まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

佐藤ローズ、世代をこえてギターとの共演を果たす。

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先日から量産しはじめた「剣弁高芯咲きのバラ」

4つ目のチャレンジは、タント35cmの黄色です。


夏の太陽のように明るいカラーは、折っていても眩しくなるほど。大輪のバラの存在感をさらに際立たせています。

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朱に近い赤色をした隣のバラも、この黄色を前にすると深い赤に見えます。

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色の組み合わせって、不思議ですね。

朝晩が寒い季節となりましたが、リビングにこのような暖色があると、いくらか寒さも和らぐ気がします。


🍀今日のトピック🍀

❶ギターとの初共演
❷ちゃっかりガクも装着

❸タントの弾力について

 

♦︎♦︎♦︎


❶ギターとの初共演
今日の背景のお供は、モーリスのアコースティックギター

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父親が中学生の頃に使っていた物を、私が高校生の頃に譲り受けたものです。
かれこれ、40年前の代物です。


最近は、私がまったく触らないので、100%妻の私物と化しています。
自分で弦を張り替えて、ピアノ作曲のツールとして使っているようです。


私のギターなんですけど、今回は妻の就寝中に「ちょっと拝借」。
ネックからバラが落ちるわ、弦に引っかかって音が鳴るわで、セッティングは難航しましたが…

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15〜20分ほど格闘の末、やっと納得のいく写真を撮ることができました。


❷ちゃっかりガクも装着
スキマ時間ができたので、ガクも作ってみました。

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テキスト66ページの「短いガク」です。
1冊目のテキストにある「バラのガク」と似ていますが、サイズも工程も微妙に異なります。

バラ本体に押し込むと、「パキッ」という音とともに、気持ちよくはまります。

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このカッチリした装着感、とても好きです。
枝が短いので、斜めに立たせるのは微妙かな…と思いましたが、こちらも問題なし。

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花びらが大きいので地面とがっつり接触しますが、他の種類のガクと同様の飾り方ができます。


❸タントの弾力について
以前まで使っていたヴィヴァルディと比べて、最近使っているタントは「紙の戻り」が強い印象です。

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「しっとりヴィヴァルディ、ぱりっとタント」といった感じでしょうか。

 

写真で見るとあまり違いが分かりませんが、実際に作ると、扱い方はかなり違います。

やや強めにプレスしたり、浮きそうな箇所はどこかでロックさせる必要があり、ヴィヴァルディより少し扱いづらいかもしれません。

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しかしながら、Amazonや文房具屋ですぐに買える手軽さは、本当に嬉しいところ。これからも重宝しそうです。


タントで「紙の戻り」にお悩みの方がいらっしゃいましたら、ちょっと背伸びしてヴィヴァルディを使ってみると、案外すんなり折れるかもしれません。
良かったら、「紙の温度」のサイトをチェックしてみてください。

www.kaminoondo.co.jp

 

♦︎♦︎♦︎


というわけで、今日のメニューは「タントの剣咲き・ギターを添えて」でございました。

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そういえば最近、佐藤直幹さんがInstagramで「左右逆のバラ」や「求心のHTローズ」の話をされていましたね。
この感じ、新しい図工の教材を配られた小学生のような気分です。


いつやろうかな。
それとも、普通の剣咲きをもっと練習しようかな…

佐藤ローズの沼、行けるところまで行ってみようと思います。

 

【番外編】地域の展示会に折り紙を出品しました。

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今日は番外編。
地域で毎年行われている「市民文化祭」に、私たちのグループで折り紙を出品いたしました。


3日間という短い期間でしたが、配布用に置いた解説チラシがかなり減っていました。
たくさんの方に見ていただき、嬉しい限りです。

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このイベントは書道、陶芸、パッチワークなど、あらゆるジャンルの作品が展示されます。
「折り紙」を出したのはウチの講座だけなのですが、今年は折り紙専用のテーブルを設けてくださいました。
出品2年目にしては、なかなかの存在感です。
事務局の方、ありがとうございました。


さて。
今日は久しぶりに、メンバーの作品を一挙公開。
定期講座に来てくれている5人の力作をご覧ください。


🍀今日のトピック🍀

❶まずは私
❷川崎ローズをぎっしり!
❸えっ、片手で!?
❹一足先のクリスマス
❺かわいいフクロウたち
あじさい職人、謙虚にキメる


♦︎♦︎♦︎


❶まずは私
それでは、僭越ながら講師の私から。
タイトルは「折り紙のバラ・3種」です。

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ハイブリッドティーローズ、ニューモダンローズ、ガーデンローズを、それぞれ異なる箱に詰めて飾りました。
付け合わせには、HTローズ・NMローズの「花瓶」。

(2019/10/20)

masanii-origami.hatenablog.com

 

今年の7月からどハマりしている佐藤ローズ。

たくさんの方にその魅力が伝わるよう、心を込めて作りました。



❷川崎ローズをぎっしり!
カラフルなバラを箱いっぱいに詰めてくれたのはNさん。

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私が以前在籍していた職場のスタッフさんです。

(2018/11/06)

masanii-origami.hatenablog.com

 

折り紙のパッケージに付いていた折り図を熱心に取り組んでおられると思ったら、いつの間にか折紙講師の参考書「おりがみ4か国語テキスト100」をコンプリート。

私が職場にいた頃から、「折り紙夢WORLD」の「桜玉」を折るほどの腕前になりました。

 

最近になって、苦労の末に「川崎ローズ」をマスター。

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きれいに並んだ25個のバラは、プリザーブドフラワーのように華やかです。


❸えっ、片手で!?
4色のユニットを、タイルのように美しく並べた作品。
これは、Tさんの「折り紙のかざり」です。

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2年ほど前、地域の新聞で私の活動を知り、わざわざ訪ねてきてくれたTさん。

脳梗塞をしてから右半身が少し不自由になり、リハビリがてら始めた折り紙。

やがて布施知子さんのユニット作品にハマり、メキメキと上達していきました。
(2018/08/23)

masanii-origami.hatenablog.com


今回も、持ち前の几帳面さを存分に発揮してくれました。
どのパーツを見ても、ズレが見当たりません!

そういえば…Tさん、最近、右手もかなり動くようになったのでは?


❹一足先のクリスマス

サンタさんとツリー、プレゼントなど、クリスマスを先取りしてくれたのは、はぁちゃんママ。

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この方も、私が以前いた職場のスタッフさんです。
私のデスクを通るたび、その辺に転がっている作品たちに興味を持ってくれていました。


彼女は書道が得意で、折り紙とのコラボ作品も生まれています。

(2018/06/09)

masanii-origami.hatenablog.com

 

小物を使うのがお上手で、今回も随所にこだわりを感じます。

こういう「かぶせるタイプ」のケースに雪を詰めるのは、さぞ大変だったでしょう!

10/30追記
今回の作品のほとんどは、カミキィさんの作品ということが判明。
なんと、ご本人がInstagramでコメントをくださいました!
後述のはぁちゃんの作品も、あじさい折り以外はカミキィさんのものだそうです。
皆さんもぜひ、チェックしてみてください。


❺かわいいフクロウたち

こちらは、はぁちゃんママの娘さん(はぁちゃん)の作品です。

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タイトルは「癒しのふくろう」
今年から社会人になり、折り紙をする時間がなかなか取れないとのことですが、今年もステキな作品を持ってきてくれました。


彼女はあじさい折りも得意で、爽やかなパステルカラーの「花折りピラミッド」を作ってくれたのが印象的です。

(2018/09/20)

masanii-origami.hatenablog.com

 

社会人1年目は何かと大変かと思いますが、これからも無理なく楽しんでほしいものです。


あじさい職人、謙虚にキメる
最後にご紹介するのは、公民館の館長さん。

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「小作品」というタイトルで、2点のあじさい折りを出品してくれました。
あじさい花壇・4輪(左)」と「大小の花(右)」です。

 

左の「花壇」の花びらは裏面の白色を出しているのですが、右の「大小の花」の白いところは、実はおもて面なんです。

使ったのは、写真下の絵柄。

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絵柄の配置とヒダの重なりが絶妙に一致して、不思議な模様をつくっています。


館長さんはもっと高難度の作品も作れるのですが、最近は忙しいそうで。
(他の趣味で忙しく、意図的に折り紙を控えている、という噂も…?)

(2018/08/20)

masanii-origami.hatenablog.com


そんな中でも作品をお寄せいただき、ありがとうございました^^


♦︎♦︎♦︎

 

というわけで、私も含めて全6名の作品をご紹介いたしました。


展示のご案内は私からしていたのですが、彼らの作品を見たのはイベント当日。
みんなそれぞれ個性があって、素敵な作品ばかりでした。


小さな展示会なので、SNS等では周知をしていませんでしたが、少しでも雰囲気が伝われば嬉しいです。

 

佐藤ローズをハロウィン仕立てに! 〜剣咲き×タント35cm〜

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「剣弁高芯咲きのバラ」を、タント35cmで折ってみました。

 

前回のヴィヴァルディ25cmと比べると、大きさは1.4倍。かなり大きいです。

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(前回:2019/10/26)

masanii-origami.hatenablog.com

 

紙が大きいとパーツの細部は見やすいのですが、折るのは結構大変でした。

手が大きい方ではないので、指が届かないんですよねぇ。

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少し歪んでしまいましたが、手に余るサイズの大輪は、迫力満点です。

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さて。
今日はタイトルのとおり、ハロウィン仕様でございます。
一方で、解説はがっつりテクニカルにいきますよ!

🍀今日のトピック🍀
❶偶然のハロウィンカラー

❷2ステップ同時作戦
❸花びらの密着テク


♦︎♦︎♦︎


❶偶然のハロウィンカラー
前回の背景が白メインだったので、今回は黒メインで撮ろうと思ったら。

テーブルに、ハロウィン柄の缶が転がっていました。

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以前、ギフト用にダイソーで買ったものです。
(2019/10/26)

masanii-origami.hatenablog.com

 

なぜ食卓に10日前の折り紙グッズが放置されているのか、という問題は置いといて…


黒い背景と、オレンジ寄りのバラ、それに前回の「DARK RED」と「VIOLET」を合わせて、ハロウィンらしい写真になりました。

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バラの帽子がちょうど影になって、ダークな雰囲気。

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こういう感じ、好きです。


❷2ステップ同時作戦
以前から苦労していた「花びらの折り出し方」について、今回は工程をアレンジしてみました。

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テキストでは、工程59〜61を1枚ずつやったあと、工程63〜64を1枚ずつやります。

今回はこれらの工程を結合させ、1つの花びらを工程59〜64まで一気に進めました。

それを5回繰り返せば、結果はテキストと同じです。


こうすることで、折った紙が浮く前に、花びらを固定させることができます。

あとは、安心して2個目以降に着手していけばOK。

苦し紛れに試してみたテクですが、意外と上手くいきました。

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皆さんのお好みは、どっちでしょう?


❸花びらの密着テク
今回はもう一つ、花びらが浮かないように細工をしています。

ポイントは、前述の工程64が終わったところ。

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花びらの根本を横にグリッと押し込んで、本体に沿わせるように曲げています。

ここに曲線を作ることで、先程折ったパーツがロックされるわけです。


ちなみに、以前にもテーマに挙げた「1列目・2列目の配置」ですが、今回はこんな風になりました。
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以前アドバイスいただいたorigami_fleurs19さんがおっしゃる通り、1列目が上です。
2列目の花びらは、下をガバッと開くのではなく、内側に折れた状態で固定することにしました。


キッチリ作るうちに、自然とこうなったのが不思議です。
次も同じようになるか分かりませんが、今回は結果オーライとしましょう。

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もちろん、これらの形が100%正解ではないと思いますが、良かったら参考にしてみてください。

皆さんも何か工夫しているポイントがあれば、お寄せいただければ幸いです。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、今日は「写真はハロウィン・解説はテクニカル」という二本立てでございました。
季節モノのグッズを並べて写真を撮るのは、やっぱり楽しいですね。

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さあ、家に各色のタント紙が揃ったので、次のカラーは何にしようかな。
たぶん、また「剣咲き」を折ると思うので、よりきれいな仕上がりを目指します。
次回のコラムも、お楽しみに^^

 

剣咲き×DARK RED×妻のピアノ。 〜佐藤ローズが奇跡の演奏を生む!?〜

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剣弁高芯咲きのバラ、2回目の挑戦です。

 

ヴィヴァルディの25cmが小さかったので、やはり推奨サイズの35cmでやりたいと思い、すぐにAmazonタント紙を注文しました。


翌日の昼間に、妻から「届いたよ」と連絡があったのですが…

仕事終わりにカバンを覗くと、五角形にカットしたヴィヴァルディの「DARK RED」が入っているではないか。

ということで、配達を待ちきれずに、電車の中でやってしまいました。

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再び、ヴィヴァルディ25cmでのチャレンジです!!

 


🍀今日のトピック🍀
❶fleursさんのアドバイス
❷「しまいこみ」は自然と解消
❸妻のピアノ演奏が変化!?


♦︎♦︎♦︎


❶fleursさんのアドバイス
前回のコラムにて、「一列目と二列目の配置」についての疑問を投げかけました。

どちらかの花びらを上に被せることで、横方向の開き方が変わる、というものです。
(前回:2019/10/24)

masanii-origami.hatenablog.com


ハッキリせずに悩んでいたところ、 ある方がInstagramでコメントをくださいました。

 

「下から二列目の花びらがロックされるのが正解だと思います」
「螺旋をきつく巻くことで、悩みはほぼ解消しました」


とのこと。
実際に綺麗なバラをたくさん作っておられる方のアドバイスは、やはり説得力があります。
(皆さんもぜひご覧ください!)

instagram.com

 

まずは、仕込み直後の「螺旋の収束」から改善することに。

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躊躇なくギリッと強めに、なおかつ5箇所のバランスが崩れないよう、注意して巻いていきます。
この時点で、前回上手くいかなかった工程59〜61が、すんなり入るようになりました。
ここ箇所も改善されるとは思っていなかったので、思わぬ収穫です!


❷「しまいこみ」は自然と解消

次に、もうひとつアドバイスいただいた「花びらの重なり」を検証します。


と、思ったのですが…
螺旋の収束をきつくして、さらに直後の工程49以降(花びらを上に折り曲げ、底を整えるシーン)をしっかり仕上げたところ、二列目の花びらをロックさせなくても、自然に密着してくれました。

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これも嬉しい誤算!
前回の花びらが浮き気味だったのは、基礎の作りが甘かったのが大きな原因だったようです。


とはいえ、まだ5箇所のバランスはあまり良くありません。

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引き続き、たくさん作って検証を重ねようと思います。

アドバイスいただき、本当にありがとうございました✨


❸妻のピアノ演奏が変化!?
今回の撮影場所を探すべく、家庭内を徘徊していたところ、妻のピアノを発見。

妻がわざわざピアノを開いてくれたので、背景はコレに決定!
モノトーンの鍵盤が、赤いバラを引き立ててくれています。

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私が写真を撮っていたら、妻はピアノを弾きたくなったらしく、最近練習している自作の曲を弾き始めました。

せっかくなので、2つのバラをお供にビデオ撮影をすることに。

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(妻の許可が出たら、リンクを貼っておきます)


すると…
「ほぼノーミスで通せたの、初めて!」と喜ぶ妻。


頑張って作った「剣咲き×DARK RED」の効力なのか、もしくは佐藤ローズそのもののの魔力なのか…

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いずれにせよ、普段まったく折り紙をやらない妻のお役に立てて良かったです。


なお、妻の作曲についての詳しいことは、過去の記事にて触れています。
良かったら、後ほどお読みくださいませ。
(2019/10/22)

masanii-origami.hatenablog.com

 

♦︎♦︎♦︎


というわけで、前回の教訓と、いただいたアドバイスを活かして完成した「剣咲き2回目」でございました。

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コレが完成する頃、やっとタントの35cmが手元に到着。
時間を見つけて、大輪のバラにもチャレンジしてみようと思います。
新しい発見があったら、またこの場でシェアさせていただきたいと思います。お楽しみに!

 

「剣弁高芯咲きのバラ」 〜佐藤ローズ、新たな世界へのチャレンジ〜

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折り紙人生がバラ色(文字通り)のまさにぃでございます。

 

先日ついに、買ってしまいました。
佐藤直幹さんの2冊目の著書「美しいバラの折り紙」を。

そして、早速チャレンジしたのがこちら。
「剣弁高芯咲きのバラ(Pointed petaled rose)」。
通称「剣咲き」です。


その名の通り、剣のように尖った花びらと、上向きに引き締まった中心が特徴のバラです。

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使ったのは、ヴィヴァルディの「VIOLET(バイオレット)」。

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黒い背景にしたら、思いがけずハロウィンテイストになりました。

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本命の「赤系」は、またの機会ということで。


鋭角の花びらといえば、1冊目の「ニューモダンローズ」もありましたね。

masanii-origami.hatenablog.com

 

斜め上に伸びているNMローズと比べて、伏し目がちな「剣咲き」。

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まるで、「十二単(じゅうにひとえ)のようです。


さて。
チャレンジ一発目にして、どうにか完成まで漕ぎ着けたものの、疑問や課題がたくさん浮かんできました。


🍀今日のトピック🍀
❶1列目のモヤモヤ
❷上になるのは、どっち?
タント紙でさらなる深淵へ


♦︎♦︎♦︎


❶1列目のモヤモヤ
まずテキスト通りにできなかったのが、工程59〜61。
一番外側の花びらを、後ろにしまい込むシーンです。

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本来なら、ここで紙が浮かないようにロックさせるのでしょう。
しかし、幅が足りず、ヒダの中に紙が入りませんでした。
かといって、これ以上深く折ると、花びらが細くなりすぎてしまいます。
どこかの工程で、紙がズレたのでしょうか?


次の工程63〜65でかぶせるように折るため、このまま進めても形崩れしないのですが…

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結局最後まで解決できず、次回への課題となりました。


❷上になるのは、どっち?
細かいところではあるのですが、仕上げの段階でも疑問が残りました。
花びらの配置についてです。

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1列目(一番外側)と2列目は、内側・外側をスイッチすることができます。


1列目を外側にすると、2列目がロックされて浮かなくなります。
内側にすると、2列目が浮き、1列目がスリムになります。


テキストや皆さんの投稿を見ると、おそらく後者(2列目を浮かせる)が正解かな…と思うのですが、たいてい斜め上からのショットなので、確証は得られず。

私の作りが甘い可能性もあるので、2個目を作るときに再検証してみようと思います。


タント紙でさらなる深淵へ
「剣弁高芯咲きのバラ」の推奨サイズは35cm。

今回はいつもの「ヴィヴァルディ25cm」で作ったのですが、コロンと小さめに仕上がりました。

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他のバラより尖っているぶん、折り込みが多いからでしょうか。


また、このバラに使うガクは17.5cm。

35cmを1/2カットすればいいのですが、いつもの15cmでは足りません。


と、いうことで。
買ってしまいました。

35cmのタント紙、4色。どーん!


赤と緑だけのつもりが、青と黄色まで買ってしまいました。
全部で2640円。地味に高い…


こうして、さらなる「佐藤ローズ沼」の深淵へ足を進めるのでした。


ちなみに、夏以降に買った他のテキストは、全部ほったらかし。
ごめんよ、いつか(気が向いたら)、ちゃんと作ってあげるから…


♦︎♦︎♦︎


というわけで、「美しいバラの折り紙」のデビュー作は、「剣弁高芯咲きのバラ」でございました。

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同書の目玉作品「ロゼット咲きのオールドローズ」も早く折ってみたいところですが…


今回のチャレンジで課題がたくさん見つかったので、もう少し「剣咲き」を練習しようかと思います。

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なお、以前までの作品は、すべて佐藤さんの1冊目の著書「一枚の紙から作るバラの折り紙」のものです。

これから佐藤ローズに挑戦してみたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

大人の「濃いピンク」を愉しむ。 〜FUCHSIA×ハイブリッドティーローズ〜

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今日は、この組み合わせでいきましょう。

花はハイブリッドティーローズ
素材はヴィヴァルディの「FUCHSIA」

背景は、バラが映えるよう、暗めの茶色をチョイスしました。


「FUCHSIA(フクシア)」は、以前「ニューモダンローズ」でも紹介した、マゼンタに近い鮮やかなピンク色です。

(2019/09/30)

masanii-origami.hatenablog.com

 

今回は、ブラックポイントを効かせて、落ち着いた雰囲気に。
雑誌の表紙のような、満足のいく写真に仕上がりました。

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さて、今日は半分テクニカル、半分プライベートな内容です。

🍀今日のトピック🍀

❶HTローズ、仕上げのおさらい

❷最近の夫婦事情
❸まさにぃの私物公開


♦︎♦︎♦︎


❶HTローズ、仕上げのおさらい
この日は時間があったので、過去にご紹介した「ちょっとしたコツ」をおさらいしてみました。


まず、テキストの工程29。

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「遠心中割り折り」をしながら、一気に筒状にまとめるシーンです。
ここを終えた時点で、紙のフチが5箇所とも一直線になるように整えましょう。
まとめる途中の段階から微調整していくと、最後にスルリと揃います。
(2019/07/16)

masanii-origami.hatenablog.com

 

それから、工程30〜32。

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下の花びらを、上にボキボキと折っていきます。
ここで、前述の直線が自然に離れていくのですが、そのままでOK。
5箇所とも均等にズラすことを意識しましょう。


そして、工程36。

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いわゆる「ミカンの皮むき」です。
この工程を忘れると、花が閉じたままになってしまいます。
コレをやると、たいてい底がゆるむので、広げ終わったら締め直しましょう。


最後に、花びらの仕上げ。

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工程38・工程42の中割り折りにご注目ください。
今回は深めに折って、ややシャープに仕上げました。

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角度によって花びらの尖り具合が変わるので、皆さんも色々試してみてください。

 

❷最近の夫婦事情
さて、話は変わりまして…
これを折った場所はどこでしょう?


正解は「バーミヤン」です。
バーミヤンで一人、妻の帰りを待って折りました。
いや、待っている間に折りました。

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別に喧嘩したとか、そういう事ではなくて、これには事情がありまして。


ピアノが趣味の妻は、たまに「作曲」をしています。
完全独学でやっていたのですが、技術的に行き詰まってしまったようで。
「そろそろ基礎を学びたい」と言い出しました。
(いや、順番逆じゃね?)


少し家から離れたところに評判の良い先生を見つけ、私が車で連れて行く事になりまして。

体験レッスンをしている間、私は近くのバーミヤンでお留守番をしていたのでした。

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独学の作曲をベタ褒めされ、たいそうご満悦な様子の妻。
取り組むべき課題もたくさん見つかったようで、今後も月1回くらいのペースで連れて行って欲しいとのこと。


これは、つまり。
月に数回、妻公認のお一人様折り紙タイムが担保されるという事か!

しめしめ…

月1回のバーミヤン折り紙、定着するかもしれません。ハッシュタグ作ろうかな…


❸まさにぃの私物公開
私のプライベート繋がりということで、私が愛用している小物たちをご紹介。
今回の写真のお供です。


ずっしり濃い青色のケースは、「EVE un BLUE(イヴアンブルー)」というメーカーのもの。

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近所でごひいきにしているお店で勧められた、国産のメガネです。
モデルは「TALON-009」。

eveunblue.jp


ケースは買った後にいただいたのですが、革製のしっとりとした質感が、とても気に入っています。
(公式SNSもありました)

instagram.com

twitter.com


隣にある手帳は、レイメイ藤井「FOL DIARY(フォルダイアリー)」

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スケジュールとノートが左右に入ったもので、仕事で大活躍しています。


刺さっている小さなボールペンは、PILOTの「Acro1000」

ちなみに普段使いは、uniの「JETSTREAM」です。


実はどちらのペンも、佐藤ローズの中心を開くツールとしても活躍しています。
両側とも先端がなめらかで、スルッと入るんですよね。曲線の仕上げにも重宝します。
仕事も折り紙も両方こなす、まさにぃの必需品です。


♦︎♦︎♦︎

 

というわけで、誰の役に立つかは分からない、私のプライベートチラ見せタイムでございました。

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もともと黒やモノトーンが好きだったのですが、最近はやたらと「紺色」に手を出すようになりました。

歳とともに、趣向は変わっていくのですねぇ。


でも、実は折り紙の趣向は、昔とあまり変わっていません。
これからも、気の向くままにやっていこうと思います^^

佐藤ローズを花瓶に生ける。 〜まさにぃ、ついに重い腰を上げる〜

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ハイブリッドティーローズ」と「ニューモダンローズ」を、花瓶に生けてみました。

やはり、セットで作るとよりバラらしくなりますね。

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実はワイヤーはかなり前に買っておいたのですが、なかなか着手できていなかったんですよねぇ。

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全体を作るのがめんど…いや、バラの花そのものが面白すぎて、なかなか手につきませんでした。

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それにしても、「バラの葉」を初めて作ったのは先月。
(2019/09/02)

masanii-origami.hatenablog.com

ガクに至っては、7月末です。
(2019/07/24)

masanii-origami.hatenablog.com

 

しかもその間、コンベンションを除いてバラ以外ほとんど作っていないという…

まぁ、誰かに言われて作っているわけでもないので、気ままに楽しくやっていければ良しとしましょう。


🍀今日のトピック🍀
❶実は同じカラーです
❷組み立て方(ざっくり)
❸展示会に出品します


♦︎♦︎♦︎


❶実は同じカラーです
右(HTローズ)と左(NMローズ)で明るさが違いますが、素材は同じヴィヴァルディの「DARK RED」を使っています。

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HTローズの方が明るく見えるのは、光が当たる面積が広いからです。
一方でNMローズは、影がかなり多いですね。


花びらをサイドにめくるHTローズと、縦に巻き込むNMローズの違いが、顕著に出ています。
どちらも甲乙つけがたい、お気に入りの作品です。


❷組み立て方(ざっくり)
本当はプロセスをじっくり掲載したいところですが、著作権に引っかかりそうなので自粛しておきましょう。

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ガクと葉、どちらもワイヤーを刺すだけ。
あとは、クルクル捻って固定すればOKです。

 

本来ならフローラテープを巻くのですが、私のやり方が下手過ぎたのか、ベタベタするばかりで仕上がりはイマイチ。

両面が粘着するうえ、ワイヤーにはくっつかずに回転してしまうんですよね。

どなたか、上手い巻き方を教えてくだされ…

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だんだん悲しくなってきたので、いっそ引っ剥がして、ワイヤーを露出したまま完成させる事にしました。

あまりグルグル巻くと見苦しいので、ゆるめに巻いて自然な形になるよう微調整。

何とも荒削りな仕上がりではありますが、これはこれで気に入りました。


❸展示会に出品します
来週末、地域の公民館にコレを出品します。


タイトルは「折り紙のバラ・3種」。
HTローズ・NMローズ、それからガーデンローズです。
今回の「花瓶」の他に何点か出す予定なのですが、今後のお楽しみということで。

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「工芸部門」の中のひとつで、折り紙はむしろ少数派(ウチのサークルのみ)なのですが、バッチリ存在感のある作品を出したいと思います。

 

ちなみに、ウチのサークルのメンバーも何名か出品してくれる予定です。

実は、彼らが何を出すか、私もまったく知らないんですよねぇ。

こちらも、写真を撮ったら当コラムでご紹介しようと思います。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、やっと重い腰を上げて「バラ全体」を作ってみました。

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ちなみに素材は、ガクも葉もタントの15cmです。

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葉は1枚で2つ作れるので、ガク2つ+葉4つで、使ったタントは4枚。
パッケージには同じ色が4枚ずつ入っているので、ピッタリ使い切ることができます。
(私は無計画に使い込んでしまったため、買い足しました)


厳密にいうと、バラの葉のつき方は枝一つにつき奇数なのですが…そこはご勘弁ください\(^o^)/


諸先輩方にはとても及びませんが、少しずつ改良を重ねていこうと思います。