今日は、ダリア職人ちなちゃん(小5)の作品。花びらの形に丸みを持たせて、柔らかな曲線を出しています。
背景の紙をくれたのは館長さん。大人のセンスを感じます。夜桜みたいですね。
さて、今日のコラム。
①ちなちゃん、原点回帰からの応用へ
②ダリアを広めたのはいっくん
③「win-win」な競争をしよう
では、どうぞ。
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❶ちなちゃん、原点回帰からの応用へ
最近のちなちゃんは「バラ」にはまっていたのですが、先日の講座でダリアブームが再燃。
きっかけは、初参加の方が「あじさい折りをやりたい」と言ったこと。ちなちゃん先生が中心となり、大人数人が彼女に教えてもらいながら「基本形A」を完成させました。
その後、まだ時間があったので、この基本形Aから応用しやすい「ダリア」を作ろう、という流れになりました。
一通り教えたところで、ちなちゃんは自分自身がダリアだけでは物足りなくなってしまったようです。突如「ダリア改造しようっと」と言い出して、今回の応用作品が誕生しました。
❷ダリアを広めたのはいっくん
当初、ウチの講座でダリアがここまで流行るとは思いませんでした。
ダリアは元々、ちなちゃんの同級生のいっくんがYouTubeで探してきた題材です。彼が友人たちと作り上げたダリアのコラージュのインパクトと、彼の熱心な布教活動のおかげで、いつの間にか講座の定番になりました。
(ダリアのコラージュについては、こちらの記事をご覧ください)
これ全部、小学4年生が作ったんです。
— まさにぃ@折紙player (@masanii_origami) 2018年2月10日
1人の小4男子に「あじさい折り・基本形A」を教えてから、ひと月ほど経ったある日。
YouTubeで探してきた題材「ダリア」を、3人のクラスメイト(男子2名・女子1名)と一緒にたくさん作り、大人もビビる超大作を完成させました。#折り紙 #おりがみ #origami pic.twitter.com/d81RKWiXm5
で、ダリアを広めた張本人のいっくんはというと、今はピラミッドに夢中。ダリアブームは、彼が直接関わらなくても、参加者をつなぐツールになっています。
❸「win-win」な競争をしよう
講座に参加した皆さんは、初めは同じものを作っていても、だんだん違った路線を進んでいきます。ちなちゃんは、バラをメインに、季節の色々な題材にチャレンジ。うさこさん・館長さんは、あじさい折りマイスターの道を邁進中。はぁちゃん親娘はユニットの箱を作っていましたが、聞くところによるとあじさい折りのテキストを購入したとのこと。
皆が違うことをやっていても、メンバーのみんなは、いつも互いに刺激しあっています。「その紙どこで買ったの?」「ここ、どうやるの?」などの会話が頻繁に交わされ、講座はいつも賑やかです。
面白いのは、皆が積極的にアイディアを盗みあったり、技術をマネしたりしながらどんどん成長しているところ。この連鎖はとても健全で、決して一方が不快な気分になったり、損をしたりしません。
頑張ってる人、向上心のある人、思いやりのある人にはついていきたいし、応援したい。お互いが足を引っ張り合う環境なんて、ストレスになるだけ。そして応援は、遠回しに自分に返ってくる。自分も相手もレベルアップできる。
折り紙講座を重ねるごとに、どんどんレベルアップしていくみんなを見ていると、こういう健全な関係って、折り紙に限らず、スポーツ・仕事・人間関係…何においても大事なんだなぁと思いました。
よし、明日の仕事も頑張ろう。
おまけ。