Giovanni Maltagliati「Cube box」
月刊おりがみ518号(2018年10月号)より。
この号のテーマは「ハロウィン」なんですけど、偶然見つけたコレに惹かれて折ってみました。
伝承作品「ます」を応用したとのことですが、普通の箱からこんなに綺麗な立方体ができるのにびっくり。
では、詳しく解説していきましょう。
❶実は珍しい、一枚折りの立体
❷置物からプレゼントまで
❸いろいろ改造してみよう
では、どうぞ。
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❶実は珍しい、一枚折りの立体
箱系の作品は、複数の紙を使うケースがほとんどです。
立方体なら、たいてい6枚。
この作品のように、折り紙1枚で完全に閉じられた箱になるのは、比較的珍しいと思います。
一枚折りだから難しいかと思ったけれど、数分でサクッと完成しちゃいました。
工程数は9。半ページのボリュームしかないのに、こんなにきれいな箱を折れるんですね。素晴らしい!
❷置物からプレゼントまで
シルエットは普通の箱なので、どんな絵柄とも相性が良さそうです。
無地、水玉、和柄…ハーモニーカラーでも綺麗に仕上がるでしょう。
中心をちょっと開いて、爪楊枝を差してもよし。
キャンディを何個か入れてプレゼントしたら、喜ばれそうです。
半開きの形もきれいなので、中身を見せたままテーブルに飾るのもアリですね。
❸いろいろ改造してみよう
この作品、上面の閉じ方を変えることができます。
普通の段ボールのように、左右→上下の順に閉じてもよし。風車のように、点対称にすることもできます。
また、ヒダの折り方によって絵柄が変わるのも、この作品の面白いところ。
なお、最初の写真の左側は、カドを段折りして裏面の白色を出しています。
こうすると紙の厚みも出て、口がピッタリと閉まるんですよね。
戻すのも簡単なので、お好みの形を見つけてみましょう。
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ということで、今日は一枚折りの立方体「キューブボックス」のご紹介でした。
この作品、もともとは1989年の本に載っていたものだそうです。
今から29年前の作品なんですね。
これからも、たくさんの人に折ってもらって、末永く引き継がれてほしいものです。
<テキスト紹介>
月刊おりがみ518号(2018年10月号)
今回の作品の出典はこちら。テーマはハロウィンなので、ジャック・オー・ランタンや魔女などのネタが多く掲載されています。
ネタにお困りの方は、一読の価値アリ。