まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

「ヴィヴァルディ・FUCHSIA」でニューモダンローズを折る。

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前回に引き続き、いただき物のヴィヴァルディで「ニューモダンローズ」を折りました。


ふんわり丸い「ガーデンローズ」とは違い、今回はキリッと尖ったニューモダンローズ。
鋭角と曲線をうまく使って、躍動感を持たせました。

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全体的な仕上がりは「70点」といったところ。
実は、大部分を写真でカバーしています。

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いい写真が撮れたのは、嬉しいんですけどね。


それでは、まとめてご覧ください。

インパクト抜群のカラー
❷まさにぃのNMローズ研究
❸課題は一列目の花びら


♦︎♦︎♦︎


インパクト抜群のカラー
FUCHSIA(フクシア)とは、マゼンタに近い鮮やかなピンク色。
目の覚めるような、眩しいピンクが特徴です。

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一方でガクは、ビビッドな花に負けないように、彩度の高い緑色を選びました。

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前回「ROSE PETAL(ローズペタル)」で作った、淡い色の組み合わせとは対照的ですね。
(前回:2019/09/28)

masanii-origami.hatenablog.com


使ったのは、同じパッケージのタント紙

ヴィヴァルディFUCHSIAは、ROSE PETALと同じく、「紙の温度」の商品ラインナップに並んでいます。
気になった方は、チェックしてみてくださいね。

www.kaminoondo.co.jp


❷まさにぃのNMローズ研究
たたんでいく途中で何度も手を止め、歪んだところを微調整。
時には少しバラして、指やペンを突っ込みます。

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一発で…とは行きませんでしたが、ニューモダンローズのキモである「2層の星」を上手く作れたのは、とても嬉しかったです。


ニューモダンローズは、過去3回にわたり、内側の仕上げを研究してきました。
(2019/08/27)

masanii-origami.hatenablog.com


(2019/08/29)

masanii-origami.hatenablog.com


(2019/08/31)

masanii-origami.hatenablog.com


折り筋を足してみたり、省略してみたり、折り方を変えてみたり。
さんざん試行錯誤を重ねました。


また、佐藤さんに直接ご指導いただく機会にも恵まれ、基礎となる「五角形カット」や、横から見たバランス、中心をまとめる順序などを教わりました。
(2019/09/04)

masanii-origami.hatenablog.com


(2019/09/06)

masanii-origami.hatenablog.com


(2019/09/10)

masanii-origami.hatenablog.com


どれも、かなり気合を入れて書いた記事なので、ぜひ参考にしてみてください。


❸課題は一列目の花びら
さて、中心はこれでOK。
なら外側はどうか、と言いますと…

正直、仕上がりはビミョーです。

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花びらの間にスキマが空いて「扇風機」になってまね。


そして、裏から見たら決定的でした。
一枚だけ、大きくズレてしまっています。
後からどんなに修正しても、これ以上良くなりませんでした。

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恐らく原因は、工程28〜30。
花びらをガバッと折り上げる際に、下(底)の折り目に注意していれば改善できたポイントです。

次回は、左隣の花びらに寄せる間隔も含めて、「5つ完全均等」を目指したいと思います。


♦︎♦︎♦︎


ということで、久しぶり(20日ぶりですが)のニューモダンローズでございました。

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一度がっつりやった作品でも、こうして復習すると新しい発見がたくさんあります。
そろそろ、ハイブリッドティーローズもおさらいしたいところ。


新しい作品へのチャレンジと、過去の作品のおさらい。
どちらも、バランス良く楽しんでいきたいと思います。


皆さんも良かったら、過去のテキストを引っ張り出してみてください。
スキルアップに繋がる、新しい出会いがきっとあるはずです。

SNSの交流が生んだ、淡いピンクのガーデンローズ。

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すっかり最近の定番となった、佐藤直幹さんの「ガーデンローズ」
今日は、新色の登場でございます。


「ROSE PETAL(ローズペタル)」

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「バラの花びら」の名が付くとおり、折ってみたら佐藤ローズにぴったり。

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淡いピンクの優しい感じが、ガーデンローズの柔らかな雰囲気を、いっそう引き立てています。


さて、今日のトピックはこちら。

❶いただきものは「宝の山」
❷2列目は上向きに
❸ガクは渋めのカラーで


♦︎♦︎♦︎


❶いただきものは「宝の山」
この素材は、フォロワーさんから頂いたもの。

Twitterにて、とある作品の折り方について相談を受けたのがきっかけです。

その後、色々なやりとりを経て、その方が以前購入されたヴィヴァルディをお譲りいただくことになりました。


届いた小包を開封すると…
・ROSE RED(ローズレッド)
・CANARY YELLOW(カナリアイエロー)
・ROSE PETAL(ローズペタル)
・FUCHSIA(フクシア

どれも、素敵な色ばかり。すごい!
こんなに大層なものをいただいて良いものか…


また、ラメが散りばめられた上質な和紙も、大量に入っていました(実はこっちがメイン)。

佐藤ローズのリクエストも何個かいただいたので、心を込めてお返ししようと思います。


なお、「FUCHSIA(フクシア)」は、マゼンタのように鮮やかなピンク色です。
こちらも、近いうちに折ってお披露目したいと思います。


❷2列目は上向きに
今回は、花びらの仕上げを少しアレンジしてまました。

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外側から1列目・2列目を、上向きに曲げています。
S字にうねる前回と比べて、全体的にカーブがなだらかになりました。
(前回:2019/09/24)

masanii-origami.hatenablog.com


今回は淡いピンクなので、これくらい落ち着いた感じがちょうどいいかもしれませんね。


この「大人しさ」を出すためには、一度グリッと大胆に曲げてから戻すのがオススメ。
クセをつけておかないと、紙が元の形に戻ってしまうんですよね。

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この「戻らない程度に戻す」という作業は、結構大変です。
不自然にならないように、常に全体のバランスを見ながら仕上げましょう。


❸ガクは渋めのカラーで
このバラに合わせるガクの色は、渋めの黄緑を選びました。
スグリーン調のくすんだ感じが、淡いピンクとよく合うんです。

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ピンクの真下に少し地味な緑を置くことで、視線の落としどころになる気がします。

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原色同士でビビッドにするのもアリですが、やさしい色で統一すると、落ち着いた印象があって良いですね。
(例:2019/09/20)

masanii-origami.hatenablog.com


使ったのは、タントの緑。こちらの製品です。

組み合わせ次第で、ガラリと表情が変わる佐藤ローズ。
皆さんもぜひ、お気に入りのカラーを見つけてみてください。


♦︎♦︎♦︎


新色「ROSE PETAL」のガーデンローズ、いかがだったでしょうか。

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素材をご提供いただいた方には、改めて御礼申し上げます。

折り紙の発信を本格的に始めてから、こうした交流の機会をいただく事があり、嬉しい限りです。

繋いでくれた御縁を、これからも大切にしたいと思います。


なお、ラベルにもあるように、今回のヴィヴァルディは、同じものが国内で入手できます。

www.kaminoondo.co.jp


上記のサイトから買うことができるので、テキストと併せてチェックしてみてください。

 

「シンプルローズ用のガク」、まさにぃアレンジの全貌を一挙公開!

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今日は佐藤ローズの「ガク特集」でございます。


先日から量産している「ガーデンローズ」に付けるガクです。
作品名「シンプルローズ用のガク」の名の通り、どちらのバラにも使えます。


これを初めて折った際に、「ノリなしで付ける工夫」について少し触れました。
(2019/09/20)

masanii-origami.hatenablog.com


今日は、そのテクを徹底解剖。
たくさん写真を撮って、言葉を落とし込みました。
あくまでもテキストを捕捉するアレンジとして、参考にしていただければと思います。

慣れていない方は、まずはテキスト通りに作ってみてくださいね。


それでは、まいりましょう。

❶工程9を分解する
❷紙を破らないための工夫
❸花との接点を大改造


♦︎♦︎♦︎


❶工程9を分解する
テキスト「一枚の紙から作るバラの折り紙」の24ページ。
最後の「工程9」の形をご覧ください。
ここから、アレンジがスタートします。

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まず、下のカドを開きます。
(22.5°から45°になります)

サイドを引っ張りながら、上のカドを沈めるようにずらします。

ある程度まで開いたら、しっかり折り直します。
(オススメの角度は後述します)


これを10箇所やれば、第1段階はOK。
工程9の形を分解して、工程10-11の動作をスムーズにする感じです。

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テキストとは違い、フラットにはならないのでご注意ください。


❷紙を破らないための工夫
上記の作業が終わったら、開いていた下のカドを戻し、工程12を進めます。

テキスト通りにカドを中割り折りするのですが、ここでポイントが1つ。

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中心(ガクの根元)と紙のフチ(葉の根元)が接触していると、紙が破れやすくなります。

前述❶の開き具合は、ガクと葉がギリギリ離れる地点がベストです


これを5箇所やったあとは、テキスト通りに工程13-14を進めます。


これで、第2段階はOK!
テキストの形と似ていますが、紙の負荷が軽減されているはずです。


❸花との接点を大改造
さて、ここからが本流。
テキストの最後の形を改造します。

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上のカド10箇所をすべて中割り折りするのですが、
「葉の真上5箇所→残り5箇所」
という順番で折ると、均等に仕上がります。


10本の尖ったカドが出現するので、これをバラの裏側、☆のスキマに突っ込みます。
(写真を撮り忘れました🙏)


あとは、形を整えて完成です!
中割り折りが浮いて、葉が下を向きやすくなっているので、角度を調整しましょう。


♦︎♦︎♦︎


いかがだったでしょうか?
自分の頭の中を言語化して、写真に落とし込む作業は、やはり難しいですね。


思ったより難解な解説になってしまいましたが、「ガーデンローズ」をテキスト通りに折れる方なら大丈夫でしょう。

通常の折り方に慣れてきたら、ちょっと寄り道くらいの気持ちでチャレンジしてみてくださいね。


折れば折るほど、新しい発見がある佐藤ローズ。
今後も研究の日々が続きそうです。

 

ガーデンローズ、ボリュームアップ大作戦! 〜佐藤直幹さんのアドバイスを実践〜

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6個目の挑戦となる、佐藤直幹さんの「ガーデンローズ」

今日は、花びらをより大きく、豪華に見せるための工夫をご紹介いたします。

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使った素材は、ヴィヴァルディの「CANARY YELLOW(カナリアイエロー)」

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ハイブリッドティーローズを折った際、とても好評だった色です。
(当時の記事:2019/07/26)

masanii-origami.hatenablog.com

 

さて、今日のトピックはこちら。

❶佐藤直幹さんのアドバイス
❷さっそく実践!
❸前回とのボリューム比較


♦︎♦︎♦︎


❶佐藤直幹さんのアドバイス
紫色のガーデンローズを折った、前回のこと。
(前回:2019/09/22)

masanii-origami.hatenablog.com


Twitterのコメントで、佐藤さんがこんなアドバイスをくださいました。


「外側から三列目の花弁を、もっと丸くすることもできます」

「今の状態だと、中心に沿っている感が強いので、そこも思いっきり丸くしてみてください。きっと、もっと豪華に見えます。」


なるほど。
1・2列目に気を取られて、3列目が疎かになっていました。
テキストでは、浮かせて丸みをつけている印象です。
ここを大胆にグリッとやるか、ハイブリッドティーローズのように外側にめくるか…

迷っていた所に、アドバイスが続きます。


「中心から少し離すだけでもいいと思います。あまりに近すぎると紛れてしまうので。あとは好みですね」


なんて親切なお方…
いちプレイヤーの私に、ここまで細かく御指導いただけるなんて恐縮です。


次のトピックでは、実践レポをお届けいたします!


❷さっそく実践!
3列目の花びらをめくる際に、Before-Afterを記録してみました。
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内側の根元に指を突っ込んで、グリッとめくると、意外とすんなり外側に傾いてくれます。


あまり広げすぎると、下の花びらが隠れてしまうので、微調整。

上から・横から・斜めから。
色々な角度から観察して、ベストバランスを考えました。

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なお、少し話がそれますが…

2番目の花びらのヒダは、工程39の時点で、一度グリッと開いておくのがオススメです。

工程40-1〜40-3を開いたまま進めると、工程41が終わる頃に、しっかり固定されます。

このシーンは、過去のコラムで解説しているので、良かったら後ほどチェックしてみてください。
(2019/09/18)

masanii-origami.hatenablog.com

 

❸前回とのボリューム比較
今回の結果を、前回と見比べてみました。

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筒状だった3番目の花びらに動きが出て、ボリュームが増しています。

また、前回は、花びらが内側と外側でくっきり分かれていました。

今回は、加工した3列目が「つなぎ」となり、より全体のバランスが良くなった気がします。


それから、昨日のこと。
佐藤さんがInstagramで、ご自身のガーデンローズの写真を上げてくださいました。


や、やはり美しい…
作りも端正で、優しいグラデーションも素敵。
私の作品を並べるなんて、おこがましい…

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と思いながらも、スキルアップのため、十二分に活用させていただきました。

やはり「本家」には遠く及びませんが、前回よりもグッと良くなった気がします。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、佐藤さんの手厚いアドバイスあっての本作でございました。

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こんなに貴重なアドバイス、独り占めするなんてバチが当たります。

頑張って写真と記事を作ったので、少しでも多くの情報がシェアできれば幸いです。

皆さんもぜひ、折る際の参考にしてみてください。

 

「紫のバラ」に「金のガク」 〜ガーデンローズの新色提案〜

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「一枚の紙から作るバラの折り紙」より「ガーデンローズ」、5個目のチャレンジです。


素材は、ヴィヴァルディの「VIOLET(バイオレット)」。

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マットで落ち着いた、薄手の紫色です。

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ガクは、教育折り紙の金色。

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サイズは15cmなので、そのまま使えます。
(五角形カットは必要です)


さて、今日のトピックはこちら。

❶「紫」と「金」のハーモニー
❷ガクのアレンジが活躍
❸工程にも一工夫


♦︎♦︎♦︎


❶「紫」と「金」のハーモニー
当初は、紫のバラと緑のガクで「エヴァ初号機カラー」を考えたのですが…

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出オチになりそうなので、作戦変更。


大量に余っていた金ホイル紙を使ってみました。

キラキラ輝く金色が、紫のバラを程よく引き立てています。

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置き物だけでなく、加工してブローチにしても良さそうです。

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❷ガクのアレンジが活躍
ノリなしでガクをはめるために、前回ご紹介したテクをそのまま使いました。

上のカドを全て(10箇所)中割り折りする方法です。
(前回:2019/09/20)

masanii-origami.hatenablog.com


厚みのある前回のタントと比べて、今回の金ホイル紙は若干スカスカでしたが…

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逆さにしても落ちないので、OKとしましょう。


❸工程にも一工夫
工程10の、フチを引っ張ってずらすシーン。
ここで毎回、内側が破れてしまうんですよね。


今回は試しに、一旦細くしたカドを開いてしまいます。


開いて、ずらして、また折り直す。

ちょっと紙が浮くのですが、構わず工程11以降を進めます。

ちょっとアクロバティックな作業なので、好き嫌いが分かれそうですが、紙が破れにくいので、個人的にはオススメです。


ここで、皆様にお詫びを1つ。
ガクの途中写真、撮れませんでした\(^o^)/


電車の中で完成させてしまったので、カメラを使えなかったんです。
電車内はまぁまぁ捗るのですが、コレばかりは仕方ないですね…


♦︎♦︎♦︎


というわけで、今日は完成写真のみとなりましたが、たまには良いでしょう。

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ここ2〜3ヶ月で3種のバラを折りましたが、どれも個性的で気に入りました。


別の作品に手を出そうか、最初の「ハイブリッドティーローズ」をおさらいしようか…迷うところです。


これからも気の向くままに、やっていこうと思います^^

 

佐藤ローズの“縁の下”。「シンプルローズ用のガク」を折りました

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先日から挑戦している「ガーデンローズ」に慣れてきたので、そろそろ…と思いまして。


「シンプルローズ用のガク」を作ってみました。

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その名の通り、「シンプルローズ」と「ガーデンローズ」、どちらにも使えます。

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写真は、前回折ったガーデンローズ。
(2019/09/18)

masanii-origami.hatenablog.com

素材と大きさは、ガク・タント15cm、バラ・ヴィヴァルディ25cmです。


今回は、テキストの完成形にアレンジを加えてみました。

❶ふっくら幅広の花びら
❷ガクがはまらない!?
❸無理矢理はめちゃうアレンジ


♦︎♦︎♦︎


❶ふっくら幅広の花びら
ハイブリッドティーローズ・ニューモダンローズに使う「バラのガク」と、今回のものを見比べてみましょう。


「シンプルローズ用のガク」は、前述のガクよりも幅広で、ボリュームがあります。

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鋭角で端正なニューモダンローズには、剣先のように尖ったガクを。
ふんわり丸いガーデンローズには、雫状のガクを。

どちらも、美しいバラのデザインを引き立たせています。
こうしたバランスも、計算されているのでしょうか。


なお、こちらの作り方はちょっとコツが要ります。

特に、工程10の折り目をずらすシーン。
無理に引っ張ると紙が破れてしまうので、揉み込みながら、ゆっくりゆっくり。

根元と中心が一致するくらい多めに離すと、工程12の中割り折りがしやすくなります。


❷ガクがはまらない!?

さて、ガクが完成したはいいものの。

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は、はまらねぇ…
スッカスカやないかーい!

花の裏の星形を開いたり、外側に沿わせたり、あれこれ試行錯誤したのですが、全く分かりません。


と、そんな時。
佐藤さんから、絶妙なタイミングでコメントが。

このガクは、カチッとはまらないので、ノリ付けが必要なんだそうです。


なるほど納得。
接着面が「線と線」で難しそうだから、今度グルーガンでも買ってこようかなぁ。


❸無理矢理はめちゃうアレンジ
とはいえ、何とかして、ノリなしで付けられないか。


色々と試してみたところ…
ガク上部のカドを中割り折りすれば、ズボッとはまることが判明しました。

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まずは、ガクの真上を5箇所。
それから、真横のカドを5箇所。
計10箇所を、45°の角度で中割り折りします。


すると、ガクの真上に45°のカドが出現します。
コレを、花の裏にある星の間に突っ込む。


グリッと押し込めば…ほら、落ちない!

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中割り折りで厚くなったフレームが突っ張って、内側を支えています。
ややグラグラしますが…ヨシとしましょう!


♦︎♦︎♦︎


今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

少々不安定なアレンジですが、興味がある方は、やってみてください。

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さて、次は何色を作ろうか
…あれ?
「何を作るか」ではなく、選択肢が佐藤ローズ1択になっているッ!


しばらく、この境地から出られそうにありません。
皆さんもおいでませ、佐藤ローズ沼。

「ガーデンローズ」4度目の挑戦。 〜花びらの動きをつけてみた〜

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佐藤ローズの中でも、ふわっと丸みを帯びたフォルムが美しい「ガーデンローズ」。


綺麗に仕上げるにはどうしたらいいか、研究の真っ最中です。
今日は、花びらに躍動感を持たせてみました。

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前回は紙が破れてしまったので、ちょっと大胆にアレンジ。
(前回:2019/09/16)

masanii-origami.hatenablog.com


使った素材は、ヴィヴァルディの「RED」。
以前「ハイブリッドティーローズ」で使った「DARK RED」よりも明るく、鮮やかな色味が特徴です。


それでは、今日の検証内容はこちら。

❶花びらがアグレッシブに!
❷仕込みから慎重に
❸見えない「内側の星」


♦︎♦︎♦︎


❶花びらがアグレッシブに!
「一度大きく開いて、花びらを丸くして、そのまま折り戻す」

佐藤さんのアドバイスを参考に、勇気を出してガバッと整形していきます。


花びらの面積が広がって、全体がより大きく見えるようになりました。
Before-Afterを比べると、より丸みを帯びているのが分かります。

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しかし、ちょっと盛大にやり過ぎたかも…

鮮やかな赤色も相まって、見方によっては火の玉のようにアグレッシブな仕上がりに。

一番外側がしっかり見えるように、もう少し控えでも良いかもしれませんね。


❷仕込みから慎重に
今回フォーカスした花びらを、仕込み段階で見てみましょう。

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工程9で、◯が付いた2箇所にご注目ください。

右側が一番外側の花びら、左側が二番目の花びらになります。

全体をまとめる時は、この部分を酷使しないように気をつけましょう。


余らせる幅は、小さ過ぎると工程41で伸ばす際に破れるし、大きく過ぎると伸ばせません。

私も試行錯誤の最中ですが、何回かやってみると、ベストバランスが見えてくると思います。


❸見えない「内側の星」
ガーデンローズは、工程20あたりで綺麗な星形が現れます。

五角形の中心を沈め折り(opensink)してできる構造で、ハイブリッドティーローズやニューモダンローズにはない特徴です。

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完成品をひっくり返すと見えますが、ガクを付けると隠れてしまいます。


バラに限らず、高難度の作品には、途中工程に美しい構造がしばしばあるんですよね。
思わず、手を止めて写真を撮りたくなります。


このような一瞬を切り取れるのはプレイヤーの特権で、折り紙の醍醐味でもあります。


♦︎♦︎♦︎


今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
まだまだ作り始めたばかりなので、もっと研究を重ねて、綺麗に作れるようになりたいものです。

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今後の検証も、皆さんの参考になれば幸いです。


それから、さっき試しに「ガク」を作ってみたのですが…
上手くハマりません\(^o^)/
どなたかコツを教えてくだされ…