佐藤直幹さんの著書「1枚の紙から作るバラの折り紙」を購入。
この「初代五角バラ」は、テキストの最初に載っている作品です。
折り紙のバラは、「川崎ローズ」「福山ローズ」「マコトローズ」など、しばしば考案者の名前が付けられます。
その中でも「佐藤ローズ」はとりわけ人気が高く、「バラといえばこの人」というほど有名な作品です。
実は私、佐藤ローズは初挑戦。
今回のコラムは、感想メインでお送りいたします。
❶折る前からファンに
❷テキストの最初で大苦戦
❸たくさん折ると、理解が深まる。
では、どうぞ。
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❶折る前からファンに
もともと面倒くさがりの私は、五角形からスタートする佐藤ローズを、今までずっと敬遠してきました。
しかし、SNSで美しい佐藤ローズを見かけるたびに、揺れる心。
そんな中、たまたま立ち寄った本屋でテキストを発見。
何かの巡り合わせだと思って購入したのですが、帰り道からウキウキワクワクが止まらない!
折る前から、いつの間か佐藤ローズのファンになっていたのでした。
❷テキストの最初で大苦戦
「何とかなるだろう」と軽い気持ちでスタートしましたが…
完全にナメてました。
これ、難しい。
正方形から五角形を切り出すと、元のサイズよりふた回りほど小さくなった印象です。
そして、90°から72°になったカドに、なかなか頭がついてきません。
四角形から五角形になるだけで、こんなに構造が変わるのか…
何回作ってもなかなか納得のいく作品ができず、たくさん悩みました。
ちなみに、ピンクが第1作。次にオレンジ、水色…という順番です。
ふぅ、やっとサマになってきたかな…
❸たくさん折ると、理解が深まる。
さて、ここからはちょっと余談。
先日、ある方が、「理解してないのに折れた時のモヤモヤ感」というツイートをされていました。
これは自慢でも何でもないのですが、ホントにそうなんですよね。
ある程度慣れた方なら、「分かる!」と思うはず。今回のバラもまさにそうです。
新しい作品にチャレンジすると、必死に折っているうちに、いつの間にか完成していることがあります。
完成したことは嬉しいのですが、折り図を見返しても、何をどうやったのか説明できない。
悔しくて再チャレンジするも、やはり同じポイントで迷う。そして、また分からないまま完成する。モヤモヤ。
このスパイラルを脱するには、同じものをたくさん作って、プロセスをちゃんと理解する必要があります。
まるで筋トレみたいですが、私はこの作業が結構好きです。
クオリティが目に見えて上がっていくのが分かるので、やりがいがあるんですよね。
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たくさん作ったおかげで、あれだけ面倒くさがっていた五角形カットも、今ではサクッとできるようになりました。
やっとスタートラインに立てた気がします。
しかし、今回の「初代五角バラ」は、テキストの一番最初。
この先にはもっと複雑で、もっと美しい作品が5種類ほど待ち構えています。
今からビビっていますが、やるっきゃない!
<テキスト紹介>
日本ヴォーグ社「1枚の紙から作るバラの折り紙」
今回の作品の出典はこちら。全工程がフルカラー写真で解説され、DVDまでついた豪華なテキスト。美しい出来栄えに、見ているだけでうっとりしてしまいます。