まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

たけるくんの「かぶと」と、創作折り紙「縄文土器」

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先日の講座で、たけるくん(小3)が折ってくれた作品をご紹介。


月刊おりがみ513号(2018年5月号)の「兜」。

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それから、自分で考案したという「縄文土器」を見せてくれました。

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…と、ここまで書いていて気付きました。
今日はクリスマスイブじゃないか!


どうりで長崎ちゃんぽんが空いてるわけだ。
(さっき妻と行ってきた)


今回の作品はお正月向けですが、まぁ良いでしょう^^


クリスマスのギラギラに疲れた方に、たけるくんの作品と、今日のコラムをお届けします。
たけるくん創作「縄文土器
❷シブい色が素敵!
❸カブトの「フチが破れやすい問題」
では、どうぞ。


♦︎♦︎♦︎


たけるくん創作「縄文土器
講座に来てすぐに私のところに来て、コレを嬉しそうに見せてくれました。

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かえるの基本形をベースに、カドをうまくアレンジしています。


金色が入った和紙でも作ってくれたのですが、こちらの方が、より土器っぽく仕上がっています。


彼はテキストの作品を再現するのが専門だったようですが、こうして新しいことにチャレンジしてくれて嬉しいです!


私もどちらかというと再現(読解)が専門ですが、やはり創作はテキストを見るだけでは得られない、新しい刺激を得られます。


これからも、どんどんスキルアップしていってほしいですね^^


❷シブい色が素敵!
たけるくんは、抹茶、えんじなどの和色をよく使います。

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コレも彼の作品。最高に渋い。


「小学生らしくないね〜」なんて冗談混じりに言われることもあるようですが、私もこういうシブい色は大好きです。


和色はわりかし、どんな作品とも相性が良いんですよね。


彼がよく折る昆虫や、ユニットの箱なども、 自然味たっぷりの落ち着いた雰囲気になります。


また、今回の「兜」ような、日本の伝統作品にもぴったり。


「小学生らしく」なんてくだらない常識に縛られず、これからも自分の「お気に入り」をとことん追求していってほしいと思います。


❸カブトの「フチが破れやすい問題」
今回の作品は、工程20で立体的にする際、巻き込んだフチに負担がかかりやすくなります。


ボキッと折ってしまうと、紙を巻き込んで厚くなったところが破れてしまうんですよね。


ここで、まさにぃのワンポイントアドバイス


きれいに折るには、折る前に紙をよく揉み込むんで、繊維を柔らかくすると良いですよ。


また、完全に折り曲げずに、ゆるっと丸みを帯びたままキープすると、自然な仕上がりになります。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、クリスマス完全無視のコラムでございました。


小中学校は、もう冬休み。
家で折り紙に没頭するには、ピッタリの期間です。


たけるくんのような落ち着いた和柄を使って、みんなで折り紙をしてみてはいかがでしょうか。


帰省先のおじいちゃん・おばあちゃんにも、とっても喜ばれると思いますよ^^

 

<テキスト紹介>

月刊おりがみ513号(2018年5月号)

「兜」の出典はこちら。

伝承作品に飽きてきて、「もっとカッコいいやつがいい!」というお子さんにオススメです。