まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

絵柄が引き立つ、2つの器。 〜月刊おりがみ517号(2018年9月号)「鶴の小物入れ」〜

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久しぶりに、月刊おりがみの作品をご紹介。

517号(2018年9月号)より、「鶴の小物入れ」です。

作者は青柳祥子さん。


同じ折り方で2パターンの器ができる、素敵なデザインです。


さて。

今回は、マジメな解説記事でございます。

❶お好みはどっち?

❷すぐに作れるシンプルさ

❸講習のネタにいただきます

では、どうぞ。


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❶お好みはどっち?

最後の工程で中心をポキッと折ると、器が左右に分かれます。

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平らにすると、一つの大きな器になります。

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たくさん物が入るのは、こちらの方です。


使った絵柄は、セリアの「ピンキーワルツ」。

前者は内側、後者は外側に絵柄が来るように仕上げるのがオススメです。


絵柄が見える面積も広いので、キャラクターなどのイラストもつぶれません。

色々な素材を試してみましょう。


❷すぐに作れるシンプルさ

完成品からは分かりづらいのですが、「かざぐるま」を変形させたシンプルな構造です。


工程数は25と多くないので、慣れた方ならサクッと作れると思います。


工程15のカドをつぶす所だけは、ちょっと難しいかもしれません。

途中写真もあるので、ゆっくり慎重に。


私見ですが、工程10は折らなくても支障はありません。

折り筋を減らして綺麗に仕上げたい方は、省略しても大丈夫でしょう。


❸講習のネタにいただきます

「月刊おりがみ」には、毎月2つ、折り図のコピーがOKな作品が載っています。


折紙講師のサイン入り、二次利用をしないことが条件。

この作品も、そのうちの1つです。

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来週、久しぶりに一般向けの講習をやることになったので、ネタとして活用させていただきます。


他にも何個かネタを調達すべく、バックナンバーを探索中です。


良いものが見つかったら、改めて紹介しますね^^


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というわけで、今日は久しぶりに真面目な記事でございました。

 

妄想トークでハメを外すのも良いですが、たまにはこうした話題もいいですよね。


メリハリのある内容を、今後もお楽しみいただければ嬉しいです。

 

<テキスト紹介>

月刊おりがみ517号(2018年9月号)

今回の作品の出典はこちら。

この号のテーマは「乗り物」。

過去にも当コラムで紹介した「バイク」や「ミニカー」など、ユニークな作品が並ぶ一冊です。