まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

プテラノドン第2弾と、折り紙と関係ない「収斂進化」の話。

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さくBさんの電子書籍「パーフェクトオリガミライフ」。

今日は「プテラノドン」の第2弾です。

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昨日のコラムで「大きなサイズで折っても良さそう」と言ったので、実際にやってみました。

(前回の記事はこちら)

masanii-origami.hatenablog.com


使ったのは、ミツコシの包装紙。

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子供が喜びそうな、迫力のあるサイズになりました。

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もっと大きくてもいいかも?


さて。
この作品の詳しいことは、1月16日の記事をお読みいただくとして。


プテラノドンを折っていたら、久しぶりに生物トークがしたくなりました。
今日は、大好きなテーマ「進化」の話をいたしましょう!


❶翼における「進化」のはなし
❷まだある「収斂」のケース
❸「色」も進化する!?
では、どうぞ。


♦︎♦︎♦︎


❶翼における「進化」のはなし
鳥の翼は「羽毛」で覆われていますが、プテラノドンの翼は、「膜(皮膚)」でできていたといわれています。

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この構造は、「コウモリ」に近いものです。


「空を飛ぶ」という機能は同じですが、その目的を果たすために、別々のアプローチで進化したわけですね。


また、昆虫も空を飛びますが、体の構造はまったく異なります。
(起源は解明されていませんが、エラが進化したとの説があります)


プテラノドンやコウモリ、鳥、そして昆虫。


このように、異なる種類の生物が同じ形質を持つことを、「収斂(しゅうれん)進化」といいます。


❷まだある「収斂」のケース
収斂(しゅうれん)進化の例は、他にもあります。


「魚」と「イルカ」のヒレは同じような形をしていますが、魚は魚類、イルカは哺乳類です。


水中を早く泳ぎ回るには、水を効率的にかく「ヒレ」が不可欠だったのでしょう。


また、哺乳類の「モグラ」と、昆虫の「ケラ(おけら)」。
どちらも丈夫な前足で、穴を掘るのが得意です。


他にも、たくさんの面白い例があります。
気になった方は、ぜひ調べてみてください。


❸「色」も進化する!?
体の構造だけが「進化」ではありません。


サカナを横から見ると、上が黒っぽく、下が白っぽいと思います。


空から見下ろすと水面に紛れ、水中から見上げると日光に紛れます。


外敵から発見されにくい、とっても便利な体色です。


川遊びをしている時、なかなか魚を見つけられないのは、この配色のため。
逆に、弱って裏返った魚は、白いのですぐ分かります。


これと同じ配色なのが「ペンギン」です。


海中のサメやシャチ、空中の鳥などがひしめく過酷な環境を生き抜くために、サカナもペンギンも同じ色を獲得したんですね。


これも立派な「収斂進化」のひとつです。


生物は、何億年も前から「絶滅」と「生存」を繰り返して、今の形態となりました。


では、この先は?
私たちヒトも含め、生物はどんな進化を遂げるのでしょうか。


皆さんも、そんな壮大なストーリーに思いを馳せてみませんか。


♦︎♦︎♦︎


はい。
話が進むにつれて、折り紙はおろか、プテラノドンからも離れてしまいました。


でもまぁ、いいんです。話したかったから!
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました^^


最後に、私が高校生くらいの頃にハマった本をご紹介します。


「フューチャー・イズ・ワイルド驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界」


気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。