11月30日に紹介した、創作のイノシシ。
masanii-origami.hatenablog.com
あれから多くの方に折っていただき、とても嬉しく思います。ありがとうございます。
私も、講座の生徒さんや、地域の方に教える機会がありました。
その際、いくつか気づいた点がありましたので、まとめてみました。
❶「かぶせ折り」をどう説明するか
❷鼻を折るタイミング
❸キバを上手に出すには
では、どうぞ。
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❶「かぶせ折り」をどう説明するか
普段あまり折り紙をやらない方(5〜6人)にイノシシを教えた時のこと。
キバを折る際の「かぶせ折り」がなかなか理解できず、苦戦していました。
むむっ!
それは盲点であった!
代わりに、「フードをひっくり返すように」と表現したら、分かってもらえました。
また、「怖がらずに、ガバッと紙を開くと上手く折れますよ」とアドバイスしたら、なんとか全員が次の工程に進むことができました。
確かに「◯◯折り」って、完全に専門用語ですね。
これはいけない。
普段から折り紙ばかりしている私たちの「当たり前」は、全ての人に当てはまるわけではありませんね。
講師としての至らなさを実感し、反省しました。
❷鼻を折るタイミング
折り図では工程18、最後の方に「かぶせ折り」で鼻を作っています。
しかし、初心者の方向けの作品をなので、立体的な折り方はなるべく避けたいところ。
工程15で半分に折る前に、先端をちょこっと折り返せばOKです。
そうすれば、かぶせ折りする必要がなくなります。
最後に先端を引っ張って尖らせれば、オリジナルと同じように作れます。
❸キバを上手に出すには
以前、ある方からのご相談で判明したこと。
工程6のの角度が深すぎると、完成した時にキバの後ろ側のカドが出ないのです。
これは、単に角度を浅くすれば解決します。
工程7で、上の方の辺がちょっと上を向いていればOKです。
伝承作品の「かぶと」より、やや上向きのイメージでしょうか。
具体的に検証したら、工程6の角度が4分の1(22.5°)以下なら、カドが両方表に出ることが分かりました。
作る際には、参考にしてみてください。
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というわけで、今日は「イノシシ」のおさらいでした。
多くの方に折っていただけるよう、極力シンプルなデザインにしました。
工程もそんなに長くないので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
<素材紹介>
トーヨー教育おりがみ
スタンダードな色から、淡い中間色までそろうパッケージです。
練習用にも、本番にもどうぞ。