まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

かわいい手乗りマンモスと、怪しいネパール人の話

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山口真「マンモス」


昨日に引き続きいっくんから借りている「端正な折り紙」より。


昨日の「富士山」と合わせたら、ちょっとジオラマ感が出ました。

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気まぐれで鼻を突っ込んでみたら、めちゃめちゃマッチしている!カルデラの水飲んでるみたい。


さて、今日は作品の解説。
それに加えて、また妻が妄想話を考えたみたいですよ。


❶ちょこんと手乗りマンモス
❷紙が小さいと、厚みが増す
❸訪問販売のネパール人にマンモスを取られる話
では、どうぞ。


♦︎♦︎♦︎


❶ちょこんと手乗りマンモス

テキストの推奨は25cm×25cmでしたが、工程数が36と短く、2ページしかない。


技術的に難しいところもなさそうだし、「まぁ、いいか!」と、いつもの15cm×15cmでやってみることに。


中盤からだんだん小さくなっていき、最後は爪楊枝より小さくなってしまいました。

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ちょっと折りづらかったけど、何とかなりました。

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❷紙が小さいと、厚みが増す
最初の半分(17くらいまで)は、結構サクサク進めていけます。しかし後半は、厚みがネックに。


私が使ったトーヨーの折り紙は、繊維がしっかりしているので、その分100均で売っているペラペラのものよりも厚く感じられるんですよね。


しかも、茶色は染料が多く使われているので、たおさら厚いです(他の濃い色も同様です)。


紙の重なりが少ない作品なら良いのですが、複雑なものは後半からしんどくなってくるんですよね…


でも、100均で売っているペラペラのものより繊維がしっかりしていて丈夫。握力に任せて、バキバキと進めちゃってOKです。


❸訪問販売のネパール人にマンモスを取られる話
完成した手乗りマンモスを、妻に見せました。


しばらく観察するうちに、この作品にまつわるストーリーが浮かんだようで。


◯家に訪問販売の人が来る


◯なぜかネパール系


◯格闘家のモハン・ドラゴンのような風貌


◯玄関で手乗りマンモスを発見


◯「こ…これは!病に伏している故郷の娘が欲しているもの!」とか言って奪い取られる


◯後日、カレーの移動販売車でそいつを発見。


◯手乗りマンモスがディスプレイされている


◯店の名前が「折り紙おじさんのマンモスカレー」


◯お前、故郷の娘にあげるんじゃなかったのか。


♦︎♦︎♦︎


格闘家のモハン・ドラゴンというのは、テレビでK-1の試合を観ていた際に出てきた選手。


2人が応援していた選手はコイツに負けてしまったのですが、なーんか嫌いになれないキャラクターだったんですよね。


40歳で「中年の星」と呼ばれ、20代の選手に対してハチャメチャな格闘スタイルで体当たりしていく様子は、私たちの心を掴みました。


解説によると「将来は移動販売車でカレー屋を営むのが夢」とのこと。それが、今回の妄想話に発展したわけです。


ということで、まさにぃ夫妻の妄想劇場でございました。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

<テキスト紹介>

山口真「端正な折り紙」

今回の「マンモス」と、前回の「富士山」を収録。他にも、ユニークな作品が盛りだくさんの良書です。

  

兄弟作「秀麗な折り紙」もオススメ。

2つ揃ってお持ちの方も多いです。