まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

ロゼット咲きのオールドローズ×ヴィヴァルディ、2度目の挑戦で花びらをアレンジ。

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タント35cmで上手くいかず、ヴィヴァルディ25cmで作り始めた「ロゼット咲きのオールドローズ
サイズは小さいものの、なかなか良い感じにできました。

(2019/12/07)

masanii-origami.hatenablog.com

 

そして2回目となる今回。
「LILAC(ライラック)」に続き、「VIOLET(バイオレット)」を使いました。

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LILACよりも少し濃い紫色で、折っていると気付きませんが、完成品を並べると結構違います。
皆さんのお好みは、どちらでしょうか?

 

さて。

少しずつですが、だんだん綺麗に作るコツが分かってきました。

また、細部にちょっとした工夫をしてみたので、併せてご紹介いたします。


🍀今日のトピック🍀
❶中心プロセスをひとまとめ
❷花びら破らない作戦
❸花びらツンツン作戦


♦︎♦︎♦︎


❶中心プロセスをひとまとめ
収束させてから中心を仕上げるまでのプロセスを、コラージュにしてみました。
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■54-57:底を巻き込むシーン
■58-60:外側・内側のスリット
■61-63:外側を広げるシーン


スリットの広げる順番は、テキストでは「外側→内側」ですが、個人的には「内側→外側」の方が好きです。
難しい内側を仕上げてから、安心して外側をやりたいんですよね。


なお、前回のコラムでも触れましたが、最後の61-63では、花びらにかなりの負荷がかかるので、破れないように注意しましょう。


具体的な対策は、次のトピックにて。


❷花びら破らない作戦
さて、毎回のように悩まされている、工程61-63の「花びら破れる問題」
ただ外側に指を突っ込んでグリッとやるだけでは、アッサリ破れてしまいます。

今のところの対策は「根本から引き出す」。

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花びらを根本から引っ張り出して、全体を浮かせると、かなり負荷が減りました。

バッチリしまわれているので指を入れづらいですが、少しずつほぐしていけば大丈夫です。

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なお、直後には工程69-71、立体的にするシーンが待っています。
ここを乗り切っても、油断は禁物です。
慌てずに、ゆっくり進めていきましょう。


ちなみに前回は内側に膨らませず、外側にカールさせました。
今後も、色々なアレンジを試してみたいと思います。


❸花びらツンツン作戦
今回は、外側の花びらを尖らせてみました。

工程66-68の中割り折りを、かなり深めに折った形です。

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また、これに合わせて、紙のカドも尖らせました。

こちらの加工は、過去にもやった事があります。
(2019/11/23)

masanii-origami.hatenablog.com


これで「二重のツンツン」が完成。
内側のスリットが鋭角なので、相性は悪くなく、私好みのシルエットになりました。

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難しくないので、皆さんも良かったらやってみてください。


♦︎♦︎♦︎


ヴィヴァルディで2個目、通算8個目となるこの作品。
慣れてはきたものの、まだまだ自信を持って折るにはスキルが足りません。


しかし、私がこの「スタンダードタイプ」に苦戦している間にも、佐藤さんのInstagramでは続々とアレンジ作品の情報が。
ロゼットの構造を取り込んだガーデンローズ   まで出ています。


最近キレキレ(良い意味で)な佐藤さんに追いつきたい気持ちはありますが、焦らず、慌てず、着実に積み重ねていきたいと思います。