最近はすっかり温かくなり、爽やかな陽気になってきました。
せっかくの連休なのに出かけられないのが残念ですが、ここはグッとこらえて乗り切りましょう!
私も必然的に家で過ごすことが多くなり、折り紙をする時間が増えています。
この日は、久しぶりに「あじさい折り」をやってみました。
使ったのは彩雲紙。
縦横ナナメ32等分、ミニサイズの「花折りピラミッド」です!
☘️今日のトピック☘️
❶余りものには福がある
❷丸型or角型、お好みは?
❸光と影のアラベスク
♦︎♦︎♦︎
❶余りものには福がある
四ツ切サイズ(54.3cm×39cm)の彩雲紙からバラを折ったのは、前回・前々回のこと。
(2020/05/01)
masanii-origami.hatenablog.com
(2020/04/29)
masanii-origami.hatenablog.com
このときに余った長方形が、今回の材料です。
せっかく「あじさい」と名付けられた絵柄なので、あじさい折りをやりたいと思っていたんですよね。
彩雲紙は、すでに生産終了している貴重な素材。
むげに捨てるなんてバチが当たります。
三角に折ってフチを切り落とすと、およそ12cm×12cmの正方形ができます。
この幅で作れるのは、最大2枚です。
ちなみにバラは2個作ったので、長方形はもう一つあります。
用途は未定なので、長方形のまま保管中。
リクエストがあれば、おっしゃってくださいね。
❷丸型or角型、お好みは?
花折りピラミッドは、終盤の折り方が2通りあります。
スタンダードなのは、カドを端まで折り込んでいき、四角いシルエットに仕上げる「角型」。
紙の端まで、ムダなく作り込むことができます。
もう一つは、工程14の状態からカドをひっくり返し、一輪の花のようなフレームを作る「丸型」。
ブローチなどに加工に向いている形です。
少しの細工で表情がガラリと変わるのも、あじさい折りの面白いところ。
端正な角型と、優しい丸型。どちらも甲乙つけがたいですね。
さて、皆さんのお好みは?
❸光と影のアラベスク
あじさい折りの魅力は、光にかざすと際立ちます。
縦・横・斜め…すべて規則的に仕込まれたラインと、徹底的にパターン化された構造。
これらが織りなす美しい模様に、毎回ハッとさせられます。
組み立て前の段階でも、十分きれいですね。
この模様は、紙の重なり方の違いから生じるもの。
通常の複雑系作品は、折れば折るほど厚くなり、透かすと真っ黒になってしまいますが、あじさい折りはどこまでも厚みが均一です。
「明」と「暗」を行ったり来たりしながら、独特の美しい模様を作っているんですね。
もちろん他のあじさい折り作品や、シンプルな基本形でも綺麗なパターンは現れますので、ぜひ皆さんもやってみてください。
「ハッとする瞬間」を、たくさんの方に味わっていただきたいものです。
(2019/05/28)
masanii-origami.hatenablog.com
(2018/09/21)
masanii-origami.hatenablog.com
♦︎♦︎♦︎
あじさい折りの中でも大好きな作品のひとつ「花折りピラミッド」。
いつもの15cmより小さいので心配でしたが、きれいに仕上がって良かったです。
おうちゴールデンウィークはまだまだ続きます。
次は何を作ろうか。
今後のコラムにも、ご期待くださいませ。