「本格折り紙/Genuine Origami」より「悪魔」を折りました。
コッチの世界では、とても有名な作品です。
「これが折れたら上級者」と言った感じで、折り手のレベルを測る指標にもなっています。
考案者である前川淳さんの名にちなんで、「前川悪魔」と呼ぶのが一般的です。
波打つ舌や鼻筋、5本の指までリアルに再現された作品。
それなのに、どこか憎めない丸っこいフォルムが良いですね。
おぞましい雰囲気にしようと、彩雲紙を背景にしたのですが…
何だか、腸内細菌みたいになってしまいました。
☘️今日のトピック☘️
❶やっぱり上級者向け
❷前川デビル、粗相する
❸前川デビル、ビビる
♦︎♦︎♦︎
❶やっぱり上級者向け
用意したのは、24cmの教育折り紙。
推奨サイズは25cm以上ですが、まぁ何とかなるでしょう!
折りはじめる前に、縦横の寸法のズレを補正します。
三角に折ると白いスキマが現れるので、そこを切り落とせばOK。
通常はここまで神経質にやる必要はありませんが、念のため。
折り筋をびっしり仕込んだら、どんどん組み上げていきます。
「破れないように」など、所々で折り手への気遣いがあるのは、一般図書ならではの嬉しいところ。
終盤はかなりの厚みになりましたが、何とか完成させることができました。
「えっ!?」と手が止まってしまうような難所は少ないので、じっくり観察すれば答えが見つかるはず。
ひとつ後のステップと見比べつつ、焦らず進めていきましょう。
今回は24cmで折りましたが、15cmで折る時には、ホイル紙などの薄い紙を使った方が良さそうです。
❷前川デビル、粗相する
つまづく事なく、無事に完成できたデビルちゃん。
ちっちゃくて丸っこい、可愛げのあるキャラクターになりました。
こういうの、遊びたくなるんですよね。
これは完成直前、工程130の時点なのですが…
どことなく、スネ夫くんに見えるのは私だけでしょうか。
とんがった口先とツリ目、華奢な手足も良い感じです。
お菓子の小袋に飛びつく前川デビル。
キミ、甘党だったのか。
そして、ふと目を離したら…
こ、こらっ!
我が家のリビングで、粗相するんじゃない!
❸前川デビル、ビビる
調子に乗っておイタをかましたデビルちゃんに、良いモノを見せてあげる事にしました。
東京・足立区にある喫茶店「CAFE RICCO」。
店内の至るところに折り紙が飾ってあるのですが、壁には無数の前川悪魔が磔(はりつけ)にされています。
ヤツらのように磔にされたくなかったら、大人しくしてなさいッ!
ヒイッ!!
と、慌てて封筒に逃げ込むデビルちゃんなのでした。
♦︎♦︎♦︎
はい、茶番にお付き合いいただき、ありがとうございました。
真面目に折るのも、解説するのも大切ですが、たまにはこういう遊び心もあって良いかと思いまして。
先ほど登場した足立区CAFE RICCOは、ちょうど先月まで佐藤ローズの展示企画でお世話になりました。
(2020/02/25)
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(2020/03/08)
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早く騒動が落ち着いて、また美味しいコーヒーとワッフルをいただきたいものです。