まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

ちなちゃんの「ねずみ」「バラ」おしゃれな絨毯を添えて。

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吉澤輝「ねずみ」川崎敏和「バラ」
作ったのは、ちなちゃん。講座にいつも来てくれている小5の女の子です。


今日は、この前の講座で折ってくれた2つの作品をご紹介。


「ねずみ」は、私が持ってきたテキスト「創作 折り紙」の中にあった作品。ちなちゃん初チャレンジ。


「バラ」は、テキストを見ずにサクッと折れる、ちなちゃんの得意な作品です。


さて、本日のコラムはこんな感じ。
❶ちなちゃん、吉澤作品に挑む
❷お見事!銀色のバラ
❸仕上げは、おしゃれな絨毯で
では、どうぞ。


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❶ちなちゃん、吉澤作品に挑む
「創作 折り紙」の折り図は、解説の仕方が少し変わっています。


イラストのすぐ隣に説明があるのではなく、イラストの隣には記号と矢印のみ。解説は、本の下側にまとめて書いてあります。


そして、1行程に複数のアクションが同時に書かれているので、見逃しやすい。


これらの書き方、吉澤章ファンの方には申し訳ないのですが、ぶっちゃけ折りづらいっす!


ちなちゃんも苦戦したようで、何回も私に聞いたり、行程を戻って折り直したりしていました。


しかし、あじさい折りやバラのねじり折りをマスターする彼女のこと。ちょっとアドバイスするだけでどんどん自分のモノにして、そんなに時間もかからずに完成させることができました。


ちょこんと座るたたずまいと、丸みを帯びたフォルムがかわいいですね。


❷お見事!銀色のバラ
川崎ローズはちなちゃんのお気に入りで、いつも色々な種類の絵柄で作っては、みんなを楽しませてくれます。時折、他の参加者の方を囲んで教えることも。


今回は、銀紙(ホイル紙)でバラを作ってくれました。


ホイル紙は、完成品の見た目がとても綺麗ですが、普通の紙よりも難度が高いです。


跡がくっきりついてしまうので、余計な折り筋は禁物。また、整形する際にも、シワが目立ってしまうので、力加減が難しいんですよね。


ちなちゃんは普段からバラをたくさん折っているとはいえ、ちょっと見ない間にササっと作ってしまったので驚きました。


❸仕上げは、おしゃれな絨毯で
私が写真を撮ろうと、アングルを考えていた時のこと。


ちなちゃんが、レース柄の綺麗な紙をスッと差し伸べてくれました。


こういうのって、頭で考えてできることじゃないですよね。おしゃれ。


いつもの机の単調な木目が華やかになり、2つの作品を上品に引き立ててくれました。


♦︎♦︎♦︎


私はよく、黒い紙や白いテーブルを背景に写真を撮ります。


しかし、今回のように、少し発想を変えるだけでオシャレ度が格段に上がるんですね。


一人でやっているだけでは、中々こういうアイディアは流れ込んでこないものです。とっても勉強になりました^^

 

<テキスト紹介>

吉澤章「創作 折り紙」

「ねずみ」の折り図はこちら。

折り紙界の巨匠、吉澤氏の著作。

クセのある解説は慣れないと見づらいですが、生き物らしさを徹底的に追及した吉澤氏のデザインは、本当に見事。

川崎敏和「折り紙夢WORLD」

バラといえば、川崎ローズ。

らせん折りが美しい「巻き貝」や、ウチの講座で大人気の「桜玉」も掲載。