まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

Abrahamさんの「金魚」で、展開図折りにチャレンジ!

f:id:masanii_origami:20180620002730j:image

Abrahamさん考案の「金魚」にチャレンジ。


展開図折りは、人生2回目。一度だけ、ネットで見つけた「2本首の鶴」を折ったことがあります。めちゃめちゃ苦労して、何日もかけてやっと完成にこぎつけました。


私はずっと独学で、テキストだけを頼りにやってきました。周りに教えてくれる人もいません。展開図折りは私にとって、手の届かない領域でした。


しかし先日、Twitterでこの作品を拝見し、「ぜひ折ってみたい!」と思ってチャレンジした次第です。

f:id:masanii_origami:20180620002744j:image
すごくシンプルな作品ですが、やはり慣れない展開図折りは、簡単にはいかないものです。1時間近くかけて、やっと満足のいく仕上がりになりました。

やったぜ!


というわけで、今回のコラム。少しだけ、私の昔話にもお付き合いください。


❶幻の先輩、k島さん
❷展開図折りの要「折り線の優先順位」
❸嬉し恥ずかし、大きな一歩
では、どうぞ。


♦︎♦︎♦︎


❶幻の先輩、k島さん
私には、先輩と呼べる方が一人だけいます。
同じ高校の出身ですが、年は3つ上。私が入学した時には、入れ替わりで卒業してしまっていました。しかし、私が折り紙をやっていることを知った1つ上の先輩が、気を利かせて連れてきてくれました。


結局、1〜2回しか会えませんでしたが、そのインパクトは今も忘れません。


神谷哲史「バハムート」の現物に度肝を抜かれ、ちょっとした作品を折る手さばきに見惚れ、語られる折り紙の世界は、私の世界観を一変させました。


その方は展開図折りもされていたと思うのですが、当時の私には全く理解できませでした。それから今まで、「展開図折り」の世界は恐れ多くて、ずっと置き去りにしていた気がします。


ちなみにその方は今、箱根でからくり箱の職人をされています。会いたいなぁ。


❷展開図折りの要「折り線の優先順位」
ビギナーとして展開図折りに挑んだわけですが、なかなか思うようにはいきませんでした。


折り線をつけるまではいいのですが、どーしても組み立てられない。


恥を捨てて、紙を3〜4枚ほど犠牲にしながら、あらゆる折り方をやってみると、だんだん折る順番が見えてきました。


ここは、仕込みの段階で必要。ここは、最初に折らなきゃいけない。ここは、あとでまとめて折ればいい。といった感じ。


組み立て方がわかったら、あとは完成度。つるんとした質感を出すために、余分な折り線を省きます。


5作目にして、やっときれいな仕上がりに。
いやぁ、嬉しい!


❸嬉し恥ずかし、大きな一歩
展開図折りをやらなかったのは、「食わず嫌い」もありました。


しかもSNSで見かけるのは、ドラゴンなどの高度な作品ばかり。写真も完成品ばかりで、とてもじゃないけどチャレンジできません。


今回、Abrahamさんがシンプルな作品を紹介してくださったおかげで、不慣れな私でも「やってみよう」という気になれました。


世の中には、展開図しか公開されていない作品が多くあります。そのほとんどが「うわ、これ作りたい!」と胸躍る、素晴らしい作品ばかりです。


今回、展開図折りの世界に一歩足を踏み入れたことで、そんな作品に手を出せる日が、少しだけ近づいた気がします。


こんなワクワク、久しぶりです。
SNSって、こんなに世界が広がるんですね。みんなありがとう\(^o^)/