まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

脳トレに折り紙はいかが? 〜今年の干支「亥(イノシシ)」と、最近の講座のはなし〜

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今日は、生徒さんの作品をご紹介。


今年の干支にちなんで「亥(いのしし)」です。


出典は、「考えながら指先を動かす頭の体操 脳活性折り紙全集」。

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ご自身で持参されたテキストですが、すごい名前ですね。


「脳活性=脳ミソから後光がピカー」というスピリチュアルな代物ではなく、どちらかと言うと初心者向けのテキストです。


フルカラーで余白も程よく、ハサミを使ったりしながら、できるだけ簡単に折れるよう配慮されています。


このイノシシも、手足や耳、鼻先や白いキバまでちゃんとありながら、工程数も19工程と短め。
初心者はもちろん、工作感覚も交えて本格的な作品を折りたい方にもオススメの一冊です。


ということで、今日のテーマはこちら。
ゆるっといきましょう^^
❶ハサミは難度を下げるツール!
❷折り紙で「脳トレ」しよう
❸子供たちの成長はすごい!
では、どうぞ。


♦︎♦︎♦︎


❶ハサミは難度を下げるツール!
今回の作品は、キバの根元に切れ込みを入れて、クルッとひっくり返して白色を出しています。


裏面の白色を出す「インサイド・アウト」には色々な方法がありますが、切ってしまえば簡単です。


また、工程中にハサミを入れるシーンは、もう一つあります。
こちらは、カドを増やすためのもの。


切らずにカドを増やすには複雑な構造が必要ですが、ハサミを入れると自由度が格段に上がります。


19工程で細かなパーツまで再現できるのは、このためだったんですね。


なお、私が考案したイノシシの場合は、「かぶせ折り」によって紙を裏返しています。
11月30日に紹介しているので、良かったら見てみてくださいね。

masanii-origami.hatenablog.com


❷折り紙で「脳トレ」しよう
最近、年配の方向けに講座をやらせていただく機会が増えました。


もちろん最初は、なかなか思うように折れません。
初めは、私が正解を示すまで手が動かない方がほとんどです。


でも、やっていくうちに想像力が働き、自分から手を動かせるようになっていきます。


終わる頃には、「久しぶりに頭を使った」「ボケ防止になるわね」と、苦戦しながらも表情は晴れやかです。


単に趣味としてだけでなく、「脳トレ」としても折り紙は最適です。


お子さん・お孫さんがやっているのを眺めるだけでなく、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


❸子供たちの成長はすごい!
もちろん折り紙は、お子さんの「知育」にも役立ちます。


かわいいもの、緻密で美しいもの。
一枚の紙が持つ可能性は、男の子も女の子も惹きつける魅力があるのでしょう。


最近の定期講座では、子供たちがメキメキと実力をつけ、大人が教えを請う場面をよく見かけます。


「ここはどうやるの?」
「こうやるんだよ」
と、即答する子供たちに苦笑い。


「上達したい」と思う気持ちがあれば、年齢は関係ありませんね。


みんな等しく、幅広い世代が一緒に楽しめるところも、折り紙の魅力の一つです。


♦︎♦︎♦︎


というわけで、今日は「折り紙×脳トレ」のおはなしでした。

いくつになっても、無理なく続けていきたいですね^^