本日から始まった地域の展示会に、定期講座のメンバーが折り紙を出品しています。
今日ご紹介するのは、公民館の館長さん。
当コラムでは、8月20日以来、久しぶりのご登場です。
出品されたのは「花折りピラミッド」。
あじさい折りの中でも高難度で、上級者向けの作品です。
異なる色のグラデーション紙がバランス良く配置され、目の覚めるような美しい仕上がりに。
初見の華麗な印象はもちろん、細かな折り目の重なりが生み出す緻密な模様に、皆が見とれていました。
さて、今日のコラムは、館長さんの紹介もかねて、こんなお話。
❶館長さんについて
❷空き箱を使ったディスプレイ
❸包装紙の使い方も上手。
では、どうぞ。
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❶館長さんについて
久しぶりのご登場ということで、ちょっとおさらい。
近所の公民館の館長であるこの方は、ある縁で私の折り紙に興味を持ってくれました。
書道や竹細工など、もともと器用な方だったこともあり、みるみるうちに上達。
お会いするたびに、作品が高度になっていきます。
このままトップスプレイヤーの道を突き進んでくれたら嬉しいのですが…
「他の趣味に支障が出るから、あじさい折り以外はやらない」とのこと。
しかし。
館長「あじさい折りは、終盤にカドが白くなっちゃうんだよね」
私「折り筋の交点を酷使すると染料が取れてくるので、仕込みの際に折る強さを調節するといいですよ」
館長「なるほど」
というやりとりをするほど、既にマニアックな領域に来ています。
会うたびに、質問の内容が鋭くなっている気がします。
「あじさい折りだけ」とはいえ、これなら良しとしましょう^^
❷空き箱を使ったディスプレイ
館長さんは、折り紙のスキルはもちろん、箱の使い方がとても上手。
今回の作品も、黒い箱を使うことで、作品全体をシックに仕上げています。
サイズもピッタリ!
色々な空き箱をお持ちで、展示の際は、いつもちょうどいい箱を用意してくれるんですよね。
昨年の展示会では、私もアドバイスをいただきました。
箱を単体で使うだけでなく、下に色紙を敷いたりして、色々な工夫ができるんですね。
❸包装紙の使い方も上手。
空き箱に限らず、館長さんは作品を美しく見せるための工夫がとても上手です。
最近よくお見かけするのは、包装紙。
8月20日に紹介した作品にも使われています。
masanii-origami.hatenablog.com
包装紙は正方形にカットすれば、結構いい素材になります。
大きいので折りやすいし、丈夫なのでガシガシ折っていけるんですよね。
お菓子などの箱や包装紙を捨てずにとっておくと、こういう所で使えるんですね。勉強になります。
なお、正方形カットについては、10月26日の記事でも少し触れています。
良かったら後ほどご覧ください。
masanii-origami.hatenablog.com
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というわけで、展示会初日のレポートでございました!
明日以降には、他の方の作品もご紹介したいと思います。
続報をお楽しみに\(^o^)/
<テキスト紹介>
プロジェクトF「あじさい折りおりがみ」
今回の作品「花折りピラミッド」の出典はこちら。
前述の通り年度は高めですが、フルカラーの美しい作品たちを見ると、挑戦せずにはいられません。
基本形から順番に覚えていきましょう。
また、今回使ったグラデーションの折り紙の情報も載せておきます。
今回のもの以外にも、いろいろな絵柄があるので、ぜひ試してみてください。