先日から、他の作品そっちのけで量産している「ニューモダンローズ」。
本来は、きれいな星形が幾重にも重なるハズなのですが…
中心の成功率がイマイチなので、色々と実験してみることにしました。
今回の試みは、テキストにはない折り筋の追加。
写真をたくさん撮りながら検証したので、良かったら参考にしてみてください。
お手元には、テキスト「一枚の紙から作るバラの折り紙」のご用意を。
❶トンガリを事前に仕込む
❷新たな疑問が浮上
❸まだまだ精度不足
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❶トンガリを事前に仕込む
私がいつも苦戦しているポイントが、一番内側の花びらです。
どうしても、5つのカドが均等な星形になりません。
そこで、工程4の後に、該当箇所をあらかじめ尖らせておくことにしました。
そのまま収束させて、花の中心をグリッと開きます。
一応、予想どおりのトンガリを出すことができました。
しかし、ちょっと尖りすぎたかも?
❷新たな疑問が浮上
完成したニューモダンローズを眺めていて、新たな疑問が浮かびました。
「求心中割り折り」の開き方です。
今回は、結構ガッツリ開いたまま均等に仕上がりました。
かかる力の方向が、外側・内側で異なるためでしょう。
しかし、先日のコンベンションで佐藤さんが作ってくれたものは、ピッタリ接触しているんですよね。
恐らく正解はなく、ベストバランスは素材によっても変わるのでしょう。
もちろん、折り手の好みもあると思います。
(佐藤さんの作り方も、テキストが出た当時よりも洗練されています。)
皆さんは、どんな風に仕上げていますか?
❸まだまだ精度不足
エラそうに検証しておいて、さぞ完璧な花びらに仕上がったのだろう…
と思いきや、そうでもありません。
正面から撮った写真を見ると、五角形が微妙に歪んでいます。
普通に眺めているぶんには綺麗なんですけど、写真はウソをつきません。
もっと精度を上げなきゃですね…
◯正五角形にカットするとき
◯折り筋を仕込むとき
◯収束させるとき
◯中心を開くとき
◯花びらの仕上げ
このいずれかで、誤差(ゆがみ)が出てしまったのでしょう。
もっとたくさん作って、精度を上げていきたいと思います。
余談ですが、作品を「片目」で見ると、写真を撮った時のイメージに近くなります。
両目だと、左右から被写体を見る事になるので、写真より立体的に見えるんですよね。
良かったら、試してみてください。
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というわけで、今日は「解説」というより「検証」のコラムでございました。
佐藤さん本人も、ご自身のInstagramで解説を載せてくれている事ですし、皆さんも工夫しているポイントがあったら共有しましょう!
過去の解説記事も、良かったらお読みください。
masanii-origami.hatenablog.com