まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

「あじさい折り・斜め折り四段ピラミッド」 電車内で折り紙シリーズ第3弾!

f:id:masanii_origami:20190410224844j:image

電車内折り紙シリーズ第3弾は、「斜め折り四段ピラミッド」です。


使ったのは、セリアの「マーブル」。
大理石のように堅牢で、落ち着いた雰囲気に仕上がりました。


電車内で15cm×40等分の仕込みはキツイ!
ということで、朝からシリアルをほおばりながら、大急ぎで折り筋を付けました。

f:id:masanii_origami:20190410224904j:image


結局かかった時間は、仕込み30分・組み立て30分。

昼休みにデスクで撮った写真たちを、とくとご覧ください(^o^)


❶「折り紙らしくない」がイイ
❷マーブルの活用事例1「コガネムシ
❸事例2「Revealed Flower」
では、どうぞ。


♦︎♦︎♦︎


❶「折り紙らしくない」がイイ
作品が完成したとき、表面にビッシリ折り筋が付いていると、作品の見た目を損なうことがあります。


面を広く取る作品、特に動物などの「かわいい系」は、とりわけ気になるところです。

しかし今回は、規則的に走る45°のラインが、ピラミッドの質感に磨きをかけています。


ここまで規則的だと、堂々と折り筋を見せたくなりますね。
控えめなオフホワイトの絵柄とも、相性バッチリです。


平面の白色と、影のコントラスト。
これが、いい感じに「折り紙らしくない」んです。


あまりにいい感じに仕上がったので、作った本人である私も、思わず魅入ってしまいました。

f:id:masanii_origami:20190410225316j:image


昼休みに、一人でニヤニヤ。
さぞ怪しい新人に見られたことでしょう。


❷マーブルの活用事例1「コガネムシ
せっかくなので、私が過去にマーブルを使った事例をご紹介。


コガネムシ
出典:月刊おりがみ105号(1984年5月号)
昨年11月12日に紹介しています。

masanii-origami.hatenablog.com


ナチュラルな中間色は、生き物のリアルさを表現するのにピッタリ。
動物だけでなく、花などにも使えそうですね。


「佐藤ローズ」で名高い佐藤直幹さんが、中学生くらいの頃に投稿された作品です。


ご本人が私の記事を見つけてくださり、たいへん喜んでもらえました。

こうした形でご本人と連絡が取れて、私も大感激!という、思い入れの深い作品です。


❸事例2「Revealed Flower」
こちらは、他の色を組み合わせたケース。


出典は「バラの折り紙 ツイストローズ」。
3月29日に紹介しています。

masanii-origami.hatenablog.com


岩のような塊から、パッと花が開く様子を表現。

飾りすぎない「名脇役」として、ピンクのハート柄を引き立てています。


地味に見える絵柄を、上手く活かせた例だと思います。

前述の「コガネムシ」も含めて、皆さんの参考になれば幸いです^^

 

♦︎♦︎♦︎


セリアの「マーブル」は、売り場に並んでいると結構地味なんですよね。

他の華やかな絵柄と比べて、ちょっと見劣りしてしまうかもしれません。


しかし、今回のように題材を選べば、素材の魅力をフルに活用することができます。

f:id:masanii_origami:20190410225332j:image


皆さんもぜひ、色々な作品を試してみてくださいね。

 

<テキスト紹介>

プロジェクトF「あじさい折りおりがみ」

前回の「花折りピラミッド」に引き続き、同じテキストの紹介です。

仕込みの間隔や本数、組み立て方によって多彩な作品が生まれるあじさい折り。

ぜひ、その手に取ってご覧ください。