佐藤ローズの作者・佐藤直幹さんと、二人でファミレス折り紙してきました。
作ったのは、最近私が折りまくっている「ニューモダンローズ」。
この日は、「正五角形」のカット方法をみっちり教わってきました。
(佐藤ローズは、ほとんどの作品が正五角形から始まります)
テキスト「一枚の紙から作るバラの折り紙」のカット方法を、さらに掘り下げてのレクチャー。
教わったポイントをまとめましたので、ぜひお読みください。
お手元には、テキストをお忘れなく。
❶キッチリ折るのは最後
❷カットは上の紙もろとも
❸2回目を切るのはご法度
❹上級者の何気ない動作
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❶キッチリ折るのは最後
2本の折り筋をつけ、交点を目印にナナメに折り、そこから蛇腹状にたたむ。
この流れは、完全にテキスト通りです。
教わったポイントは「最初はゆるく、後でキッチリ」。
最初から強く折ってしまうと、最後にズレていても微調整ができません。
最後に紙をモミモミしながら、両側の辺を揃えていきます。
均等に折れたら、ギュッとプレス。
なお、紙の中心になるところは、最初からキッチリでOK。
ここが曖昧だと、全体が歪んでしまいます。
❷カットは上の紙もろとも
いよいよ、紙を切っていきます。
テキストでは、一番上の紙のフチに沿って切るのですが、ここで2つのアドバイスをいただきました。
◯垂直チェック
カットする前に、ラインが垂直になっているか、定規を当ててチェックしましょう。
定規を2つ使うと精密が上がりますが、タテ方向は目視でも大丈夫です。
◯上の紙も切っちゃう
上のフチをよく見ると、重なり方が微妙にズレている場合が多いです。
ここはいっそ、上の紙もまとめてバッサリ切ってしまいます。
定規を当てるのは、フチから2mmほど下のライン。
紙が数ミリ小さくなりますが、制度が格段に上がります。
なお、上のフチが明らかに完璧に揃っている場合は、そのまま合わせてOKです。
カットした後は風船基本形にして、フチが揃っているか確かめてみましょう。
上記の2つが着実にできていれば、気持ちいいくらいピッタリなはず!
❸2回目を切るのはご法度
ここで、誤差が出てしまった時の対処法もご紹介。
ズレた箇所だけカットするのはNGです。
「あ、こっちもズレた」といって、永遠にチマチマ調整が終わりません。
ここは思い切って、前述の❷をもう一度やりましょう。
「垂直ライン」をつけ直して、全部バッサリ切ってしまいます。
正しいカドも、ズレたカドも、まとめてリセットするわけです。
さらに紙が一回り小さくなりますが、あれこれ考えるよりも分かりやすく、何より確実に修正できます。
コレをやり過ぎて紙がなくなった…なんてことのないようにね。
❹上級者の何気ない動作
佐藤さんは過去に10年ほど折り紙を休止して、「切り紙」をしていた時期があり、紙を切ることは慣れているんだそうです。
「普段、何となくやってるからね〜」
と、サクサク手を動かしていましたが…
佐藤さん。
私たちは、その「何となく」が欲しいんです!!
手際よく進める佐藤さんの手を何度もストップさせ、いちいちメモを取り、写真を撮りまくります。
嫌な顔一つせずにお付き合いいただいた佐藤さんには、本当に感謝です。
こういうテキストに載っていないコツを言語化できると、私の復習にはもちろん、多くの人に技術をシェアできるんですよね。
バラを折り始める前から、お宝情報が盛りだくさんのレッスンになりました。
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というわけで、佐藤ローズに欠かせない「正五角形」の仕込み方法をお届けいたしました。
ちなみに、出来上がったニューモダンローズは「完敗」です。
佐藤さんのものと、私のものを比べると、一目瞭然。
た、だって、メモを取りながら佐藤さんのハイペースに付いていくと、どーしても手元がお留守に…
集中してやった前回の方が上手に…
いや。
言い訳してはダメだ。
技術が足りん!
もっと練習して、佐藤さんのようなクオリティを出せるように頑張ります。
改めまして、佐藤さん。
お忙しい中ありがとうございました!