斜め折り四段ピラミッド、銀紙バージョン。「金を折ったら銀でも」ということで。
まるで、アルミを削り出したような質感になりました。下の平たいやつは…何だかアルミホイルみたいですね。
さて。
7月16日に、金色のピラミッドを投稿してから数日。「私も折ってみたよ!」というお知らせを何件かいただき、嬉しい限りです。
(詳細は下の記事をご覧ください)
金・銀の折り紙は、こう折るべし! あじさい折り×ホイル紙で気をつけることは? - まさにぃの折り紙コラム
しかし、「うまく折れない!」といった悲鳴もちらほら…
ということで。
今日はホイル紙と格闘する方々へ、少々マニアックな解説をお送りいたします。
❶皆さんのお悩みポイント。
❷ホイル紙は、折ると戻らない
❸一度、平らにしてみよう
では、どうぞ。
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❶皆さんのお悩みポイント。
皆さんの投稿を拝見する中で、「折り筋をつけたのに、その通りに折れてくれない」という声が多くありました。
おそらく、折り筋を逆にする作業のことかと思います。
谷折り線を山折り線に折り直す際、本来のラインから外れてしまうんですよね。そうすると、ラインが二重についてしまう。
もしくは、全然関係のない綺麗な面が、シワになってしまう。ホイル紙は一度こうなると、シワが消えません。モチベーションはダダ下がりです。
❷ホイル紙は、折ると戻らない
90°に折れた金属の棒を力で直そうとしても、まっすぐな部分が曲がるだけで、カドはなかなか戻りませんよね。
私は、ホイル紙も同じような性質があると考えると考えています。
なので、一度谷折りになった折り目を山折りにしようとしても、折り目以外の箇所から曲がっていくんです。
ガンコな谷折り線が動かず、
指→◠◠←指
のような折れ方になってしまいます。
❸一度、平らにしてみよう
では、どうすれば上手く折れるか?
私は、折り線を平坦にプレスし直しています。
①谷折り→②山折り
という単純な切り替えではなく、
①谷折り→②平坦→③山折り
という感じ。
指→◠◠←指
という状態を防ぐために、
指→ーー←指
という状態を、一時的に作ってあげるわけです。
谷折り線を強制的にフラットにすると、紙の強度は落ちます。でも、クシャクシャになるよりは、ずっといい。
裏から人差し指を当てて、表から親指でプレスすると、やりやすいです。
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ホイル紙はとても折りづらいですが、完成品の見栄えはピカイチです。
また、簡単に手に入るのが嬉しいところ。失敗を恐れず、色々と試行錯誤を重ねてみてはいかがでしょうか。
それにしても…
言葉で解説するのは、なかなか難しいですね。ライブ配信でもやろうかな?
<テキスト紹介>
「 あじさい折りおりがみ」
今回の作品「斜め折り四段ピラミッド」を収録。折り紙の常識を変える、数々のあじさい折りのバリエーションをご覧あれ。
※上級者向けです