まさにぃの折り紙コラム

折紙講師まさにぃのブログ。

神谷哲史折り紙作品集3「カマキリ」再挑戦への道【中編】

お題「#おうち時間

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カマキリ、順調に完成へ近づいています!

工程を間違えたり破れたりして、涙をのんだ過去2回。
(2020/05/25)

masanii-origami.hatenablog.com

 

作り直して、途中(工程118)まで進んだ前回。

この段階では、まだカマキリの原形はありませんでした。
(2020/05/27)

masanii-origami.hatenablog.com

 

本当は今回で完成させたかったのですが…

焦って失敗するよりも、丁寧さを優先しました。

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お披露目は、次回へ持ち越しということで!


☘️今日のトピック☘️

❶「図のように」折れるか問題

❷前脚のカマを作り込む

❸あと少しで完成!


♦︎♦︎♦︎


❶「図のように」折れるか問題

びっしり引かれた山折り・谷折りのラインに、「このように折る」という漠然とした一言。


上級者向け作品に頻出の、折り手の心を折るパワーワードです。


カマキリにおいて、特にヤバい場面は2つ。

(書籍の内容を載せるのは褒められたものではありませんが、複雑系折り紙の世界を広く知っていただくために、少しだけ拝借することをご容赦ください。)


まず、下半身の基礎をつくる工程113。

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それから、前足の基礎をつくる工程166。

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どちらも、1工程で「図のとおり」に折りたたみます。

びっしり引かれたラインを眺めていると、目が回るほどの複雑さです。


こういうシーンは、たくさんのラインのどこから手を付けるか、段取りが大切になります。

最初はサッパリ分からずクシャクシャにしてしまったのですが、今回は何とか無難に乗り切ることができました。

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余談ですが、こうした展開図を一気に折りたたむ方法を、折り紙作家の前川淳さんにちなんで「前川フォース」と呼ぶらしいです。

 

❷前脚のカマを作り込む

嬉しかったのは、前回かなり妥協した「カマ」をちゃんと作れたこと。

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工程235-241で、前脚の途中(腿節)に4本のトゲを出すのですが、前回は構造がまったく分からず100%ごまかしていました。

(そもそも、基礎の構造が間違っていた可能性大)


先端の「脛節(けいせつ)」は、尖らせてカマが閉じるように。

さらに先にある「跗節(ふせつ)」は、テキストの形の1/4まで細くしました。

カマキリの前脚は、カマで終わりではないのです。ご存知でしたか?

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シワだらけだった前回とは違い、端正なシルエットと、ホイル紙ならではの強い光沢を出すことができました。

この「プラモ感」が良いんですよねぇ。

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胸部にあたる背中の「板」が、分厚いヨロイのような質感になったのもお気に入りです。

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❸あと少しで完成!

工程254を終えたところで、一旦ストップ。
あとは脚の関節と、顔を作れば完成です。

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全部で271工程なので、残り17工程。

今のところ、大きな失敗はありません。
油断せず、着実に進めていきたいと思います。


頭部をもたげて、後脚をM字に曲げて、カマはどんな風にポーズを決めようか。

写真の撮り方も考えなくちゃ…

今から、ワクワクが止まりません。


次回は完成品をお披露目できると思いますので、もうしばらくお付き合いいただければ幸いです。


♦︎♦︎♦︎


カマキリの工程数271って、エンシェントドラゴン275とほぼ同じなんですね。
(2020/04/15)

masanii-origami.hatenablog.com

 

複雑系の中でも、神谷氏の作品は「超複雑系」とも呼ばれるジャンル。

最近こういう作品ばかり折っていたので、さすがに頭が固くなってきました。

そして何より、解説どころではありません。


15cmの教育折り紙も大量に余ってるし、ちょうど今日「月刊おりがみ」の最新号も届いたところ。

そろそろ、ライトな作品に立ち返ってみようかな。

 

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