まさにぃの折り紙コラム

折紙講師まさにぃのブログ。

神谷哲史「Rose Crane(ばらづる)」

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中心が白いグラデーション紙を使ってみましたが、予想以上に相性が良い!

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バラを作るときの必須テク「ねじり折り」を中心部に仕込んでから鶴を折ります。複雑系を量産している神谷作品の中では、比較的折りやすいのでは。

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強いていうと、終盤が難所です。
まず、背中のバラを潰さないよう注意しながら鶴を折るということ。また、この作品は、バラの形を綺麗に出すため、点対称的な段折りの折り筋をつけて、花びらの角度を調整しています。この段折りをキープしたまま鶴を折るのが、結構めんどい。紙の重なり(厚み)邪魔をして、首としっぽが非常に折りづらいのです。結局は根性で折り上げ、何とか完成まで漕ぎ着けます。

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折り図は、紙の厚みを完全に無視して書かれている場合がほとんどです。しかし実際は、たくさん重ねた状態で折ると、端の方が必ずズレます。外側が短くなるんです。タオルをたたむ時を想像すると、分かりやすいですね。

 

この現象は、複雑系だと深刻な誤差に繋がります。致命傷でなくても、指先のパーツが折れなくなったり、白い裏側が露出してカッコ悪くなったりるすので、中盤以降は常に気を配らなくてはなりません。

 

普通の紙を使う場合、この「厚みを考慮した微調整」が永遠のテーマとなります。プレスを強くすれば解決することもありますが、それも限界があります。私は、誤差が予想される分だけ少なめに折ったり、紙を揉み込んで伸ばしたりして試行錯誤していますが、このニュアンスを人に教えるのはなかなか難しいです。

 

皆が悩んでいるはずなのに、この問題の解決方法について触れているテキストがないのは、なぜでしょう?みんな根性で折っているのでしょうか。載ってるテキストがあったら、教えてください。