「電車で折り紙」ばかりになってしまった今週、ついに3個目になってしまいました。
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またまた「あじさい折りの発展」です。
生徒さんから貰った、珍しい絵柄を試してみました。
今回は、内側の花びらをたくさん作る事なく、シンプルな仕上がりに。
シンプルにしたのは、実は理由があるんです。
今回の作品で得た失敗と教訓、アドバイスをお届けいたします。
❶デリケートな素材に敗北
❷教訓:保管は「空間」で
❸いたわりながら折るコツ
では、どうぞ。
♦︎♦︎♦︎
❶デリケートな素材に敗北
今回の素材は、チョークのように粉っぽい染料で、パリッとした質感でした。
「基本形A」の状態まで作ったあと、手帳に挟んで放置していたら、染料が固着してしまいました。
帰りの電車で、再開しようと紙を広げたところ、「ベリッ」と嫌な音が!
湿度が高かったのも原因かと思いますが、こういう失敗もあるんですね…
頑張ってリカバリーしましたが、端の方が白くなり、所々に穴が空いてしまいました。
❷教訓:保管は「空間」で
自分に言い聞かせる意味でも、書いておきます。
デリケートな素材を使う際、作業を中断する時は、机の引き出しや、箱の中などの「空間」に保管するのがオススメです。
私は、過去に買った折り紙がプラケース付きだったので、よくそのスキマに突っ込んでいます。
もちろん、丈夫な素材で、ちゃんとプレスしたい時には、普通に手帳に挟んでも大丈夫です。
「これは危ないな」と思ったら、圧迫の少ないところで保管しましょう。
余談ですが…
私は横着なので、よくカバン中の一番上にポイッと乗せてしまいます。
複雑な作品は、途中で少しクシャッとなっても、完成品にあまり影響がないんですよねぇ。
(良い子はマネしちゃダメです)
❸いたわりながら折るコツ
今回のような、デリケートな素材を使うときに大切なこと。
折りながら、紙のダメージを軽減する方法をご紹介します。
①指の接触は「小さく・短く」
指をベッタリつけてしまうと、手汗がついてクタクタになります。
キュッと折って、次。
力を抜きすぎるとプレスが甘くなりますが、場数を踏むとベストバランスが見えてきます。
作品をつかむ時も、指先でそっと持つようにしましょう。
②折るスピードを上げる
折ることは、紙の繊維を変形させること。
繊維の「曲がり」が定着しないうちに、サッサと次のステップに進みましょう。
とはいえ、あせる必要はありません。
無理をせず、躊躇なく折れるシーンだけで大丈夫です。
③プレスの強弱
何回も酷使するところは、ちょっと弱めに。
重なった紙を一気に折るシーンは、全ての紙に折り筋がつくようにしっかり折る。
初チャレンジの作品では難しいかもしれませんが、だんだん慣れてくると、「力の抜きどころ」が分かってきます。
メリハリ(強弱)をつけて折ることができれば、クオリティを落とすことなく紙のダメージを抑えられます。
♦︎♦︎♦︎
はい。
偉そうな事をたくさん言いましたが、私もまだまだ「素材をいたわる力」が足りないようです。
時間がない中で「難しい作品を折ろう」と躍起になっていたのかもしれませんね。
結果的にキレイに仕上がった今回の作品を眺めていて、そんな事を思いました。
これからも無理せず、折り紙を楽しんでいきたいと思います。
<テキスト紹介>
プロジェクトF「あじさい折りおりがみ」
今回の作品の出典はこちら。この作品のベースとなる「基本形A」をはじめ、基礎から応用まで、あじさい折りのアレコレを幅広く学べる一冊です。