昨日の「折り紙教室 in図書館」では、たくさんの子供たち(そして大人たち)が、色々な作品を折ってくれました。
ということで、ここ数日は、写真に収めることができた数々の作品を紹介していこうと思います。
第1弾は、テキスト「すごいぞ!恐竜おりがみ」より「ティラノサウルス」。
親御さんに、お顔を掲載する旨を了承していただきました。
妹さんも、いい笑顔!
彼はコレを完成させるため、1時間ほど奮闘していました。最後まで諦めずに、よく頑張ったね^^
これは折り紙を2枚使うのですが、分割の仕方が変わっています。上アゴ、下アゴという、上下で2分割されているんです。
こういう動物系を2枚で折る場合は、前と後ろで分かれるパターンがほとんど。この形は私も初めて見ました。
さて。
2枚以上の紙で1つの作品を折るのは「複合折り紙」と言われています。
今日のコラムで、少し詳しくお話ししましょう。
❶2枚使えば、2倍カンタン?
❷大きい=インパクト◎
❸一枚折りは正義なのか?
では、どうぞ。
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❶2枚使えば、2倍カンタン?
折り紙1枚でティラノサウルスを折る方法はたくさんありますが、たいてい難度が高くなっちゃうんですよね。
大きな頭、小さな手、太い脚、長いシッポ。これらのパーツを一枚で折り出すのは、なかなか大変なようです。
しかし今回の作品は、
◯上アゴ・手・シッポは上側の紙
◯下アゴ・脚は下側の紙
と、上手くパーツを分散しています。
こうすると、難度がいい感じに下がるんです。
使えるカドの数も増えるので、鋭いキバも、長いシッポも簡単に折り出すことができます。
❷大きい=インパクト◎
1枚で複雑な作品を折ると、だんだん小さくなってしまいます。元のサイズの半分以下になることもザラです。
折り紙を2枚使えば、完成する作品は大きくなりますよね。
今回のような「恐竜」というジャンルは特に、迫力があった方がいい。
1枚で頑張って折った精巧な作品よりも、大きくてインパクトのある作品の方が、お子さんウケは良い気がします。
ただ、当然ながら、飾ると場所を取るんですよね。親御さんの悩みどころだと思います。
皆さんのご家庭では、どんな工夫をされていますか?
❸一枚折りは正義なのか?
「不切正方形一枚折り」というジャンルは、複雑系プレイヤーの中では、絶大な人気を誇ります。
一方で、複合折り紙も、たいへん奥が深いものです。
カド配置や、紙の接合方法も千差万別。一枚折りでは得られない、新たなアイディアに出会うこともあります。
一枚折りのポリシーを貫くのもカッコいいですが、もし行き詰まったときには、ちょっと寄り道してみてはいかがでしょうか。
<テキスト紹介>
主婦の友社「すごいぞ!恐竜おりがみ」
ティラノサウルスの出典はこちら。
フルカラーで解説も丁寧。小学生でも気軽にチャレンジできます。
夏休みの自由研究にいかがですか?