まさにぃの折り紙コラム

折紙講師まさにぃのブログ。

David Brill「ナットとボルト」

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今日は、いっくんのリクエスト。


先日の講座で、彼が「端正な折り紙」というテキストを貸してくれたのですが、その中に載っていた作品です。


講座の中で一度折ってみたのですが、これがなかなか難しい。何とか「ボルト」は完成しましたが、納得できるクオリティではなかったため、家に帰ってリベンジすることに。


何とか「ボルト」「ナット」の両方が完成したので、写真とともに解説をお送りいたします。


❶デビッド氏の作品について
❷デビッドさん、むずいっす!
❸紙の色で厚みが変わる!?
では、どうぞ。


♦︎♦︎♦︎


❶デビッド氏の作品について
デビッド・ブリル氏は、イギリスを代表する折り紙作家です。


同氏の作品で有名なのは「タバコの箱(Cigarette Packet)」でしょう。箱もタバコもすべて一枚。ビビります。


引き出しが開閉する「マッチ箱」なんていう作品も。どちらもネットで検索するとすぐに出てくるので、ぜひ一度ご覧になってください。


実家で小さい頃に見た「月刊おりがみ」のギャラリーで、同氏の作品をよく見かけた覚えがあります。


で、「ナットとボルト」の考案者がデビッド・ブリル氏と知ったのは、折っている最中のこと。まさか、あの人の作品だったとは!


❷デビッドさん、むずいっす!
家で一人で折っていると、だんだん細かいポイントが見えてきました。しかし…

難しい!!


折り筋をびっしり仕込んだあとは、紙をぐるりと丸めて組み立てていきます。

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その後、紙の端と端を重ね合わせたまま、バキバキとネジのらせん構造を作っていくのですが、なかなかスムーズにいきません。


片方折ってはもう片方、と少しずつ進めていかなければならず、かなり根気のいる作業でした。


しかも、折り筋を完璧に仕込んだはずなのに、終盤には結構な誤差が…


あと何個か作らないと、完璧なクオリティにはならない気がします。


しかし、とてもユニークな作り方で、折っていて楽しかったです(^o^)


❸紙の色で厚みが変わる!?

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これは、最初に折った試作品。黒い紙を使ったのですが、気づいたことが一つあります。


それは、

「色が濃いと、紙が厚くなる」ということ。染料がふんだんに使われているからでしょう。


1枚1円以下の安い紙なら、どっちみちペラペラなのであまり気になりません。しかし、ちょっと質のいい紙だと、その差は顕著に出ます。


簡単なものなら問題ありませんが、紙の重なりが多い複雑な作品は、とりわけ丁寧に作っていかないと、終盤に折りづらくなります。そのぶん、完成品は重厚感が出るんですけどね。


同じパッケージから黒色と白色を取り出して、同じ作品を折ると分かりやすいです。時間があるときに、ぜひやってみてください。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、今回は久しぶりに、新しい作品にチャレンジしました。技術的な限界が見えたのは悔しい気もしますが、これから少しずつ克服してレベルアップしていきたいと思います。

やっぱり、挑戦は楽しい!


また、このような形で、デビッド氏の作品と再開できたのも嬉しかったです。その機会を与えてくれたいっくんにも、感謝ですね。

 

<テキスト紹介>

「端正な折り紙」

今回の作品の折り図はこちら。

大御所作家によって生み出された名作がズラリ。

姉妹作「秀麗な折り紙」もオススメ。