今日は、定期講座でちなちゃんが折ってくれた連鶴をご紹介。
一つ一つがとっても丁寧に作られていて、それぞれの鶴が同じ方向を向いているのもオシャレですね。
淡いピンクの絵柄も上品で、まるで花畑を舞っているようです。
ちなちゃんは最近よく連鶴を作ってくれるのですが、この他にも、色んな形にチャレンジしているようです。
これからも、応援したいですね。
さて。
せっかくなので、今日のコラムは連鶴をテーマにいたしましょう。
❶連鶴のバリエーション
❷ちぎれないための対策
❸折り鶴以外のものを繋げてみよう
では、どうぞ。
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❶連鶴のバリエーション
連鶴といえば、左右となり同士に並んだ「妹背山」(いもせやま)」が有名です。
紅白で作ると、めでたい席にピッタリですよね。
連鶴の歴史は古く、1797年(221年前)に「秘伝千羽鶴折形」というテキストが出ています。
世界最古の折り紙の本としても知られ、ここでは約50種類の連鶴が紹介されています。
ちなちゃんが作った4つの鶴は、頭を向かい合わせると「楽々波(さざなみ)」という名の作品に。
頭・羽根を繋げたまま作ると「風車」になります。
他にも、大小で作って、くちばし同士を繋げると「拾餌(えひろい)」。
縦に5つ並べたら「布晒(ぬのさらし)」。
などなど。
現在も復刻版は簡単に手に入るので、情報を載せておきますね。
❷ちぎれないための対策
連鶴をちぎらずに完成させるために、皆さんはどんな工夫をしていますか?
私は、切り込みを最後に入れるようにしています。
鶴の基本形(ひし形のかたち)まで折って、一旦すべて戻してから切り込みを入れるのがオススメです。
切り込みを先に入れるテキストが多いのは、その方が全体を理解しやすいからでしょう。
しかし、切り込みを入れた状態で複数の鶴を折るのは、技術的にも精神的にも大変。
後から切った方が、安心して進めることができます。
二度手間にはなりますが、綺麗に折るためにはいい方法です。
❸折り鶴以外のものを繋げてみよう
もちろん折り鶴でなくても、作品を繋げることはできます。
4つのカドが紙の端に出るものが、分かりやすくてオススメ。
伝承作品「角香箱(つのこうばこ)」なんかは良い例で、比較的繋げやすい作品といえます。
よく、節分の豆を入れるのに使われるアレです。今度、実演してみようかな。
「やっこさん」でもイケます。
理論的には、紙の端がどこかに存在すれば、どんなものでも繋ぐことができます。
テキストをパラパラとめくってみて、色々と試してみましょう。
簡単な作品でも結構難しいので、いい力試しにもなりますよ。
Twitterでは、神谷哲史氏の代表作「エンシェントドラゴン」をダブルで折って「連エンシェントドラゴン」を作った強者も。
連エンシェントドラゴンに挑戦しました。
— ダスキン (@duskinnnnn) 2018年7月20日
18×18 cmくらいの正方形が2個くっついた形から折っています。
#連エンシェントドラゴン pic.twitter.com/CVvd1bqAEh
ここまでくると、変態です。もう意味がわかりません…
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というわけで、今日は連鶴のおはなしでした。
このジャンルはコアなファンが結構いて、なかなか沼要素が多いです。
「連鶴」と検索すると、マニアックな作品がたくさん出てくるので、お時間があるときにチェックしてみてくださいね。