まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

箱折り紙の「フタ」と「底」、サイズ差はどれくらいがベスト? 〜4パターンで検証してみた〜

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今日ご紹介するのは、布施知子さんの「組み合わせ六角箱」
「フタ」と「底」それぞれ、折り紙を3枚ずつ使います。


とある方の依頼で、「フタ」と「底」がピッタリ収まるサイズを検証する事になりました。


フタのサイズは、15cm×15cm。
4パターン「底」を作ったので、見比べてみましょう。


❶全部並べてみた
❷審査員(妻)の判定は…
❸【余談】ちょっと詳しく解説
では、どうぞ。


♦︎♦︎♦︎


❶全部並べてみた
下の写真をご覧ください。

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今回用意したのは、
①0mm(フタと同じ)
②3mmカット(14.7cm)
③5mmカット(14.5cm)
④1cmカット(14cm)
の4パターン。


フタと比較すると、だんだん小さくなっていくのが分かります。


フタと同じサイズの①は、フチを少しへこませないと入りません。


3mmカットの②、5mmカットの③は、いい感じです。


1cmカットの④も良さそうに見えますが、結構スカスカです。

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❷審査員(妻)の判定は…
この段階で①と④が脱落したので、残りは②と③。


どちらもフタを持ち上げると、底がくっついてきます。
抜き差しもスムーズで、フチが歪むこともありません。


そこで、妻に直感で選んでもらいました。


判定は…③!
5mmカット!!

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よっしゃ!
実は、3mmより5mmの方が測りやすいので、カットも楽なんですよねぇ。


❸【余談】ちょっと詳しく解説
3mmカットと5mmカットの抜き差しがスムーズだったのは、「紙のふくらみ」が原因です。


「フタ」と「底」はどちらも、フチを内側に折り返しています。


「紙の開く力」によって、折り目が少しふくらむんですよね。


ふくらみによって弾力が生まれ、「きつ過ぎず、ゆる過ぎず」の状態がキープされるわけです。


なお、今回は15cmの教育折り紙を使いましたが、紙の大きさや厚みによって、ベストバランスは異なります。

 

和紙などのザラザラした紙は、摩擦が大きい(=スルッと抜けない)ので、もう少し小さめにしてもいいかもしれませんね。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、今日は「フタ」と「底」のサイズ検証でございました!

皆さんもぜひ、やってみてください。


なお、作品の出展は、布施知子さんの「ユニット折り紙でつくる おしゃれな小物たち」。


布施さんは、ユニット折り紙の第一人者。
箱やくす玉のバリエーションをちょっと探すと、たいてい同氏の作品に行き着きます。


他のテキストも貼っておきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。