まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

折り紙の設計図「折り図」を攻略しよう!

神谷哲史作品集2より「アマガエル」

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「折り図を見たけど、途中で進めなくなってしまった」


先日、こんな相談を受けました。


失敗しちゃったのかな?
と思って見てみたら、何のことはない。


手順そのものは簡単だったのですが、どうしても自信が持てなくて、手が止まってしまった様子でした。


ちょっとお手伝いすると、「ああ、なんだ。それだけでいいのか」と納得していました。


折り図を読む際に、難しく考えすぎていたようです。
こんな経験、ありますよね。


ということで、今日は「折り図」についてのコラムです!


❶折り図は「譜面」である。
❷山折り・谷折りを攻略すべし
❸失敗を恐れず、どんどん手を動かそう
では、どうぞ。


♦︎♦︎♦︎


❶折り図は「譜面」である。
音楽の譜面には、たくさんのルールがありますよね。


譜面ほど明確ではありませんが、折り紙もある程度ルール化されています。


線の種類や矢印の意味、「中割り折り・かぶせ折り」などの呼び方まで、結構多くの決まりごとがあるんです。


「テキストが読めない」という方は、このルールをちゃんと見ていない方が結構多いんですよね。


すぐに折りたい気持ちも分かりますが、まずはテキスト最初のページを見てみましょう。


ルールをちゃんと理解すれば、安心して取り組むことができます。


途中で分からなくなったら、ちょっと見返してみましょう。


意外なところに、解決の糸口があるかもしれません。


❷山折り・谷折りを攻略すべし
どんなに複雑な作品でも、分解すれば「谷折り」「山折り」の2種類しかありません。


いきなり全てのルールを覚えるのは大変なので、まずはこの2種類を意識するのがオススメ。


注目すべきは、以下の3点。
①線の種類
谷折り「---------------」
山折り「ー・ー・ー・ー」


②矢印の方向
谷折りは、手前側へ
山折りは、向こう側へ


③矢印の先端
谷折りは↑
山折りは△


折り紙の本は、これら3つのパターンで書かれたものがほとんどです。


カラーの場合は、線が赤・青で色分けされていることもあります。


お手元のテキストを開いて、確かめてみましょう。


❸失敗を恐れず、どんどん手を動かそう
お子さんがサクサク進めていくのに、隣で親御さんがフリーズ…


「子供の前でカッコ悪いところを見せられない」
「やぶれたらどうしよう」
「もっと綺麗にできるはず」


と、あれこれ悩んでるうちに、手汗で紙がシワシワに。


講座をやっていると、こんなシーンは結構あります。


でもね。
そんなに完璧主義にならなくても大丈夫。


難しいことは考えずに、とりあえず進めてみましょう。


軽い気持ちでチャレンジした結果、意外と上手くいくケースは多いです。


たとえ失敗したとしても、開き直ればいいんです。


自分の失敗体験は学びが多く、一発で成功するよりも価値があったりします。


「成功したらラッキー」「失敗したらもう一回」くらいの気持ちで、どんどん飛び込んでいきましょう。


♦︎♦︎♦︎


折り図の読み方をがっつり解説する予定だったのに、結局最後は精神論になってしまいました。


ルールをちゃんと理解すれば、折り図は怖くありません。


譜面の読み方が分かったら、あとは演奏するのみ。素敵な折り紙ライフを奏でましょう\(^o^)/

 

<テキスト紹介>

日本折紙協会「おりがみ4か国語テキスト100」

初心者の方にも、基礎に立ち返ってみたい中・上級者の方にも、広くお勧めしているテキスト。

おりがみはうす「神谷哲史作品集」

上級者の登竜門といわれる「エンシェントドラゴン」を収録。

今回紹介した「アマガエル」は、この続編です。

おりがみはうす - 神谷哲史作品集2