上質な紙をありがたく頂戴し、仕込みを始めるのでした。


❷久しぶりの「あじさい折り」
10cmくらいの紙で、テキストを見ずに作れて、面白いもの。


はい、そうですね。
あじさい折り」ですね。


せっかく良い紙なので、奮発して「花折りピラミッド」を折ることにしました。

f:id:masanii_origami:20190908211344j:image
縦横32等分の仕込み、合わせ折り、つぶし折り、引き出し折り…


「あんな事もあったねー」
「そうだねー」


結婚してからの4年間を語らいながら、手だけは完全に折り紙モードです。
(散々やった折り方なので、手は勝手に動きます)


その間、妻は2回トイレに行ったので、結局かなりの時間やっていたような…


❸結局、部屋では撮影会に
今回宿泊したのが、「スローライフ ヴィラ」の「くまさんルーム」という部屋だったのですが…


部屋に横たわるクマさんが、とにかくデカい。

f:id:masanii_origami:20190908211323j:image
人が入っているんじゃないか、と思うくらいデカい。
しかし、かわいい。


せっかくなので、作品と一緒に写ってもらいました。


照明がいい感じだったので、透かしてのショットも映えます。

f:id:masanii_origami:20190908211357j:image
あじさい折りは、均等な幅の陰影が美しいですね。
久しぶりにしっかり折りましたが、綺麗に仕上がって良かったです^^


♦︎♦︎♦︎


はい、結局折り紙やってしまいました。
いつもパキパキやっている私を、温かく放置してくれる妻。いつも感謝です。


それにしても…
なぜ、ケーキ皿の下に紙があったのか。
アレなくてもプレートとして成り立っていたんじゃないか。


コナンくんが行く先々で事件に遭遇してしまうように、私も折り紙から逃れられないのでしょうか…

 

ニューモダンローズのおさらいと、プロントで目撃したSMネーチャンの話。

f:id:masanii_origami:20190906220947j:image

先日、佐藤さんと折ったニューモダンローズ。
教わったことを頭の中で整理しながら、新しいものを折り始めました。


今回は、お気に入りの「ヴィヴァルディ・ダークレッド」で仕切り直し。

f:id:masanii_origami:20190906221001j:image
まだまだ佐藤さんには及びませんが、何とか前回よりも綺麗に仕上げることができました。


さて。
前回は「正五角形」のきれいなカット方法をお届けいたしました。
(2019/09/04)

masanii-origami.hatenablog.com


今日は、仕上げの際にいただいたアドバイス
の、はずだったのですが…


先程の出来事があまりにもショッキングだったので、シェアさせていただきます
(後半は折り紙と全く関係ありません)
❶横からのシルエットに注目
❷パワープレーもほどほどに

❸プロントでの一幕、その1
❹プロントでの一幕、その2
❺プロントでの一幕、その3


♦︎♦︎♦︎


❶横からのシルエットに注目
私のものと、佐藤さんのお手本を見比べてみると…
横からのシルエットに、かなり違いがありました。
f:id:masanii_origami:20190906220902j:image


指摘されるまで気付かなかったのですが、私のは中心が低く、佐藤さんの方は中心が高くなっています。

ちなみに、本物のバラも、こういう形になっているそうです。


なんかボリュームが足りないな…と思ったら、こんな違いがあったんですね!
確かに、私の中でも「綺麗にできたなぁ」と思った作品は、中心がふっくらしていた気がします。


今回はそれを意識したのですが…
f:id:masanii_origami:20190906221018j:image
もう一歩!という感じでしょうか。


❷パワープレーもほどほどに
中心をふっくら仕上げるために、何が必要か思い返していたら…


工程25で中心を開く際、グリグリと下に押し付けていたことに気づきました。

f:id:masanii_origami:20190906221214j:image


作りがしっかりしているハイブリッドティーローズは問題ないのですが、ニューモダンローズは中心が沈みやすいという事が発覚。

繊細な構造には、繊細な指づかいが必要なんですね。


また、中心の穴は、ハイブリッドティーローズほど大きくなくて大丈夫だそうです。
さりげなく開いて、綺麗な星形を演出できるように頑張りたいと思います。


花びらを筒状にまとめる際のポイントは、内側を優先的に収束させて、後から外側を折っていくのがオススメとのこと。

皆さんもぜひ、実践してみてください。


❸プロントでの一幕、その1

f:id:masanii_origami:20190906221311j:image

はい、ここからは完全に余談です。金曜日の仕事を終え、プロントで食後の紅茶を楽しんでいると…


「はぁ、ふざけんなよ!」

という声が、真後ろで聞こえました。


チラ見すると、ちょっと派手めのネーチャンが、新卒サラリーマン風の男性を説教していました。


ネ「そういう所がダメなんだよ」
男「ごにょごにょ…
「言い訳してんじゃねーよ!」


かわいそう、というか普通にやかましいので、クレーム入れようかな…

でも、「テメーは黙ってろよ、××すぞ!」
とか言われたら泣いちゃう。


ということで、しばらく様子を見ることにしました。


❹プロントでの一幕、その2
ネーチャンの口ぶりから推測するに、男性の不手際のせいで、客先からのクレームになったようてす。
(男性の声は小さすぎて聞こえず。)


顔をしかめたくなるような言葉で、しばらく男性を罵っていたのですが…


「でもね、貴方はそんな中、頑張ったの」


ん?
ネーチャンの様子がおかしい。


ネ「強いよ。強いよ貴方は。お疲れ様。」


ツンデレかよ。


「君は幻の、ポルチーニ茸だよ。」
「幻だよ。幻になったんだよ貴方は。


よりによってキノコかよ。
他の例えねーのかよ。


「ほんとすごいよね。プライドもあるし。今日の出来事は自信になるよ。」
「お疲れ様、すごいすごい♡」


罵倒からの、ものすごい巻き返し。
テンションが上がり、だんだん饒舌になっていく男性。
やばい、これはやばい展開だ…


❺プロントでの一幕、その3
プレミアムモルツを奢ってもらって上機嫌になったネーチャンは、さらに続けます。


「君はね、クレーマーに180分も熱弁させたのよ。」
ネ「引き出したのよ。すごいよそれ。」
ネ「すごいすごい」
ネ「1000人のうちの、0.5%くらいだよ」
「ほら、ご褒美だよ〜。パンチェッタ♡」


心が弱った男性をツンデレで骨抜きにして、パンチェッタでトドメを刺すネーチャン。


やばい、完全にメロメロだこの男。
そろそろ株とか買わされるぞ。


止めなければ。
俺が、ネーチャンを止めなければ…
と、思ったその時。


「ねぇ、◯◯(付近の繁華街)にある、あの店行こう?」
と言って、2人はそそくさと店を出て行ってしまいました。


何だったんだ、あのネーチャンは。
もしかしたらSM嬢だったのかもしれない。


プロントの禁煙席で罵声を浴びせてビールを奢らせた後、パンチェッタを食べさせてお店にinするプレイ。

男性はもしかしたら、そういうプレイをエンジョイしていたのかもしれない。
そういうことにしておこう…


♦︎♦︎♦︎


はい、余談の方が長くなってしまいました。
世の中には、色んな華金の過ごし方があるもんですね…


折り紙の話題から、久しぶりに大きく脱線してしまいましたが、たまにはいいでしょう。


今後も、お付き合いいただければ幸いです。

 

 

佐藤ローズの基礎「正五角形」を美しくカットする! 〜バラ折り紙の第一人者・佐藤直幹さんがくれた3つのアドバイス〜

f:id:masanii_origami:20190904221358j:image

佐藤ローズの作者・佐藤直幹さんと、二人でファミレス折り紙してきました。

作ったのは、最近私が折りまくっている「ニューモダンローズ」


この日は、「正五角形」のカット方法をみっちり教わってきました。

f:id:masanii_origami:20190904221432j:image
(佐藤ローズは、ほとんどの作品が正五角形から始まります)


テキスト「一枚の紙から作るバラの折り紙」のカット方法を、さらに掘り下げてのレクチャー。


教わったポイントをまとめましたので、ぜひお読みください。
お手元には、テキストをお忘れなく。


❶キッチリ折るのは最後
❷カットは上の紙もろとも
❸2回目を切るのはご法度
❹上級者の何気ない動作


♦︎♦︎♦︎


❶キッチリ折るのは最後
2本の折り筋をつけ、交点を目印にナナメに折り、そこから蛇腹状にたたむ。
この流れは、完全にテキスト通りです。


教わったポイントは「最初はゆるく、後でキッチリ」。

f:id:masanii_origami:20190904221529j:image


最初から強く折ってしまうと、最後にズレていても微調整ができません。


最後に紙をモミモミしながら、両側の辺を揃えていきます。
均等に折れたら、ギュッとプレス。


なお、紙の中心になるところは、最初からキッチリでOK。
ここが曖昧だと、全体が歪んでしまいます。


❷カットは上の紙もろとも
いよいよ、紙を切っていきます。

テキストでは、一番上の紙のフチに沿って切るのですが、ここで2つのアドバイスをいただきました。


◯垂直チェック
カットする前に、ラインが垂直になっているか、定規を当ててチェックしましょう。
定規を2つ使うと精密が上がりますが、タテ方向は目視でも大丈夫です。

f:id:masanii_origami:20190904221616j:image


◯上の紙も切っちゃう
上のフチをよく見ると、重なり方が微妙にズレている場合が多いです。
ここはいっそ、上の紙もまとめてバッサリ切ってしまいます。
定規を当てるのは、フチから2mmほど下のライン。
紙が数ミリ小さくなりますが、制度が格段に上がります。

f:id:masanii_origami:20190904221646j:image
なお、上のフチが明らかに完璧に揃っている場合は、そのまま合わせてOKです。


カットした後は風船基本形にして、フチが揃っているか確かめてみましょう。

f:id:masanii_origami:20190904221707j:image
上記の2つが着実にできていれば、気持ちいいくらいピッタリなはず!


❸2回目を切るのはご法度
ここで、誤差が出てしまった時の対処法もご紹介。

f:id:masanii_origami:20190904221733j:image


ズレた箇所だけカットするのはNGです。
「あ、こっちもズレた」といって、永遠にチマチマ調整が終わりません。


ここは思い切って、前述の❷をもう一度やりましょう。
「垂直ライン」をつけ直して、全部バッサリ切ってしまいます。

正しいカドも、ズレたカドも、まとめてリセットするわけです。


さらに紙が一回り小さくなりますが、あれこれ考えるよりも分かりやすく、何より確実に修正できます。


コレをやり過ぎて紙がなくなった…なんてことのないようにね。


❹上級者の何気ない動作
佐藤さんは過去に10年ほど折り紙を休止して、「切り紙」をしていた時期があり、紙を切ることは慣れているんだそうです。

f:id:masanii_origami:20190904221821j:image


「普段、何となくやってるからね〜」
と、サクサク手を動かしていましたが…


佐藤さん。
私たちは、その「何となく」が欲しいんです!!


手際よく進める佐藤さんの手を何度もストップさせ、いちいちメモを取り、写真を撮りまくります。

嫌な顔一つせずにお付き合いいただいた佐藤さんには、本当に感謝です。


こういうテキストに載っていないコツを言語化できると、私の復習にはもちろん、多くの人に技術をシェアできるんですよね。

バラを折り始める前から、お宝情報が盛りだくさんのレッスンになりました。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、佐藤ローズに欠かせない「正五角形」の仕込み方法をお届けいたしました。


ちなみに、出来上がったニューモダンローズは「完敗」です。

f:id:masanii_origami:20190904221914j:image
佐藤さんのものと、私のものを比べると、一目瞭然。


た、だって、メモを取りながら佐藤さんのハイペースに付いていくと、どーしても手元がお留守に…
集中してやった前回の方が上手に…


いや。
言い訳してはダメだ。
技術が足りん!
もっと練習して、佐藤さんのようなクオリティを出せるように頑張ります。


改めまして、佐藤さん。

お忙しい中ありがとうございました!