まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

ニューモダンローズ、組立工程を徹底分解! 〜まさにぃ、佐藤ローズの情報量に溺れる〜

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旅行から帰ってきたので、ニューモダンローズに再びチャレンジ。


いつもはポイントを絞ってお送りしていますが…
今回は、思いつくままに羅列してみました。


佐藤ローズを折らない人にとっては、「何のこっちゃ?」という内容ですが…
実践される方にとって、少しでも参考になれば幸いです。


それでは、一気に行きましょう!

❶五角形カットの補足
❷折り筋の追加
❸中心からまとめる
❹中心の穴は控えめに
❺爪楊枝でクリクリ
❻外側の折り筋は「曲線」に
❼角度の異なる2つのカーブ
❽内側のくぼみに注目
❾外から2番目のつまみ方
➓横からのシルエット


♦︎♦︎♦︎

 

❶五角形カットの補足
9月4日にお届けしたコラムの補足です。
正五角形にカットする前に、繊維の方向を気にしてみてください。

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紙を曲げてみると、抵抗がある方向と、すんなり曲がる方向があると思います。

すんなり曲がる方向が「繊維と平行」です。
最初に二等分する際、平行な向きに折った方が、ズレにくくなるんだそうです。

当時のコラムと合わせて、参考にしてみてください。
(2019/09/04)

masanii-origami.hatenablog.com

 

❷折り筋の追加
今回は、内側の星形を尖らせるため、工程4のあとにトンガリを仕込みました。

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以前3回にわたり行った「仕上げの研究」のうち、1回目の方法です。
(2019/08/27)

masanii-origami.hatenablog.com


❸中心からまとめる
佐藤さんからのアドバイス
全体をまとめる際は、中心部分を優先的に丸くしてから、外側に着手します。

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(前回のコラムでも少し触れましたが、話がそれまくったので、誰も覚えていないでしょう…)
(2019/09/06)

masanii-origami.hatenablog.com


❹中心の穴は控えめに
こちらも佐藤さんアドバイス
花びらの中心は、ハイブリッドティーローズほど大きく開かなくてもOK。

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控えめに開いて、内側の星形を引き立たせます。


❺爪楊枝でクリクリ
「求心中割り折り」の形が乱れないように、スキマに爪楊枝を突っ込んで調整します。

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開き具合が、5箇所とも均等になっていれば良しとします。


❻外側の折り筋は「曲線」に
佐藤さんアドバイス
工程35、一番外側の花びらを広げるシーン。

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ボキッと外側に折るのですが、折り線をカーブさせます。


❼角度の異なる2つのカーブ
一番外側と、2番目の花びらの根元は、カーブの形を変えると自然に仕上がります。

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❽内側のくぼみに注目
写真だと分かりづらいのですが、花びらの根元をへこませて、ふっくらさせます。

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ハイブリッドティーローズでよく見られる仕上げ方です。


❾外から2番目のつまみ方
工程36のところ。

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下からヒダごとつまんで、キリッと尖らせます。


➓横からのシルエット
佐藤さんのお手本と、再び比べてみました。
中心の盛り上がりは…まだまだ足りないようです。

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内側の星形を、もう少しキッチリ整えればいいのでしょうか?

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ううむ…課題は尽きません。


♦︎♦︎♦︎


はい、折りながら感じたことを、直球でお送りいたしました。

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それにしても…
気にするポイント多くね!!?


よく見たら★★★★★(星5つ)じゃないですか。
むずいよ!!!(今更)


「いつも無意識にやってるから、言語化してくれて助かるよ〜」
とか言って、完璧な制度でサクサク進める佐藤さん。


思いつくままに言語化したら、とんでもないボリュームになってしまいました。

しかも、まだまだ全然足りません。

あの人の頭の中は、一体どうなっているのでしょうか…

 

旅行中もやっぱり折り紙 〜あじさい折り・花折りピラミッド〜

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佐藤ローズは、ひと休み。
結婚4周年を記念して、御殿場・時之栖(ときのすみか)に行っておりました。


せっかくの旅行だし、折り紙をすることはないかな…


と、思いきや。
不覚にもやってしまいました。

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私のせいではありません。
そこに、折り紙があったからです。


ということで、コトの顛末をどうぞ。

❶そこには「紙」があった
❷久しぶりの「あじさい折り」
❸結局、部屋では撮影会に


♦︎♦︎♦︎


❶そこには「紙」があった
昼過ぎに時之栖へ到着したまさにぃ夫婦は、料理店「茶目(ちゃめ)」でおやつタイムを過ごします。

妻が頼んだ「季節のケーキ」のお皿を持ち上げると…


そこには、白い正方形がありました。

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何だこれは。
折り紙じゃないか。

「食後にコレで、好きなものを折りなさい」
ということか。


なんて気の利いたお店なんだろう。
というか、店員さんはなぜ、私がオリガミストだと知っているのだろう。


旅行中は折り紙はやめようかと思っていましたが…

出された正方形を折らないのは、紙に対して失礼です。

ぱりっとした上質な紙をありがたく頂戴し、仕込みを始めるのでした。


❷久しぶりの「あじさい折り」
10cmくらいの紙で、テキストを見ずに作れて、面白いもの。


はい、そうですね。
あじさい折り」ですね。


せっかく良い紙なので、奮発して「花折りピラミッド」を折ることにしました。

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縦横32等分の仕込み、合わせ折り、つぶし折り、引き出し折り…


「あんな事もあったねー」
「そうだねー」


結婚してからの4年間を語らいながら、手だけは完全に折り紙モードです。
(散々やった折り方なので、手は勝手に動きます)


その間、妻は2回トイレに行ったので、結局かなりの時間やっていたような…


❸結局、部屋では撮影会に
今回宿泊したのが、「スローライフ ヴィラ」の「くまさんルーム」という部屋だったのですが…


部屋に横たわるクマさんが、とにかくデカい。

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人が入っているんじゃないか、と思うくらいデカい。
しかし、かわいい。


せっかくなので、作品と一緒に写ってもらいました。


照明がいい感じだったので、透かしてのショットも映えます。

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あじさい折りは、均等な幅の陰影が美しいですね。
久しぶりにしっかり折りましたが、綺麗に仕上がって良かったです^^


♦︎♦︎♦︎


はい、結局折り紙やってしまいました。
いつもパキパキやっている私を、温かく放置してくれる妻。いつも感謝です。


それにしても…
なぜ、ケーキ皿の下に紙があったのか。
アレなくてもプレートとして成り立っていたんじゃないか。


コナンくんが行く先々で事件に遭遇してしまうように、私も折り紙から逃れられないのでしょうか…

 

ニューモダンローズのおさらいと、プロントで目撃したSMネーチャンの話。

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先日、佐藤さんと折ったニューモダンローズ。
教わったことを頭の中で整理しながら、新しいものを折り始めました。


今回は、お気に入りの「ヴィヴァルディ・ダークレッド」で仕切り直し。

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まだまだ佐藤さんには及びませんが、何とか前回よりも綺麗に仕上げることができました。


さて。
前回は「正五角形」のきれいなカット方法をお届けいたしました。
(2019/09/04)

masanii-origami.hatenablog.com


今日は、仕上げの際にいただいたアドバイス
の、はずだったのですが…


先程の出来事があまりにもショッキングだったので、シェアさせていただきます
(後半は折り紙と全く関係ありません)
❶横からのシルエットに注目
❷パワープレーもほどほどに

❸プロントでの一幕、その1
❹プロントでの一幕、その2
❺プロントでの一幕、その3


♦︎♦︎♦︎


❶横からのシルエットに注目
私のものと、佐藤さんのお手本を見比べてみると…
横からのシルエットに、かなり違いがありました。
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指摘されるまで気付かなかったのですが、私のは中心が低く、佐藤さんの方は中心が高くなっています。

ちなみに、本物のバラも、こういう形になっているそうです。


なんかボリュームが足りないな…と思ったら、こんな違いがあったんですね!
確かに、私の中でも「綺麗にできたなぁ」と思った作品は、中心がふっくらしていた気がします。


今回はそれを意識したのですが…
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もう一歩!という感じでしょうか。


❷パワープレーもほどほどに
中心をふっくら仕上げるために、何が必要か思い返していたら…


工程25で中心を開く際、グリグリと下に押し付けていたことに気づきました。

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作りがしっかりしているハイブリッドティーローズは問題ないのですが、ニューモダンローズは中心が沈みやすいという事が発覚。

繊細な構造には、繊細な指づかいが必要なんですね。


また、中心の穴は、ハイブリッドティーローズほど大きくなくて大丈夫だそうです。
さりげなく開いて、綺麗な星形を演出できるように頑張りたいと思います。


花びらを筒状にまとめる際のポイントは、内側を優先的に収束させて、後から外側を折っていくのがオススメとのこと。

皆さんもぜひ、実践してみてください。


❸プロントでの一幕、その1

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はい、ここからは完全に余談です。金曜日の仕事を終え、プロントで食後の紅茶を楽しんでいると…


「はぁ、ふざけんなよ!」

という声が、真後ろで聞こえました。


チラ見すると、ちょっと派手めのネーチャンが、新卒サラリーマン風の男性を説教していました。


ネ「そういう所がダメなんだよ」
男「ごにょごにょ…
「言い訳してんじゃねーよ!」


かわいそう、というか普通にやかましいので、クレーム入れようかな…

でも、「テメーは黙ってろよ、××すぞ!」
とか言われたら泣いちゃう。


ということで、しばらく様子を見ることにしました。


❹プロントでの一幕、その2
ネーチャンの口ぶりから推測するに、男性の不手際のせいで、客先からのクレームになったようてす。
(男性の声は小さすぎて聞こえず。)


顔をしかめたくなるような言葉で、しばらく男性を罵っていたのですが…


「でもね、貴方はそんな中、頑張ったの」


ん?
ネーチャンの様子がおかしい。


ネ「強いよ。強いよ貴方は。お疲れ様。」


ツンデレかよ。


「君は幻の、ポルチーニ茸だよ。」
「幻だよ。幻になったんだよ貴方は。


よりによってキノコかよ。
他の例えねーのかよ。


「ほんとすごいよね。プライドもあるし。今日の出来事は自信になるよ。」
「お疲れ様、すごいすごい♡」


罵倒からの、ものすごい巻き返し。
テンションが上がり、だんだん饒舌になっていく男性。
やばい、これはやばい展開だ…


❺プロントでの一幕、その3
プレミアムモルツを奢ってもらって上機嫌になったネーチャンは、さらに続けます。


「君はね、クレーマーに180分も熱弁させたのよ。」
ネ「引き出したのよ。すごいよそれ。」
ネ「すごいすごい」
ネ「1000人のうちの、0.5%くらいだよ」
「ほら、ご褒美だよ〜。パンチェッタ♡」


心が弱った男性をツンデレで骨抜きにして、パンチェッタでトドメを刺すネーチャン。


やばい、完全にメロメロだこの男。
そろそろ株とか買わされるぞ。


止めなければ。
俺が、ネーチャンを止めなければ…
と、思ったその時。


「ねぇ、◯◯(付近の繁華街)にある、あの店行こう?」
と言って、2人はそそくさと店を出て行ってしまいました。


何だったんだ、あのネーチャンは。
もしかしたらSM嬢だったのかもしれない。


プロントの禁煙席で罵声を浴びせてビールを奢らせた後、パンチェッタを食べさせてお店にinするプレイ。

男性はもしかしたら、そういうプレイをエンジョイしていたのかもしれない。
そういうことにしておこう…


♦︎♦︎♦︎


はい、余談の方が長くなってしまいました。
世の中には、色んな華金の過ごし方があるもんですね…


折り紙の話題から、久しぶりに大きく脱線してしまいましたが、たまにはいいでしょう。


今後も、お付き合いいただければ幸いです。

 

 

佐藤ローズの基礎「正五角形」を美しくカットする! 〜バラ折り紙の第一人者・佐藤直幹さんがくれた3つのアドバイス〜

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佐藤ローズの作者・佐藤直幹さんと、二人でファミレス折り紙してきました。

作ったのは、最近私が折りまくっている「ニューモダンローズ」


この日は、「正五角形」のカット方法をみっちり教わってきました。

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(佐藤ローズは、ほとんどの作品が正五角形から始まります)


テキスト「一枚の紙から作るバラの折り紙」のカット方法を、さらに掘り下げてのレクチャー。


教わったポイントをまとめましたので、ぜひお読みください。
お手元には、テキストをお忘れなく。


❶キッチリ折るのは最後
❷カットは上の紙もろとも
❸2回目を切るのはご法度
❹上級者の何気ない動作


♦︎♦︎♦︎


❶キッチリ折るのは最後
2本の折り筋をつけ、交点を目印にナナメに折り、そこから蛇腹状にたたむ。
この流れは、完全にテキスト通りです。


教わったポイントは「最初はゆるく、後でキッチリ」。

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最初から強く折ってしまうと、最後にズレていても微調整ができません。


最後に紙をモミモミしながら、両側の辺を揃えていきます。
均等に折れたら、ギュッとプレス。


なお、紙の中心になるところは、最初からキッチリでOK。
ここが曖昧だと、全体が歪んでしまいます。


❷カットは上の紙もろとも
いよいよ、紙を切っていきます。

テキストでは、一番上の紙のフチに沿って切るのですが、ここで2つのアドバイスをいただきました。


◯垂直チェック
カットする前に、ラインが垂直になっているか、定規を当ててチェックしましょう。
定規を2つ使うと精密が上がりますが、タテ方向は目視でも大丈夫です。

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◯上の紙も切っちゃう
上のフチをよく見ると、重なり方が微妙にズレている場合が多いです。
ここはいっそ、上の紙もまとめてバッサリ切ってしまいます。
定規を当てるのは、フチから2mmほど下のライン。
紙が数ミリ小さくなりますが、制度が格段に上がります。

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なお、上のフチが明らかに完璧に揃っている場合は、そのまま合わせてOKです。


カットした後は風船基本形にして、フチが揃っているか確かめてみましょう。

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上記の2つが着実にできていれば、気持ちいいくらいピッタリなはず!


❸2回目を切るのはご法度
ここで、誤差が出てしまった時の対処法もご紹介。

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ズレた箇所だけカットするのはNGです。
「あ、こっちもズレた」といって、永遠にチマチマ調整が終わりません。


ここは思い切って、前述の❷をもう一度やりましょう。
「垂直ライン」をつけ直して、全部バッサリ切ってしまいます。

正しいカドも、ズレたカドも、まとめてリセットするわけです。


さらに紙が一回り小さくなりますが、あれこれ考えるよりも分かりやすく、何より確実に修正できます。


コレをやり過ぎて紙がなくなった…なんてことのないようにね。


❹上級者の何気ない動作
佐藤さんは過去に10年ほど折り紙を休止して、「切り紙」をしていた時期があり、紙を切ることは慣れているんだそうです。

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「普段、何となくやってるからね〜」
と、サクサク手を動かしていましたが…


佐藤さん。
私たちは、その「何となく」が欲しいんです!!


手際よく進める佐藤さんの手を何度もストップさせ、いちいちメモを取り、写真を撮りまくります。

嫌な顔一つせずにお付き合いいただいた佐藤さんには、本当に感謝です。


こういうテキストに載っていないコツを言語化できると、私の復習にはもちろん、多くの人に技術をシェアできるんですよね。

バラを折り始める前から、お宝情報が盛りだくさんのレッスンになりました。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、佐藤ローズに欠かせない「正五角形」の仕込み方法をお届けいたしました。


ちなみに、出来上がったニューモダンローズは「完敗」です。

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佐藤さんのものと、私のものを比べると、一目瞭然。


た、だって、メモを取りながら佐藤さんのハイペースに付いていくと、どーしても手元がお留守に…
集中してやった前回の方が上手に…


いや。
言い訳してはダメだ。
技術が足りん!
もっと練習して、佐藤さんのようなクオリティを出せるように頑張ります。


改めまして、佐藤さん。

お忙しい中ありがとうございました!

 

佐藤ローズの必需品「バラの葉」に挑戦。 〜まさにぃ、手芸沼に片足を突っ込む〜

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ハイブリッドティーローズ、ニューモダンローズ、バラのガク…


そして今日、ついに「バラの葉」に手を出してしまいました。

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佐藤ローズの沼は恐ろしいもので、全く抜け出せる気がしません。

こうなったら開き直って、イケるところまで行ってしまおうと思います。


それでは、今日のコラムをどうぞ。
❶サイズも形も便利な逸品
❷2つの工夫したこと
❸こうして、まさにぃは深淵


♦︎♦︎♦︎


❶サイズも形も便利な逸品
使用したのは、タントの15cm。

サイズも色も、ガクと同じです。

三角に折ってスパッと切る、直角二等辺三角形からスタートします。

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ガクの五角形と違って余分な紙を捨てなくていいし、何より一枚で2つ作れるのも嬉しいポイント。


タントの緑単色は、同じ色が4枚ずつ入っているので、「ガク1つ・葉2枚」の組み合わせが2セット作れます。

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ガクばかり無計画に作っていたので、これからはよく考えて使おうっと。


❷2つの工夫したこと
初挑戦とはいえ、やはりしっかり考えながら作った方が良いと思ったので、工夫したポイントをまとめてみました。


まず、工程29〜32の、曲線をつけるシーン。

知っている方も多いかと思いますが、こういうカーブ、は紙全体を反らせるとナチュラルに折れます。
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葉の先があんまりカールし過ぎると変なので、先端になるにつれて、限りなく直線に近づけました。


それから、工程33の仕上げ。
前述のように全体をカーブさせると、どうしても中心のヒダが歪んでしまいます。
ここはいっそ、中間をボキッと折ってしまいました。
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表から見て中心が開かないように、裏側のヒダを左右どちらかに倒しても良いかもしれませんね。

もちろん、長持ちさせるためにノリ付けしても良いと思います。

皆さんの中で「こんな工夫をしてるよ!」というアイディアがあれば、ぜひぜひ教えてください。


❸こうして、まさにぃは深淵へ
ガクはそのまま花にスポッとはまるのですが、葉を綺麗に飾るにはワイヤーが必要です。


ということで、買ってしまいました。
地巻ワイヤーとフローラテープをセットで。

 

しかし。
ポチった後に気づいたのですが…


量、多くね!?

ワイヤーは、緑が18番・20葉・22番、白色が24番・26番。各50本。
ってことは、全部で250本。
1本40cmだから、全部で100メートル。

フローラテープは、浅緑1・深緑3・白色1。各23m。
ってことは、全部で115メートル。


ジャングルでも作るつもりか俺…


一体、佐藤ローズ何個分でしょうか。
すべて消費するのは、一体いつになるのでしょうか。
届くのが楽しみな反面、だんだん心配になってきました。


まてよ。
これが、俗に言う「沼」なのか。


「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ」
ニーチェはこう言いました。


佐藤ローズという名の「深淵」に、覗かれている気がしてなりません。

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♦︎♦︎♦︎


「コンベンション折り図集」はおろか、あんなに楽しみにしていた「神谷哲史折り紙作品集3」すらも未開封のまま放置され、リビングに転がる無数のバラ。


いつの間にか、私のタイムラインもバラだらけになってきました。


でもまぁ、好きな物を好きなだけ作れるのは、とっても幸せなことです。
これからも、気の向くままにやっていこうと思います^^

 

ニューモダンローズ研究③ 〜「求心中割り折り」の小細工〜

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ニューモダンローズ研究・第3弾!


思いつきで初めた、佐藤ローズの仕込み実験。

内容がどんどんマニアックになっていくのですが、第1弾から飽きずに読んでくれている人はいるのでしょうか…


特に、普段折り紙をやらない私のリア友たち。
転勤先でも、ちゃんとバラ折っ…いや、ちゃんと仕事してますからね!


ということで。
今日の検証は、佐藤ローズの工程で特に難しいとされる「求心中割り折り」
コイツにちょいと、細工をしてみました。


❶両脇から「パカッ」
❷全3回の検証まとめ
❸結論:バランスが良ければヨシ


♦︎♦︎♦︎


❶両脇から「パカッ」
工程8のあとに、求心中割り折りの内側を開きます。
そして、両側へ押し付けるように「谷折り線」を仕込みました。

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ピッタリ閉じるはずのスキマを、ガバッと開いた状態でクセをつけるわけです。


このままだと収束させづらいので、一旦閉じてから全体をまとめます。

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完全に筒状になったら、先程の「谷折り線」を使ってスキマを開く。

すると、ご覧のとおり!

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内側に、ツンと鋭角に尖った星形が現れました。


❷全3回の検証まとめ
いい感じに結果が分かれてきたので、3回分の仕上がりを一覧にしました。
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まずは1回目。
(2019/08/27)

masanii-origami.hatenablog.com

工程4の後に、テキストにはない折り筋「カドの二等分線」をつけています。
やや鋭角の、シャープな星形になりました。


続いて2回目。
(2019/08/29)

masanii-origami.hatenablog.com

工程1の折り筋をつけず、タテ方向の線を排除した状態で収束させました。
前回とは対照的に、かなり丸く、柔らかな花びらに。


そして今回、3回目。
求心中割り折りを、両方向に開きました。
両側をまとめて内側に折った1回目よりも、キリッと尖った星形に。

単体で見ると分かりづらいですが、同じアングルで撮った写真を3つ並べると、結構違いますね。

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特に、収束させた直後の写真を見ると、明らかに星の形が異なっています。

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皆さんは、どの形がお好みでしょうか?
良かったら、作る際の参考にしてみてください。


❸結論:バランスが良ければヨシ
3パターンの花びらを作ってみたわけですが、いずれも全体を整えれば綺麗に仕上がることが分かりました。


なお、中心のほかに形に影響が出るのが、ひとつ外側の星と、一番大きな3番目(紙のカド)です。

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1回目は、尖りすきず、丸すぎず。
2回目は、ふわっと丸く。
3回目は、ギュッと強めに尖らせました。

さらに今回は、花の開きを少し控えめにして、開く方向を「横」ではなく「上」を意識しています。

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結局は、5箇所の花びらがすべて均等ならオッケーな気がしてきました。
どれも、そんなに変ではない…ですよね?


♦︎♦︎♦︎


いかがだったでしょうか?
ニューモダンローズの仕込み検証、全3回にわたりお付き合いいただき、ありがとうございました。


こうして記録を取って、さらに言語化することで、私自身もかなり勉強になっています。

「大変なのでは?」と思うかもしれませんが、作品が増えるわけではないので、手間も時間もそんなにかかりません。

カメラロールが折り紙だらけになりますが…もともと折り紙だらけなので気にしない\(^o^)/

また、折る途中や裏側の写真はあまり世に出ていないので、予想以上に皆さんに喜んでいただけました。

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プロでも作家でもない、一般ピーポーの私が折った作品が世の中の役に立つのは、この上なく光栄なことです。
これからも、時々こうした投稿を続けていこうと思います。

 

ニューモダンローズ研究② 〜工程1の折り筋を抜いてみた〜

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佐藤ローズの中でも難度が高い「ニューモダンローズ」。
中心を美しく仕上げるために、先日から色々な折り方を試しているところです。
(前回:2019/08/27)

masanii-origami.hatenablog.com

今日の検証は、「折り筋の省略」。
前回の「折り筋の追加」の逆パターンを試してみました。

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引き続き、テキスト「一枚の紙から作るバラの折り紙」と見比べながらお読みくださいませ。


❶正五角形…ではなかった!?
❷「尖り」を排除してみた
❸外側とのバランスが課題


♦︎♦︎♦︎


❶正五角形…ではなかった!?
ちょっと気になったので、紙をカットした直後に定規を当ててみました。

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辺の中点からカドまでの距離を測ってみると…


最小7.5cm、最大7.7cm。

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ズレとるやないかーい!


テキストに載っている五角形カットは、紙を重ねたまま切るので、紙の厚みのぶんだけ誤差が出るんですよね。

しかし、正方形をギリギリまで大きく使える、とても効率のいい切り方です。
しかも、圧倒的に早い。


これくらいの誤差なら、作りながらカバーできるので、大目に見ることにします。


❷「尖り」を排除してみた
前回は工程4の後に、テキストにない折り筋を入れることで、内側の尖りを強調させました。

今回は逆に、工程1の折り筋を省いて、「尖り」をなくしてみました。

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少々まとめづらいのですが、花びらを収束させた直後の形は、きれいな丸型になります。

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前回のハッキリとした星形と比べると、かなり柔らかい印象に。

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ゆるやかな曲線をキープするのに気を使いますが、何とか均等にまとめることができました。


❸外側とのバランスが課題
ちょうど紙のカド、外側から3番目の花びらにご注目ください。

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内側を徹底的に丸くしたので、こちらも丸くしようと思ったのですが、どうしても不自然な形になってしまいます。


やはり、ここは紙をつまんで尖らせるのがベストなようです。

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(とはいえ、今回は少しゆるめに仕上げました)


前回の尖らせ方とうまく組み合わせて、バランスのいい形を模索したいと思います。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、今日の検証は「丸型」でございました。

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実は、次のタマも仕込み中。
「求心中割り折り」の形に、ちょっと細工をしてみようと思います。


失敗したら…それはそれで記事にしましょう。
でも、頑張ってチャレンジしますよ!
今後もお付き合いいただければ幸いです\(^o^)/