まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

GWのイベントで、折り紙コーナーをやらせていただきました。そこで見た、様々な親子の形。

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昨日・今日と、イベント会場にブースをいただき、折り紙コーナーをやらせていただきました。お陰様で、2日間で述べ118人の方にお越しいただきました。ありがとうございました。

今回は、その中で折られた作品の一部をご紹介します。

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まず、ピカチュウをはじめ、かわいいものたくさん。作ったのは小学生の女の子。テキストも見ずにサクサク何かを折りはじめたと思ったら、いつの間にかこんなに作品ができていました。ピカチュウ、折り鶴、ハート、イノシシ夫妻、カブト、それにアジサイだそうです(ピカチュウの写真を妻に見せたら大絶賛していました)。
それにしても、なぜこんなにかわいい顔が描けるのか。私は絶望的に絵が下手なので、意味が分かりません。あれ、カブトも顔があるじゃないか。なぜ機嫌悪そうなんだい。
彼女はこれらの作品を好きなだけ折ると、それらをかばんにゴッソリ詰め込んで、満足げに帰っていきました。

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次に、小5の女の子が挑戦した、川崎敏和「巻き貝」。
結構ハイレベルな題材でも大丈夫そうだったので、あらかじめピックアップしてきた題材の中で、一番難しいコレを選択。初めて見る題材に、目を輝かせながら折りはじめました。鶴の基本形から4つのカドをらせん状に組む「らせん折り」など、未体験のテクに戸惑いながらも、同席されたお父様のサポートもあり、無事に完成させることができました。
ちなみに「巻き貝」に挑戦したのは、2日間で彼女だけ。これには他の参加者も驚いていました。

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その他にもたくさんの方にお越しいただき、カブトや折り鶴、ぴょんぴょんがえるなどの基礎作品を中心に折っていただきました。カブト自体は有名ですが、ツノや頭が大きな変形カブトは新鮮で、ウケが良かったです。

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ところで、今回の企画は親子で参加された方がほとんどだったのですが、30〜40組の家族との相手をして、色々な親子の形を見ることができました。子どもの扱いが、親御さんによって全然違うんですね。


子どもと同じ立場で心から楽しむ方もいれば、子どもに手取り足取り教えすぎて「私がやってるんだから!」と怒られる方も。中には、逆に子どもから「こうやるんだよ」と教わる場面もありました。


一方で、終始後ろでスマホをいじる方や、子どもだけ席に座らせて、どこかへ行こうとする方も。あの、ここ託児コーナーじゃないんですけど…
GW終盤の家族サービスでお疲れなのはお察ししますが、慣れていない子は親がいないと落ち着かないし、私も7〜8人を同時に相手をしているので、その子につきっきりにはなれません。何とか引き止めて、一緒に座っていただきました。


その際のセールストークで私がよく使うのは「お父様の株が上がりますよ」という一言。お父様に限らず、忙しくてなかなかお子様と接する機会がない方には、これを機会に良いところを見せてほしいわけです。折り図の読解は、やはり大人の方がいた方がスムーズですし。


最初は、逃げる親御さんをヨイショして、席に座ってもらう口実にしていたのですが、実際にやってみると、本当に親の株が上がるんですよね。特にパパ。さっきまで面倒くさそうだったのに、完成した作品を見せる子どもの笑顔を見て、パパも自然と笑顔になります。


ちなみにこのワード、お孫さんと一緒に来たおじいちゃんにも有効です。むしろ、おじいちゃんの方が心に刺さるようです。孫のためなら、と張り切る姿を見ると、心が温かくなります。


孫もハッピー、それを見たおじいちゃんもハッピー、私もハッピー。折り紙が親子、時に3世代の交流ツールになるのは、とても嬉しいことです^^