お題「#おうち時間」
日月星辰/Sun, Moon & Stars
Xiaoxian HUANGさんという、中国の方が考案した作品です。
太陽と星、空が1枚の正方形からデザインされています。
日本語では「じつげつせいしん」と読む、太陽・月・星・星座を表す言葉です。
昨年夏に参加した「第25回折り紙探偵団コンベンション」の講習作品。
本人指導のもとで折りたかったのですが、残念ながら受けそびれてしまったんですよね。
幸い、会場で買った折り図集に、作品がそのまま掲載されていました。
一年近く経ってしまいましたが、折ることができて嬉しいです!
☘️今日のトピック☘️
❶折り紙の「共通言語」
❷まさにぃ、失敗する
❸心機一転の2個目
♦︎♦︎♦︎
❶折り紙の「共通言語」
コンベンションの折り図集は、「国内編」「海外編」の2部構成になっています。
海外から寄せられた22作品のひとつが、今回の「日月星辰」です。
「海外編」の解説はすべて英語なのですが、折り方の記号は世界共通。
英語を読めなくても進めることができます。
◯山折り・谷折りの線
◯回転や裏返しの記号
◯折る順番の説明(繰り返しなど)
皆さんの本棚にあるテキストにも、大抵こうしたルールが載っているはず。
これを知っていれば海外の作品も折れるようになるし、世界中の人が同じ折り図を読めるようになります。
音楽でいう「譜面」のような存在です。
初心者の方で「折り方が分からない」とお悩みの際は、もう一度ルールを見直してみましょう。
これらを覚えると、グッと理解が深まりますよ。
折り図そのものについては、過去にもコラムを書いています。
良かったら参考にどうぞ。
(2018/10/24)
masanii-origami.hatenablog.com
❷まさにぃ、失敗する
前章で「ルールを覚えると、理解が深まる」なんて言っておきながら…
やはり、難しいものは難しいんです!
工程数119と、(複雑系にしては)標準的なボリュームですが、立体構造がけっこう難解です。
あとは、やはり外国の方のニュアンスは、日本人のそれと少し異なるのでしょうか。
図のアングルや、矢印の使い方に少々クセがあり、何かと手こずりました。
やっぱり、言葉でちゃんと説明があった方が分かりやすいですね、うん。
そして、致命的な間違いが!
実はこれ、最初に作ったのは金色ホイルなんです。
金ピカの太陽をしたかったのに、なんと裏表を反対に作っていました。
こんなに大胆なミス、久しぶりです。
❸心機一転の2個目
完全に失敗に終わった1回目。
こうなったら、コイツを徹底的にいじくり回して、分析してやろう。
その後の工程を大雑把に進めてみたり、分解してみたり。
一応最後の方まで進めてみた結果、色面は最後にフラットになる事がわかりました。
2枚目は、心機一転カラーチェンジ。
紺色のホイルを使うことに。
やはり、2回目は1回目と違ってサクサクいけます。
実験台のおかげで、難しかった「星」も比較的スムーズに乗り切ることができました。
(開き方はアレンジしています)
金ピカの太陽は実現できませんでしたが…
大きな白い太陽と、4つの星。
紺色の夜空も、なかなか良いものですね。
♦︎♦︎♦︎
Xiaoxian HUANGさんの「日月星辰」でございました。
意図せず発生した「おうち時間」ですが、山のようにある未読のテキスト・未挑戦の作品に手をつける良い機会になっています。
今回のテキスト「第25回折り紙探偵団コンベンション折り図集Vol.25」は、本屋に売ってないマニアックな本ですが、おりがみはうすの公式HPから買うことができます。
前回ご紹介した、えずのさんの「ゴディバ」、低地さんの「タコ」も、同書の作品です。
(2020/05/13)
masanii-origami.hatenablog.com
(2020/05/11)
masanii-origami.hatenablog.com
興味がありましたら、ぜひチェックしてみてくださいね。