まさにぃの折り紙コラム

折紙師範まさにぃのブログ。

箸袋アート「イカちゃん」、沈没するもLINEグループのトアイコンに刻まれる。

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以前Instagramでお見かけしたイカを参考に、ほとんどオリジナルで作ってみました。2枚目のグレーのやつは…試作品です。ほんとに適当です。

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職場の若手数人で飲んでる時に作りました。彼らは、私が酒の席で折り紙をするのをキモがらずに認めてくれる、数少ない方々です(先日、裏紙でユニット折り紙を作ってくれた同僚も一緒でした)。


刺身だっけな?氷水が入った器が残っていたので、浮かべてみました。結構かわいい。しかし、この写真を撮った数秒後にイカちゃんは沈没。

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さて、作品の解説をいたしましょう。
頭の構造は、よくある「イカ飛行機」と一緒です。両側のカドを45°谷折りしたのち、内側を22.5°山折り。


胴体は段折りしただけ。両脇にある目は、下側のカドを追って開いたあとに、根元をつぶして立体感を出しています。この「ちょっと折って、開く」という構造は、以前投稿したSipho Mabona「ツバメ」の目にも使われています。良い感じに丸みも出るんですよね。めちゃ簡単なので、知っといて損はありません。


足の構造は「ヒダを作れば何とかなる」と思って適当に作っちゃいました。10本じゃないけど…まぁ良いよね、上半分がシンプルだし。あまり細かすぎてもバランスが悪くなってしまいます。


この「蛇腹からカドを量産する」というテクニックは、複雑系をやる人にとって馴染みの深いものだと思います。頂点を中割り折りするだけで、全てのヒダがカドに変わります。ちなみに動物の指は、ほとんどこの構造です。


最後に、この作品を折る手順をおさらいします。
まず、頭をイカにする
→胴体を段折り
→カドで両目を作る
→足を適当に蛇腹っぽく作る
といった感じでしょうか。
展開図はめちゃシンプルです。ぜひお試しください。


なお、このイカちゃんは、若手職員で作ったグループLINEのアイコンになりました。イカちゃん良かったね。