まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

はぁちゃんの折り紙作品と、私のマニアックな卒論の話。

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今日は、はぁちゃんが折った「菊の花」です。


昨日(8月9日)には、お母様が折った3つの作品を紹介させていただいたところ。今回の作品は、その時の写真と一緒に送ってくれたものです。


大学の卒論と、運転免許教習の息抜きとして折ってみたんだとか。


出典は、昨日と同じ「かわいいポケット折り紙」。実は、6月6日・6月28日にも、この本の作品を紹介しています。

はぁちゃんママが折った「ポケットペンギン」がかわいすぎる。 - まさにぃの折り紙コラム

折り紙は元気をくれる!はぁちゃんママの「松竹梅鶴軍団」に励まされた、ある日の話。 - まさにぃの折り紙コラム

バリエーション豊かで、飽きずに楽しめるテキストですね。


背景の折り紙は、お母様が用意したとのこと。繊細な質感と絵柄が、いい味を出してます。


ところで。
はぁちゃんは、どんなテーマの論文を書いているんでしょう?
今度、聞いてみようと思います。


今日はそれにちなんで、私の卒論の話でもしてみましょうか。


❶まさにぃは生物専攻。
❷マニアック過ぎる卒論
❸「爪楊枝二刀流」の原点?
では、どうぞ。


♦︎♦︎♦︎


❶まさにぃは生物専攻。
日ごろ、折り紙の先生としてコラムを書いている私ですが…


実は、大学の専攻は「生命科学」。
教員として中学の理科・高校の生物を教える資格も持っています。


研究職を目指すようなガラでもないし、今も全然関係ない仕事をしているのですが、それなりに楽しく勉強や研究をさせてもらいました。


❷マニアック過ぎる卒論
卒業研究(卒研、いわゆる卒論)のテーマは「発生学」。


タマゴがどんな風に成長して、どのように体が作られるかを追いかける、というジャンルです。


と言うと、壮大なテーマに聞こえますが、当時私が具体的に何をやっていたかというと…


「顕微鏡下で、虫の卵の皮むき」


1本3500円もするスイス製のピンセットを両手に持ち、米粒よりも小さな卵の薄皮をむいていくという、超ピンポイントでマニアックな内容でした。


それで何を研究するのか。
説明すると、マニアック過ぎてフォロワーが減りそうなので、ここでは割愛します。


❸「爪楊枝二刀流」の原点?
このコラムを書きながら、あの頃をゆるゆると思い返していました。


大雪で帰れなくなった夜、ひとり朝まで虫の卵をムキムキしていた、あの日々。


完璧にむけた卵を、クシャミで吹き飛ばして絶望した、あの日々。


色々と思い返して、ふと気付きました。


私が折り紙をやるとき、指が入らない微細なポイントは、爪楊枝を両手で持って作業しますが…


「爪楊枝二刀流」って、もしかして当時の研究が原点なんじゃないか?


そういえば、当時は朝から晩まで、ひたすら「ピンセット二刀流」を極めていた気がします。


今まで意識したことがなかったのに、このコラムを書いていたら、急速に過去・現在が繋がりました。自分でもびっくりしています。


先生、私は研究者にはなりませんでしたが、学んだことを立派(?)に活かしていますよ!


♦︎♦︎♦︎


ということで、私の学生時代をちらっと振り返ってみました。


生き物のことは、今でも大好きです。


コラムでは、折り紙と全然関係ない話もぶっこんでいますが、「妻の妄想話」や「筋肉ネタ」だけでなく、たまには「生き物ネタ」も入れていこうかな。

 

<テキスト紹介>

藤本祐子「かわいいポケット折り紙」

今回の作品の出典はこちら。

それぞれにポッケがついた、かわいい作品が満載。 

安藤裕「昆虫発生学入門」

ダメ元で探したら、ありました!

私の卒業研究で活用した、内容が超絶マニアックな参考図書。